洗濯機を移動して掃除すればスッキリ!設置まで完全解説!【DIY】

長い間置きっ放しの洗濯機の下部や裏側って、どうなってると思いますか?

一般の方がこの部分を見ることは稀だと思いますが、実は“すごいこと”になっています。分かりやすく言えば、テレビだとモザイクがかかるレベルの汚さ

 

私も配管工としての作業の一環で数々の洗濯機を移動してきましたが、総じて汚かったです。

ただ、汚れの種類としては、ホコリ・洗剤や石鹸カス・落ちてしまった衣類や洗面用具・場合によってはカビ、くらいですから、実は誰にでも掃除できます。

 

そしてよほど大きなドラム式でもなければ、男手があれば移動が可能。

そこで今回は洗濯機を移動してスッキリ掃除をし、元の位置に設置する流れを解説します。

 

洗濯機の接続部は給水・排水・電源

洗濯機を移動するには、まず接続部分を外して動かせる状態にします。

接続部分とは、給水・排水・電源の3つ。順に説明していきますね。

 

給水の接続部分

給水ホースで蛇口と洗濯機が接続されているので蛇口側を外します。

ワンタッチで取外し・取付けできるものが主流で、ビニールホースで接続されているというのはほとんど見かけません。

 

写真のように引っ掛かりを開くようにして丸い部分を下に動かせば抜くことができます。

洗濯水栓から洗濯ホースを外すやり方

 

この時に蛇口が閉まっていることを必ず確認してから行ってください。蛇口が開いたまま外してしまうと水が吹き出して大惨事です。

また、ホースに溜まっている水が出てきますから、雑巾などを用意しておきましょう。

 

ホース自体が硬いので自由が効きにくいですが、洗濯機側の接続を緩めればクルクルと動きます。
※設置する時の閉め忘れに注意してください。

洗濯ホースと洗濯機の接続を外すイメージ

 

排水の接続部分

洗濯機から出た排水ホースが、洗濯トラップに接続されています。

洗濯機の排水ホース

洗濯トラップとの接続部分で、主に考えられるケースと外し方は以下の3つ。

 

  1. 挿し込んであるだけ → 少し回すなどすれば引き抜けます
  2. インシュロックで締付けられている → カッターで切れば抜けます
    ※戻す時は新しいインシュロックをしましょう。
    特に高いものではないですし、なんでも結束できるので持っておいて損はないですよ。

  3. クリップだけ付いている → クリップをつまんで動かせば抜けます

 

注意点としては、ホースに水が溜まっていることが多いので、口を上に向けて側面に「養生テープ」で貼っておくこと。

なぜ養生テープかといいますと、ガムテープなどの強粘着性だと接着剤が洗濯機に残ってしまうことがあることや、逆にビニールテープなどではすぐに剥がれてしまうのが理由です。

 

種類は問いませんが、おすすめは「パイオランテープ」というテープです。

 

また、接続部分が洗濯機本体の下部のケースがあります。その場合、1人が洗濯機を傾けておき、もう1人が外すといった対応が必要です。

 

電源コードとアース

コンセントを抜き、アース線が接続されている場合はプラスのネジを緩めて外しましょう。

電源コードとアースの接続部

コードが長い場合は移動時の邪魔になるので、まとめて養生テープで貼り付けておきます。

以上3つの接続を外せば洗濯機が移動できる状態です。



洗濯機を移動する

いざ洗濯機を移動するとなると、さすがに男手が必要です。モノによっては3人以上必要な場合もありますがそれは稀で、ほとんどは女性と男性で移動が可能。

慣れた人は1人でも動かしますが、危ないのでおすすめしません。

 

では具体的に移動の手順と特に注意したい点を説明していきますね。

 

  1. 3つの接続箇所を外す(前章で説明済み)
  2. 置き場所をあらかじめ決めて養生しておく
    場所は洗面所内・ユニットバスの中・リビング・ベランダなど、移動できればどこでも構いません。
  3. 壁に洗濯機を当てないように傾けて持ち上げる
    洗濯パン(洗濯機の受け皿のようなもの)があるなら一旦洗濯パンから出して床に置きましょう。
    壁との隙間に手が入らなくて持てない場合は、フタを開けて洗濯槽の内側を持つと良いです。
  4. 洗濯機を養生した位置まで運ぶ
    本体の横っ腹に膝を当てると凹んでしまいます。
    腕時計やベルトが擦れると傷つくので、なるべく外しておきましょう。
  5. 洗濯機自体が汚れているなら掃除する

 

手順の中でも特に大変なのが3番で、壁から離すように少し傾け持ち手が掴めたら、「持ち上げ→移動」を何回かに分けて行うのがコツ。

もし持ち手が無くて持ち上がらないとか、大きすぎてとてもじゃないけど2人でも持てないなどの場合は、無理に移動しようとすると壁や床を傷つけたり腰を痛めたりする可能性があります。

 

そんな時は男手を増やすか自分で移動するのは諦めた方が得策です。

ちなみに、私が工事で洗濯機を動かす場合、ほとんどの洗濯機は1〜2人で移動でき、大きなドラム式となると3人で移動という感じです。

洗濯機の排水の仕組み

洗濯機は洗濯パンという大きなお盆のようなものに乗っていることが多いです(床に直接の場合もある)。

この洗濯パンには以下のようなメリットがあります。

 

洗濯パンのメリット
  • 洗濯機を安定して設置できる。
  • 上げ底をして排水ホースを下部に通せる。
  • 漏水時に水がパン内に流れる。
  • 配管の修理がしやすい
洗濯防水パン

 

この洗濯パンに洗濯トラップが取付けられていて、洗濯トラップが配水管と接続されているわけです。

洗濯トラップは結構汚れているので、せっかく洗濯機を移動したのなら、できれば合わせてキレイにしたいところ。

 

ただ、完全に洗濯パンから外すのは難易度が高いので、簡単に外せる部分についてのみ説明します。(と言うより、外さなくても掃除はできます。)

洗濯排水のトラップの各部品のイメージ

では外す順序です。

 

  1. 排水ホースが接続されていた部分(⑤)を上に引き抜く。
  2. そして網目状になっている部分(④)を反時計回りに回して外す。
  3. ①の器に②→③の順で入っている状態なので、③の部分を反時計回りに回して外す。
  4. ②の部分を取り出す。
  5. ①の器を取り出す。
    この時に、①の器には水が入っていますので注意してください。

 

その後それぞれのパーツを洗って綺麗にし、逆の順序で取付けます。

長年使っていた場合は汚れがひどいこともありますので、もともと洗濯排水が臭っていた方は覚悟した方が良いかもしれません。



洗濯機を元の位置に設置する

洗濯機を元の位置に設置するには、移動したのと逆の手順を行うことになります。

給排水や電源の接続は問題ないかと思いますが、最も手こずるであろう手順は洗濯機本体をパンの上に置くところ。

 

なぜなら、隅に設置されていることがほとんどなので、置く時に壁を傷つけてしまったり力が入らなかったりするからです。

戻す時のコツは、動かす時の逆再生のように、まず本体の足を狙った位置に斜めに収めて、その後まっすぐにします。微妙なズレは持ち上げずに押した方がいいです。

 

設置する時の注意点をまとめると以下。

 

  • 運ぶ時は必ず2人で持つ。
  • 壁と洗濯機の間に腕や手を挟まないように注意する。
  • 排水ホースが本体の下敷きになったり折れ曲がったりしないよう注意する。
  • 接続完了後、水を出す時は蛇口をゆっくりと開ける。
  • 脱水までやってみて漏水や不安定感がないかを確認する。

 

移動まで問題なくできた方なら、設置もスムーズにいくと思いますよ。

今回のまとめノート

洗濯機は、多ければ1日に数回使う方もいるくらい、使用頻度が高いもの。

ですが、1度設置するとその後は買い替えるまでそのままという方がほとんどかと思います。

 

そして掃除できない裏側・下部・洗濯トラップはとんでもない状態に。

接続箇所の取外しや洗濯機の移動は大変そうですが、よほど大きなドラム式などでなければ、夫婦で移動して掃除することも可能です。

 

設置する時も移動した時の逆の手順で行えば大丈夫なので、移動時の手順をよく覚えておきましょう。

ぜひ年に1回の大掃除のタイミングなどでやってみてくださいね!

 

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