【洗面台の交換】外し方と想定されるトラブルを全て解決できます!

洗面台の交換(脱着)で、トラブルが発生するのは外す時です。

なぜなら、外す人はもともと取付けた人と別であることがほとんどですし、細工して収めた経緯などは知り用がないから。

 

外せさえすれば、取付けの時は逆の手順を踏めば良いですし、新規の洗面台に至っては必ず施工説明書が付属しています。

ただ、新規の洗面台(洗面器)を取付ける場合は、以下の記事の注意点を必ず確認することを強くおすすめします。

洗面台をDIYで交換するなら必ず確認しておきたい4ポイントとは?

 

というわけで今回は、洗面台の外し方と想定されるトラブルを解決する方法をまとめます。

 

洗面台の交換に必要な道具

まずは洗面台を交換するために必要な道具をまとめておきます。

※下写真のようなウォールキャビネット(鏡)と洗面器に分かれているシンプルなものが対象です。

 

  • モンキーレンチ
    袋ナットや止水栓を外します。
  • パイプレンチ(プライヤー)
    メッキ管を外すのに使用します。
    パイプレンチは200㎜~300㎜程度で十分です。
    パイプレンチの種類
  • エル型レンチ
    水栓とフレキの接続を外します。
    モンキーなどが入らない狭小個所に使用します。
  • ドライバー
    ビス類を外しますが、インパクトドライバーがあればそちらを
    使用した方が断然速いです。
  • インパクトドライバー
    ビス類を外します。
    ビットは1番と2番があった方がよいでしょう。
  • カッター
    コーキングを切ったり、ビスカバーを外す際に使います。
  • 縦型モーターレンチ(イギリス)
    排水トラップの袋ナットを外すのに使うことがあります。
  • 水受けトレイ
    排水トラップを外す際や、止水栓の袋ナットを外す際の水受けにします。
  • ウエス
    何かと水が出ますので、拭き取ります。
  • テストプラグまたはキャップナット
    止水栓を外すことが多いため、これらを使用して代わりに止水します。
  • 養生テープその他養生材
    外したビス類を養生テープで貼っておいたり、仮置き用の床養生材などを
    用意しておきます。

 

これだけあれば、まず困ることは無いでしょう。

 

外す手順が重要な理由

便器編と同様に器具を外す手順を詳細に記載していますが、「外す」手順が重要である理由をお話ししておきますね。

改修工事では必ず「外す」作業の後に「取付」になります。器具交換の際には新たな器具の施工説明書がありますので、ほとんど迷うことはありません。

また、既存の器具を取り付ける場合でも、外す時の方が断然手こずります。逆に外すことが出来てしまえば、取り付けはさほど苦になりません。

 

ウォールキャビネットを外す

では実際に洗面台を外していきますが、基本的にはウォールキャビネットから外します。

 

ポイント

前提として、改修工事では「外さなくて済むなら外さない」ということ。ウォールキャビネット自体は配管と絡みがなく、洗面台の方が外せるならそのままでも良いのです。(もちろん交換の場合は別です)

 

とは言え、ウォールキャビネットはほとんどの場合、洗面台に乗っかっているので、外さなくて済むのは稀です。ということで、手順に入りますが、前準備として予め以下の点を確認しておいて下さい。

 

  • 外したものを置くスペースを確保し、養生をしておく
  • 中に置いてある洗面用品は全てどかす
  • 電源コードを抜いておく(隠蔽の場合は除く)
  • 化粧台との間にコーキングが打ってある場合は、外せるようにカッターで切っておく

これらを踏まえて、手順を解説していきますね。

 

① 照明のカバーと電球(蛍光灯)を外す

電球は、ぶつけたり落ちたりして万が一にも割れると厄介なので、最初に外してしまいます。

カバーがしっかりついていて、そう簡単に外れない場合にはそのままでも良いでしょう。

 

② 壁固定のビスを外す

大体が4点止めか2点止めです。扉のあるタイプは、扉をあけるとビスがあります。

ビスカバーがある場合は、カッターなどで傷つけないように取りましょう。外したビスカバーやビスは養生テープでまとめ、失くさないように貼り付けておいてください

 

ビスが外れると固定されていない状態になり、前に倒れてきますので、特に最後のビスを外すときは手で押さえながら外しましょう。

 

③ 落とさないように持ち上げ養生して置いておく

ビスが全て外れたら、落とさないように持ち上げ、養生しておいた場所に置きます。

壁や棚などに立て掛ける場合には、傷つけないように、ウエスや段ボールをあてがってください。

 

電源コードがキャビネット裏の壁内に隠蔽されていることがありますが、コンセントなら抜き、じかに接続されている場合には、切断してビニールテープを巻いておきましょう。(切断時にはブレーカーを落としておいた方が無難)

また、最近のキャビネットは2つないし3つに分かれていることがありますが、鏡以外のパーツは大体が単純に壁にビス止めされているだけですので、ビスを外せば簡単に外すことが出来ます。

各パーツの順番は覚えておいて、取付ける時に分かるようにしておきましょうね。

 

以上が手順になります。ウォールキャビネットは、壁に固定しているビスを外す時と持ち運ぶ時に注意すれば、後は難なく外せます。

中には複雑な構造のものもありますが、ポイントはとにかく「しっかりと支えながら全てのビスを外すこと」になりますので、その点だけは頭に入れておいてください。次は洗面台本体を外します。



洗面台本体を外す

ウォールキャビネット編に引き続き、メインである洗面台を外していきます。

まず、あらかじめ確認しておく点がいくつかあります。

 

  • 外した洗面台の置き場所を確保し養生する(通常はウォールキャビネットとセット)
  • 中に入っている洗面用品を全て出しておく(引き出しタイプは引き出しごとでOK)
  • 壁際にコーキングが打ってある場合はカッターで切っておく
  • メーターから水を止め残り水を抜いておく

 

メーターから水を止めることについて

洗面台の配管には通常止水栓がついていますから、それを閉めるだけで洗面台の交換が可能です。ただ、止水栓の効きが悪かったり止水栓から外さなければならなかったりしますから、出来るだけ止めておいた方が無難なのです。

それでは外していきます。

 

水受けトレイを置き排水トラップを外す

PタイプとSタイプのどちらにしても、袋ナットを緩め、Uの字の部分(U管)とその先(ステッキ)を外します。

 

材質が樹脂の場合は手で外せますが、メッキの場合には縦型のモーターレンチを使用します。

U管の部分に水が溜まっているので、水受けトレイに出し、洗面器の中にでも置いておきましょう。パッキンをなくさないように注意してください。
※最後に洗面台を移動した後で良いので、排水の口(配管側)を養生しておきます。

 

背壁に固定されているビスを外す

ビスの頭の前に給水ホースなどの邪魔者がある場合は、それらを外した後で大丈夫です。

 

外したビスは養生テープでまとめて洗面器に貼り付けておきましょう。稀にビスで固定されてないケースもありますが、取り付けの際にぐらつくようであれば、固定する必要があります。

ビスで固定されていないケースでは、コーキングが打ってある事もあるので、カッターで切っておきましょう。(クロスを切らないように注意です)

 

止水栓とフレキ(ホース・へリューズ管)の接続を外す

接続部の袋ナットを外します。

この時にも多少水が出ますので、トレイやウエスを置いておいた方が良いでしょう。

 

メッキ管と止水栓を外す

給水が床 or 壁?、点検口あり or なし?などありますが、基本的にはメッキ管ごと止水栓を外し、テストプラグをねじ込んでおきます。
テストプラグについて

これは外した後の作業の邪魔になるのと、止水栓がついたままでは洗面台が外れなかったり新規洗面台が取付けづらかったりするためです。

 

給水が床からの場合はテストプラグが届かないこともあるので、その時は洗面台を移動してからテストプラグをねじ込みます。メッキ管を残してキャップナットもいう対応もありますが、テストプラグが用意できない場合以外は、あえてそうする必要はないでしょう。

 

洗面台を持ち上げて移動する

最初に軽く持ち上げてみて、他に固定されている箇所がないかを確認します。(稀にサイドの棚や床にビスで固定されています)

大丈夫そうであれば持ち上げて移動しますが、この作業は極力2人で行います。これは洗面台の重量というよりは、壁や洗面台を傷つけないようにするため。あらかじめ養生しておいた場所に運び、ブルーシートか何かを掛けておくと良いでしょう。

 

以上で、洗面台を外す作業は完了です。

ちなみに、最終的にメーターを開けて水を出しますが、その際にねじ込んだテストプラグの部分から漏水していないか、確認してくださいね。



洗面器の場合

ここでは洗面台ではなく、壁に取付けられている洗面器のケースを説明します。

と言っても、特に難しいことはなく、むしろ洗面台よりも簡単。止水栓廻りや排水トラップについては、洗面台と変わりませんが、排水トラップの材質はほぼメッキ管です。

 

ですから、トラップの袋ナットを回すには、縦型のモーターレンチが良いでしょう。(止水栓や排水トラップが常時露出ですから、傷が付くとまずいです)

手順としては、洗面台と変わりありませんが、露出になっている分作業がし易いかと思います。外した部材をなくさないことと、臭気防止のため排水管口の養生を忘れないようにしましょう。

 

では簡単にですが、外す手順を書いておきますね。

 

  1. 壁と洗面器の間にコーキングが打ってある場合はカッターで切っておく
  2. 止水栓との接続、排水トラップの接続を外す
    ※洗面台と同じです
  3. 洗面器をバックハンガーから外す(ビスで固定されているタイプもありますから、その場合は先に外しておいてください)
    ※バックハンガーとは洗面器をぶら下げるために取り付けられている金物です。
  4. バックハンガーを外す

 

外した洗面器は洗面台と違って陶器そのものなので、落としたりすると当然割れてしまいますので、運搬の際には注意しましょう。

ちなみに洗面器は、改修工事では新規配管との絡みがないため外さずに作業することもあります。

 

番外編:よくある厄介な事例

ここでは番外編という事で、遭遇する可能性の高い厄介な事例をまとめます。

 

ウォールキャビネットの固定ビス

ウォールキャビネットは2点または4点ビス止めされているのがほとんどです。

ただ、そのビスの位置が様々であり、なかなか発見できない事もしばしば。

 

例えば蛍光灯カバーの中だったり、時には外側に金物で止まってたりもします。

キャビネットがビス止めされてないという事はまずあり得ませんから、すぐに見つからなくても、何かに隠れていないかじっくりと探しましょう。

キャビネット ビス

 

排水トラップが実管

排水はS型P型を問わず、樹脂やメッキのトラップが取り付けられているのが通常ですが、稀に芯ズレなどの理由により実管(塩ビ管)で配管している事があります。

その場合、外す時はシャーパーなどで切ってしまえば良いですが、復旧の事を考え材料を用意したり接続方法を確認しておく必要があります

 

止水栓の回りしろがない

止水栓を外す時に、ハンドル部分が背壁や排水トラップにぶつかってしまう事があります。

その場合、グランド部分を緩めてハンドル部分を取ってから回しましょう

 

止水栓から分岐を取っている

古い建物だと、洗面所に洗濯用水栓がないケースもあり得ます。

その際に洗面化粧台の止水栓や蛇口から分岐を取っていることも。化粧台を外すのに支障がある部分は取り除く必要が出てきます。(大体はフレキの接続です)

 

もし復旧時に新たな材料が必要になりそうなら、事前に揃えておく必要があるでしょう。

 

電気温水器が付いている

化粧台の物入れ部分に、下の写真のように小さな電気温水器が設置されている場合がありますが、基本的には止水栓と縁が切れていれば良いので、出来るだけそこ以外は外さない方が良いです

ただ、中に水が入っている可能性が高いので、水抜きから全て出してしまった方が無難でしょう。

 

フルオーダーの作り物

このケースは稀なのですが、フルオーダーで作りつけという場合もあります。

その場合は頑張って外そうとするよりも、外さないで済む方法を考えた方が速い事がほとんどです。多少作業がやりにくくても、復旧のコストを考えるべきです。

 

完全に新規に交換するということなら、特に気にすることなく壊してしまえば良いです。

 

特殊な事例に遭遇したら、経験したことをその場で終わらせるのではなく、次に活かせる様にしてくださいね。



補足:洗面台の取付について

冒頭にもお伝えした通り、洗面台の取付けに関しては、既存の洗面台を戻すなら外した時の逆の手順、新規の洗面台なら施工説明書に従って取付けすれば良いです。

ただ、少なからずトラブルは起こりますので、考えられる内容をあげておきます。

 

 

取付け時のトラブルというのは、割と不注意やそもそもの確認不足などが原因であるケースがほとんど。

なので、横着をしたり焦ったりしなけれっば防げますから、その点は頭に入れて施工をお願いします。

 

今回のまとめノート

洗面台は器具の中でも代表的なもののうちの1つであり、必ず交換(脱着)するタイミングがあります。

その際にまずトラブルが起こるすれば、洗面台を外す時だという点をお伝えしました。

 

まずは道具をしっかりと用意し、キャビネットと本体を落ち着いて順に外していけばお大きなトラブルは起こりません。

ただ、中には今回ご紹介したような特殊な例もありますから、その際はこのページを参考にしていただければと思います。

 

では、良い配管工ライフを!

 

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