配管工にとって、道具の使い方や材料を覚えるのは基本中の基本です。
間違った道具の使い方をすれば怪我の原因にもなりますし、施工がうまくできずに漏水してしまうリスクも高まります。
同様に、日々使う材料について知らなければ、先輩に「〇〇取って」と言われた時に対応できなかったり、監督と話す時にチンプンカンプンだったり、とにかく仕事にならないわけです。
そこで今回は、道具と材料それぞれに関して覚えるための最大のポイントをお伝えします。
まだ配管工になって間もない人や、道具や材料の知識に自信がないという人はチェックしてみてください。
配管に使う道具を覚えるポイント
道具はドライバーやモンキーレンチのような基本的なものから電動工具・仮設材なども含めると、扱う種類は“数百”になるでしょう。
冗談抜きで数百種類です。
道具に関しては使い方を覚えるコツはたった1つ。
それは、「正解を知る」こと。
道具には必ず正しい使い方があります。これを知るには、取説を見たりネットでメーカーのサイトを見たりするわけですが、注意したいのは人に教えてもらう時。
なぜなら、人によっては間違った使い方を自信満々に教えてくるケースもありますし、独自にアレンジした方法が染み付いてしまっていることなどもあり得るからです。
間違った使い方を教えてくる人は論外として、ある先輩が使いやすいやり方が自分に合うとは限りません。
なので、以下のようにして間違った情報を避けるようにすることをおすすめします。
- まずは周囲から一定の信頼を得ている人(親方や先輩など)に聞く
- できるだけ複数人に聞いてみる
- 使いやすさやスピードより安全が第一
- やりにくい方法もやり続けると慣れてしまうので、定期的に他の人の使い方を見る
- 気になる道具は常にネットなどで情報を探す
ここまでやって間違った使い方を覚えてしまうことはまず無いと断言できます。
道具の種類は本当に多くて、職人歴10年になる私でもいまだに新たな道具を使うことも多いもの。
まずは正解を知ってその通り使い続けることが、最も作業スピードのアップに繋がりますよ。
配管に使う材料を覚えるポイント
材料はこれまた種類が多く、これに関しては残念ながら(?)道具の比にならないくらい多いです。
例えば、給水配管ひとつ取っても、その管種だけで塩ビ管・鋼管・ステンレス鋼管・銅管・SUS管・ポリ管などに分かれ、さらにそれぞれが数種類に細分化されます。
その管を接続するのに使うのが「継手」、そして配管を支持(躯体や機械に固定)するのが「支持金物」であり、それぞれにまたとんでもない種類があるわけです。
この時点で既に天丼とカツ丼の大盛りを一気に食べたくらいお腹いっぱいだと思いますが、そんなボリュームをうまく消化できるコツがあります。
それは、各メーカーの「カタログ」を利用すること。
カタログはほとんどの場合無料ですし、関係者であれば手に入れるのはさほど難しくはありません。
また、カタログというのはメーカーが自社の製品を分かりやすく、販促の目的も含めて練りに練ったものですから、仕様や施工方法が非常に完結にまとめられています。
よって、カタログを熟読するだけでも、その製品の全体像は理解できるわけです。
金物関係のカタログなんかだとめちゃくちゃ分厚かったりしますが、そういう時は頻繁に使う材料のページだけ付箋でも貼っておけば良いでしょう。
補足:道具や各継手のリンク集
最後に補足として、当ブログで道具や材料を覚えるのに役立ちそうな記事をリンクしておきます。
確実に使うであろう道具と、主に衛生配管に使われる継手です。
確実に使うであろう道具
現場では手工具を安全帯と共に、ベルトにぶら下げて持ち歩きます。
その際にテッパンと言えるものを、以下の記事で紹介しています。
そして電動工具もまず必ずと言って良いほど使いますので、以下の記事にあるものは基本中の基本として覚えましょう。
衛生配管に使用する継手
管種や継手にはたくさんの種類がありますが、実際に衛生配管で使用されるものは限られてきます。
まずは、住戸内でよく使用される管種をまとめたのが以下の記事です。
→住戸で使う給水管・給湯管の種類〜知っておきたい4種類の配管とは?
また、以下のページには頻繁に使う継手のカタログがリンクされていますので、それぞれ確認してみてください。
今回のまとめノート
配管工となって最初の第一歩とも言えるのが、現場で使う道具や継手を覚えること。
ただ、それぞれにものすごい種類がありますから、全てを試験勉強のように暗記するのではなく、今回お伝えしたポイントを重視してみてください。
このページやよく使う継手のメーカーホームページなどをブックマークしておくのも良いかと思います。
では、良い配管工ライフを!
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