ねじ込み配管やナイスジョイントの袋ナットを締める場合、パイプレンチを使用することがほとんどです。パイプレンチには長さや形状など種類が様々で、管種や太さによって使い分ける必要があります。そこで、パイプレンチの主な種類についてまとめておきたいと思います。
基本的な形
まず、縦型(一般的にはこちらがパイプレンチと呼ばれるもの)とコーナーレンチに大別されます。それぞれ仕組み的に力の入り方が異なりますが、どちらもパイプの掴み方向に回すことで力が入ります(写真ではどちらも下方向) 。同じ大きさのものでも、縦型とコーナーでは微妙に可動域が異なるため、狭小個所などではコーナーで締められない箇所が縦型で締められたりします。ですので、状況に合わせて組み合わせられると良いですね。
コーナーレンチ
くわえ部分の形状
くわえ部分の形状によって、白ガス管用・被覆管用・兼用に分かれます。
上から白ガス管用、被覆管用、兼用
※刃のピッチと溝の深さが違います
これらを適切に選択しないと、管を傷つけてしまったり、締込み不足になったりしますので、頭に入れておくと良いかと思います。
長さ
そして長さですが、200㎜~1,200㎜までとかなり幅広いです。個人的な感覚としては、以下のように対応しています。
パイプ径 ⇒ レンチ長さ
13A~20A ⇒ 200㎜~300㎜
25A~40A ⇒ 300㎜~400㎜
50A~75A ⇒ 400㎜~600㎜
100A~ ⇒ 900㎜~
より大きなパイプレンチで締めこんでも良いのですが、あまりに細物を大きなもので締めこむと、継手が壊れたり管が変形したりしますので、出来る限り径に合ったものを使用しましょう。
特殊な形状のもの
各メーカーで特殊な形状のものも出しています。
パイプレンチは配管では使う頻度がかなり高いですし、基本的なことになりますので、忘れないようにしたいですね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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