この記事では、建設現場の職人として働くことのメリットとデメリットが分かります。
人生をより楽しむために、現状をしっかりと見つめてみましょう。
私のような配管工を含め、建設現場で職人として働くことにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
経済的・時間的に今の状況に100%満足できているなら最高だと思いますが、もし少しでも疑問点や不満があるならば、このページの内容を読んで考える材料としてみて下さい。
職人として働くことのメリット
私自身、配管工として毎日汗水垂らして働いていますが、職人になって良かったなぁと感じることもありますし、職人ならではの利点だなと思う点もあります。
まずはそれらの内容をまとめますね。
その職種の技術が身に付く
一口に職人と言っても、その職種は実に様々です。私のような配管工だったり、大工さんだったり、左官屋さんだったり。
このような職種の作業を数年も続けていれば、その道の技術は間違いなく身につきます。
例えば私の場合、配管からの漏水があった場合の修理や、便器・洗面台・洗濯機などの器具の脱着などは自分でやることができます。
また、建具や戸棚の扉を調整したり、自作の棚を作ったり、簡単な大工仕事なら難なくこなせます。
毎日その作業に従事しているわけですから、嫌でも体に染み付いちゃいますね。笑
工具が使えるようになる
日々の作業においては、必ず工具を使用しますよね。体ひとつで作業すると言えば、荷揚げ屋さんくらいのものでしょうか。
工具は間違った使い方をすれば親方に怒られますし、怪我をする可能性もありますから、中途半端な使い方をするわけにはいきません。
なので、よく使う工具は当たり前のように使えるようになります。
例えば、インパクトドライバー・ハンマードリル・セーバーソー・丸のこ・斫り機・レンチ類・ドライバー・その他手工具類などなど。
工具が使えると何が良いかって、自宅の家具や建具なんかがちょっと壊れた時にすぐ直せることです。
そもそも職人でなければ工具を持ってすらいない人も多いですよね。
普通の人なら、「何となくネットで調べてヘンテコな工具を買って直そうとしてみて更に壊れる」みたいなことにもなりかねません。
もしくは業者に直してもらって法外な金額を請求されるか、潔く捨てる場合もあるでしょう。汗
とにかく工具を持っている・使えるというのは大きいですね。
筋力・体力がつく
コレは言わずもがなですね。職人はとにかく体を使います。
職種にもよりますが、その仕事を毎日こなしているだけでマッチョになってしまうこともあるくらい。
私も1本で120Kgとかある配管を振り回したりしますから、嫌でも筋力や体力はついてしまいますね。
職人は「肉体労働」ですから、もし筋力・体力共に全然つかないという人がいれば、よっぽどサボっていると思われます。
クビになってもなんとかなると思える
私もこの世界に身を置いて長いですが、良くも悪くも周りには楽観主義の人が多いです。
仕事に関しても、「よくこんな考え方で今まで続けてこれたな」みたいな人がたくさんいます。(IT業界で6年サラリーマンを経験した時と比較してです)
そして同じ業界で会社を転々としている人もいますし、私のように“人材を常に探している”立場の人間からすると、他の求人情報が多すぎて驚くわけです。
どういうことかと言うと、今私が働いている会社では職人を増やそうと各所に求人情報を載せています。
で、これがまた超激戦で、同様の求人情報が鬼のようにたくさんあるのです。
人が欲しい側としては非常に困るわけですが、既にある程度経験を積んでいる職人からすれば選びたい放題なんですよね。(最近のコロナ情勢を踏まえるとちょっと雰囲気が変わりつつありますが・・・)
これなら、クビになったとしても全然職につけないなんてことは無いな、と思えるわけです。
職人として働くことのデメリット
本ブログでは、単に配管工としてのスキルを上げるだけでなく、『毎日配管(仕事)を楽しんでいて余計なストレスを溜めず充実した人生を送っている人』を目指しています。
その観点から見ても、職人という働き方にはデメリットが存在します。
時間を売って稼いでいる
建設現場で職人として働いている人の95%くらいは、「日当×出勤日数」で毎月の給料が決まると思います。
これは現場に出た分だけお金になる状態であり、自分の時間を売ってお金を稼いでいる、最もマズい状況です。
なぜなら、稼げる額の限界が分かりきっていますし、永遠に経済的・時間的自由を手に入れることはできないから。
もちろん、職人という職業に生きがいを感じ毎日がハッピーならば、それは既に自由を手に入れてますから、最高です。おめでとうございます!
そうではなくて、稼ぐために働かなきゃならない、本当は毎日キツい、なんて思っているなら間違いなく時間を売って稼ぐスタイルからは脱却するべき。
この辺のことについては以下の記事にもまとめていますので、読んでみてください。
参考:配管工だけに依存せず経済的に独立して自由に生きる方法を考えてみた
周囲に意識の低い人が多い
こんなことを言ったら意識の高い職人さんには本当に失礼ですが、言わせてもらいます。
職人て意識の低い人が多すぎです。これは、私のこれまでの人生経験(IT業界での経験・独立していった友との交流)からの意見です。
人間は「一緒にいる人と同じような人間になる」と言われています。
これは当たり前のことで、一緒に行動したり会話したりすることで、考え方が脳に刷り込まれて行くからですね。
全ての人がそうだとは言えませんが、パチンコや競馬の話しかしない人や、監督や現場のグチばかり言っている人と一緒にいても害しかありませんよね。
断言しますが、もしこのような人ばかりが周りにいるということなら、できるだけ早く環境を変えることをおすすめします。
と言っても簡単に転職とかは厳しいでしょうから、そんなセリフが聞こえたきたらその場を離れるだけでも十分ですよ。
病気や怪我をしたら終了
現場に出なければ稼げないということは、もし病気や怪我をしてしまったらどうなるでしょう?
当然、収入は激減しますよね。下手したら「ゼロ」です。汗
もちろん、労災保険による給付などはありますが、永久ではありませんしそれで生活を維持するのは厳しいでしょう。
何よりも問題なのは、病気や怪我が直ったとしても、後遺症や労使間のこじれなどから、それ以後も今まで通り働けるとは限らないこと。
これは常に意識して作業を行い、できるだけこのリスクを回避すべく、副業をしたり投資するための原資を貯めたりすることを強くおすすめします。
参考:配管工だけに依存せず経済的に独立して自由に生きる方法を考えてみた
今回のまとめノート
職人は、大勢でとんでもなく巨大な建物を作りあげたり、お客さんの家を直して感謝されたりと、とてもやりがいのある仕事だと思います。
ただ、今後の人生をより楽しむためにも、そのメリットとデメリットは理解しておく必要があるでしょう。
今回お伝えした内容をまとめておくと以下となっています。
- その職種の技術が身に付く
- 工具が使えるようになる
- 筋力・体力がつく
- クビになっても何とかなると思える
- 時間を売って稼いでいる
- 周囲に意識の低い人が多い
- 病気や怪我をしたら終了
では、良い配管工ライフを!
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