先に吊ったバンドが逆勾配!?バンドを先行取付する時のポイント3選

天井配管と言えば吊りバンド!

新築現場でも、吊りバンドを全く使わない現場というのは、おそらく存在しないんじゃないか? と思うくらい、メジャーな指示金物ですよね。

 

そんな吊りバンドですが、施工については配管の中でも基本中の基本。ぜひ押さえておきたいところです。

実際の現場では、配管の前に先に吊りバンドだけを先行取付していく場合も多く、速さと正確性が求められます。

 

吊りバンドに関しては、以前にポイントをまとめた記事があります。

参考:吊りバンドを先行で吊る時に押さえておきたいポイント5選 後から超面倒なことにならないために

 

ですが今回は確認の意味も込めて、施工の基本的内容とポイントをまとめたいと思います。

注意点を3つあげますので、ぜひ押さえておいてくださいね。

 

吊りバンドの吊り方を整理

吊りバンドを天井に吊るす手順を整理しておきます。

 

  1. 吊りバンドの芯引きを把握する
  2. 配管のレベルを測る
  3. 全ネジを切断する
  4. タンバックルやバンド部の調整を行う

 

この施工手順の中で、今回取り上げるのは「2以外」です。

「2」に関しては冒頭でもお伝えした通り、以下の記事が参考になります。

参考:吊りバンドを先行で吊る時に押さえておきたいポイント5選 後から超面倒なことにならないために

 

配管の太さや種類に関係なくこの4ステップなので、1度流れを分かってしまえば応用がききます。

ただし、ポイントをしっかりと押さえておかないと、後から修正が必要なほどズレが発生したり、配管をする時にやりにくかったりすることも。

 

なので、次章でお伝えするポイントを施工時によく確認するようにしてください。

吊りバンド先行取付時のポイント3選

吊りバンドを先行してどんどん吊って行く時に、それぞれの手順で押さえてくべきポイントをお伝えします。

基本的なことにはなりますが、どれが抜けてもやり直しが発生してしまう可能性が高いですから、しっかりと確認をお願いしますね。

 

芯引きの測り方

吊りバンドの芯引きは、配管の種類や太さによって違いますが、測り方は同じ。

ポイントの一つは、ナット部の下端から5㎜下げたところから測ること。これは、この5㎜で誤差を吸収するためです。

もしナットの下端に合わせてしまうと、全ネジがちょっとでも短いと切り直しになってしまいますから。

 

そしてもう一つは、できればナット部分をつまんで吊り下げた状態で測ること。これは実際に吊られている形で測った方が正確な数値だからですね。

この芯引きは5㎜間違えるとほとんどやり直しになると思ってください。とにかく最初に正確な数値を測ることが大切です。

 

全ネジを極力正確に切る

全ネジの切り方というのは、よく考えてみると色々あるものです。

例えば、全ネジカッターで切るのかバンドソーで切るのか? マジックで罫書きして切るのか指の爪で押さえておいて切るのかなど。

 

そのいずれの場合においても、とにかく正確な長さで切ることが非常に重要です。できれば誤差2㎜以内にしたいところ。

なぜなら、5㎜以上ズレてしまうと、先ほどお伝えしたナット部分で誤差を吸収できなくなってしまうから。

 

そして、全ネジを切ったらその切断部の“バリ”は確実に取りましょう

バリがあると、全ネジをアンカーやインサートにねじ込むにしても厳しいですし、吊りバンドのナットを全ネジにねじ込むにも苦労してしまいます。

 

吊りタンのナット部を回して高さを調整する際も、非常にやりづらくてイライラしますしね。

 

ちなみに、全ネジのバリ取りにはコレが便利です。1つ買えば3年は使えます。

 

バンド部分の調整

最後のバンド部の調整は地味に効いてくる部分です。分かりにくいとい思いますので、具体例をあげて説明しますね。

まず基本なのはバンド締め付け部のナットを少し緩めておくこと

吊バンド

それと合わせてバンドを開いておくか閉じておくかまで考えましょう。

吊バンド 開閉

 

バンドを閉じて吊っておくことで、管をそこに通せばわざわざナットを外して締めてとする必要がなくて楽ですよね。もちろんその際にはバンド部のナットが緩んでいなければ管がスムーズに通らないわけです。

それ以外に、SUS管用の被覆のあるバンド(デップ)は、少し開いた状態にしておくのが鉄則

吊バンド デップ 開

こうしておくことで、管を開いている部分から引っ掛けて配管することができるんですね。

SUS管は管端が加工されていてバンドに通すことはできませんし、そもそも被覆があって管が滑りません。

 

なので、このバンド部分を開いてあげるのはとても理にかなった方法なのです。



今回のまとめノート

今回は天井配管に不可欠な支持金物である吊りバンドについて、先行取付時のポイント3選をお伝えしました。

実のところ、先行取付でなくても吊りバンドを吊る際には確実に押せておきたい、基本中の基本事項になります。

 

本当に基礎的な内容にはなりますが、この3つができているのといないのとでは、作業効率に天と地の差が出るということ。

ぜひ作業時にできているかの確認をお願いします。

では、良い配管工ライフを!

 

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7 件のコメント

  • お疲れさまです!
    すいません、ド素人な質問させてください。
    吊りバンドのナットはどのように全ネジに締め込むのでしょうか?
    モンキーを使うですか?

    • タンクさん、お疲れ様です!
      吊りバンドのナットは、負荷がかかっていなければ手でも回せます。

      配管を吊った後の調整は、もちろんモンキーでも大丈夫ですが、バンドレンチなら持ち手の部分に回せるレンチが付いていますよ。

      ちなみに12ミリです。

      よろしくお願いします!

  • さっそく記事ありがとうございます!
    天井の汚水配管を改修工事なんかでやってると躯体の精度も悪いと思うんですが先に吊っておくと最初の方だけよくてだんだんと合わなくなってきて残りが切り直しみたいになってしまいます。。
    LTとかに上と下で勾配があるのか?と思ってしまいます。直して吊り終わりに配管の芯を当たってみると結構勾配がついています。これは何故でしょうか。二層管でもパイプの部分で100分の1ならきちんとやっています。。

    • マリオさん、お疲れ様です。
      確かに改修工事では天井も床もあてにならないことが多いですよね。
      私の場合、新築現場ならどちらかというと天井よりも床から測ることが多いです。

      よく全ネジを切り直しになるケースとしては、天井を信用して最初に全ネジだけ切断した場合ですね。
      アンカーの入り具合や天井の起伏でずれてしまうわけです。

      ただ、正直なところマリオさんの手順で、なぜ最後の方だけ合わなくなってきてしまうのかは、分からないですね・・・

      考えられるとすれば、配管の距離が長い場合に、配管工の性とでも言いますか、勾配をほんの少しきつくして配管していくことで、徐々に全ネジの余長が増えていってしまう可能性はあります。
      検査が厳しい現場では勾配計で完全に勾配が確保できているのかを確認されますから。

      記事で紹介はしていないのですが、実際に1番確実なのは、先に少し長めの全ネジをぶらさげて、レーザーを使って芯出しをすることだと思います。
      手間や捨てる全ネジを考えるとおすすめはできないのですが・・・

  • 記事とは直接関係ないのですが
    こちらのサイトを短期間で全制覇して挑んだ1級施工管試験
    (前日に最終記事制覇)
    無事合格いたしました。

    この場を借りてお礼を言わせていただきます。
    どうもありがとうございました。

    • とめちゃんさん、コメントをありがとうございます。

      すごいっ! おめでとうございます!!
      試験前日にコメントいただいたこと、憶えています。
      本当にとても嬉しいです!

      こちらこそ、明るいニュースをありがとうございました。
      今後ともよろしくお願いいたします。

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