洗面台の排水口の臭い・つまりを完全除去するたった1つの方法とは?

洗面化粧台の排水がつまりやすい、パイプユニッシュしてもすぐ臭うようになる、なんて悩んでいませんか?

そんな方は思い切って「排水トラップ」を掃除してみてはいかがでしょうか

 

そもそも排水トラップってなに? という方もこの記事を読めば理解していただけますし、自分もやってみようかなと思うはずです。

ぜひ本文を読み進めてください!

 

洗面台の排水口に必ずあるトラップという仕組み

洗面台や便器など水回りの器具には、排水口〜排水管の接続の間までに必ず「排水トラップ」があります。これはなぜかと言いますと、排水管から昇ってくる臭気を防ぐため

トラップの中は常に水で満たされる仕組みになっており、臭気をストップするのです(これを封水といいます)。

 

洗面台のトラップには、Pタイプ(壁排水)とSタイプ(床排水)がありますので、順に説明していきますね。

 

Pタイプ(壁排水)

トラップが壁の中の排水管に接続されているパターンです。顔を横にして見るとPの形(反転)なのでPトラップです。

実際には洗面台の正面の壁へ向かって流れる(イラストは横から見ています)ように取付けられています。

横に向いている管の底まで水で満たされていますから、排水管からの臭気がシャットアウトされているのです。

 

Sタイプ(床排水)

トラップが床下の排水管に接続されているパターンです。顔を横にして見るとSの形なのでSトラップです。

管が下方向へ折り返す頂点まで水で満たされています。

 

実物を少しでも見たことがある方はご存知かもしれませんが、実はどちらも2パーツからなり、1つ目のUの字の部分(水がたまる部分)は同じなのです。

つまり、外す(取付ける)手順は流れの向きが変わるだけで、どちらも同じということ。

 

この2つのパーツを職人の間ではそれぞれ、「U管」と「ステッキ」と呼びます。

これらを外して中を掃除していくことになるわけですね。実際の手順は次章以降で詳しくお伝えしていきますね。

 

トラップの材質

もう1点トラップの大きな区分として、材質が「メッキ管」か「樹脂管」かという点があります。

判断はとても簡単で、メッキ管は蛇口と同じような銀色、樹脂管は白やアイボリーです。

左:メッキ管 右:樹脂管

 

メッキ管は露出される箇所に多く、住戸に取付ける洗面台はほとんどが樹脂管のはず。

樹脂管はメッキ管に比べて腐食しにくい利点がある反面、接続部分のネジが斜めに入ってしまいやすいので注意が必要です。

 

作業としてはメッキ管の場合のみ、たて型モーターレンチという工具が必要になりますから、難易度は上がります。



臭い・つまりがあるなら、洗面台の排水口を確認してみましょう

ではもし自宅の洗面台の排水口に、臭いやつまりがあるなら、洗面台を確認してみましょう。

ただし、1点押さえておきたいのは、簡単に取り外して掃除ができないケースもあるということ。

 

私もこれまでに数々の洗面台を見てきましたが、とにかく多種多様で未だに「こんなの初めて見た!」というものがあります。

ですから、もしかするとご自宅の洗面台が前章で説明したようなオーソドックスなタイプでない可能性もあるのです

 

というわけで、まずは洗面台の下部を確認していきます。

 

掃除や交換ができるのかを判断する

洗面台の下部は開き戸や引き出しになっているかと思います。トラップの状況を確認するには、開き戸を開ける(洗剤など物が置いてあれば出す)か、引き出しなら引き出しごと外します。

トラップが見えたら、交換できるか判断する最初の段階です。以下の点を確認しましょう。

 

U管とステッキ、それ以外の部分の状態

まず、非常に劣化している場合には、外した時点で壊れたり戻した時に漏れたりする可能性大

U管とステッキのみがボロボロなら交換してしまえば良いのですが、そのケースは稀で、むしろ他の部分も劣化していると考えられます(特にメッキのタイプ)。

 

他の部分の交換は難易度がグンと上がりますから、今回の作業は見送った方が良いでしょう。
※他の部分も自分で交換できますが、詳細は別記事にて。

 

実管で配管されている

こちらも稀なケースにはなりますが、通常のPタイプやSタイプとは明らかに異質なもので、塩ビ管(グレーの管)で配管されている場合です。

接着剤でくっついているため、外すというよりは切断して配管をやり直す必要あり。

 

ちょっと具体的な写真が探し出せなかったのですが、見た目が冒頭でご紹介したイラストとは明らかに違うので、ちょっと違うと感じたら触らない方が良いでしょう。

 

接続を確認する

次に確認したいのは、トラップと配管との接続部分。つまり、下写真の部分ですね。

下写真の例は床下から伸びている排水配管とステッキが「排水アダプタ」というもので接続されている例です。

 

接続部は洗面台の床下に入っていて見えないこともあります。それも踏まえて交換できる状態というのは以下。

 

  • 単純に挿し込んであるだけ
  • ビニールテープが巻いてある
  • 袋ナットを回して外せば抜ける(上写真のようなタイプ)
  • ゴムのカバーが付いていて外れる
  • 床下に隠れているが一部外せるようになっている(つまり点検口)+ 上4つの状態

 

逆に取外し・交換できないケースは以下。

 

  • 接着剤でくっついている
  • “洗面所”の床下(歩いている床の下)に接続部があって触らない



トラップを実際に外してみましょう

今回はSトラップについて、外して掃除して取付けるまでの手順を具体的にご紹介します。

Pトラップの場合も向きが変わるだけで、基本的な手順は同じです。

 

外す前に注意すること・必要なもの

まずは必ず「2.自宅の洗面台を確認してみましょう」の内容を必ず確認してください。大丈夫だと判断できましたら、次に用意するものです。

 

  • 水受けまたはペットシート
    理想は浅めの靴起きのような形ですが、ペットシートやそれも無ければウエス(雑巾)でもなんとかなります。
  • ウエス(雑巾)
    作業時に飛び散った水や取付け後に拭くためです。
  • 歯ブラシ
    トラップ内の汚れがひどい場合に使います。
  • たて型モーターレンチ(メッキ管の場合のみ)
    袋ナットの部分を緩めたり締めたりするためのものです。

 

トラップ掃除の手順

では実際にトラップを外して掃除する手順をお伝えしていきます。

 

⑴ トラップ部分をあらわにする

洗面台下のもの(引き出し)を取り出し、トラップ部分をあらわにしましょう。できるだけ全ての物を取り出して、作業スペースを広く確保します。

 

⑵ トラップの下部に水受けをセットする

U管を外した時に、封水として溜まっている水がこぼれますので、水受けをセットしておきます。水受けが無い、または置けない場合はペットシートやウエスを敷いておきましょう。

 

⑶ 接続部分を少し緩める

U管の接続部分2箇所と、ステッキと配管の接続部分を少し緩めておきます(写真の赤矢印)。この時、根元の接続部はまだ触らないで良いです。

袋ナットは樹脂管の場合工具を使わなくても手で回せるはずです。メッキの場合は、たて型モーターレンチを使って回してください。

 

この後トラップを外しますが、パッキンや袋ナットを無くさないように注意してください。

復旧ができなくなりますので。

 

⑷ U管を外す

U管の根元を完全に緩め、U管を持ちながらステッキとの接続部を外し、下方向に抜きます。水が出てくるので、U管の中に残った水は水受けやペットシートへ。

写真のように水抜きがあれば外して抜いても良いのですが、万が一パッキンの劣化などで戻せなくなったら面倒なので、できれば触らないでください。

 

⑸ ステッキを外し掃除する

ステッキと配管の接続部分を外し、U管と合わせて中を掃除します。

くれぐれもトラップを外した洗面台で水を流して洗わないように注意。洗面所が水浸しになります。汚れが頑固なら歯ブラシを使いましょうね。

 

⑹ 外した時と逆の要領で取付け

外した時と逆に、ステッキ→U管の順で取付けていきます。この時、ポイントが2つあります。

  1. 全ての袋ナットは軽く締めた状態で向きを調整すること
    →向きが決まったら全てを本締めします
  2. 袋ナットを曲がった状態でねじ込まないように注意すること(特に樹脂管)

 

⑺ 漏れの確認

水を流して漏れが無いかを確認します。じわじわと漏れることもありますから、1度流した後に5分くらい置いて、再度確認した方が良いですよ



今回のまとめノート

いかがでしたか?ご自宅の洗面台の下を覗いてみる気になったでしょうか。

配管工としての経験上、これまでに外したトラップの多くが、それはもうかなり汚い状態でした。

 

中にはコンタクトレンズのケースや歯ブラシがつまっているなんてことも・・・

絶対に自分でやる必要はありませんが、この記事で手順さえ分かってしまえば誰にでもできます。

 

まずはトラップの状態を確認し、外せるようでしたらぜひやってみてくださいね!

 

合わせて読みたい記事

 

Twitterでもコアな情報発信しています。フォローしてもらえると泣いて喜びます!

 

現場でのトラブルを解決・防止できる50の事例を公開中!

詳しくはこちら!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です