配管は“やりやすさ”がカギ!配管をスピードアップさせ効率化するための5大要素

どうすれば速くキレイな配管ができるのだろう?

これは配管工にとって永遠のテーマですよね。

 

もちろん、経験の豊富な人の方が速くできるのは当たり前として、今回は職人の腕以外の部分で、何が大事なのかを考えてみます。

最初に結論を言ってしまうと、それは「やりやすさ」です。

 

例えば、ちょっと想像してみて欲しいのですが、内容が全く同じ天井配管を、次の2つの状況で配管した時にどちらが速くできますかね?

 

  1. 天井にほとんど何も吊られておらず、間仕切りや障害物が少ない
  2. 天井には他の配管や機械がたくさん吊ってあり、間仕切りがほぼ仕上がっている

 

考えるまでもありませんが、「1」の方ですよね。(実際の現場では限りなく「2」に近い状況で配管することも多いものですが。汗)

これと同じように、配管をする上で確実にスピードや効率に関わってくる要素がありますから、今回はその中から5つを挙げてまとめます。

 

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今後もほぼ変わることがないであろう不動の内容ですから、ぜひ最後まで確認をお願いします!

 

順番を守る(守ってもらう)

順番というの言わば「工程」のことです。この日までにスラブが打ち終わって、この期間は軽量間仕切りをやってというようなこと。

この順番は、それぞれの業種の職人さんが、1番作業がやりやすくなる(というより狂うとできないことがほとんど)ようになっていますから、まずはこれを徹底しましょうということです。

 

例えば現場では、めちゃ高い箇所の配管をやろうと思ったら間仕切りで囲われていて、高車が入れないどころか何の足場も立てられなかったとか、配管を吊ろうと思ったらそれより低いレベルの角ダクトが吊られていたとか、よくありますよね。

こうならないためにも、監督さんや他業種の職人さんとよく打合せして、お互いに順番を守る必要があるわけです。

壊れている道具を使わない

配管工に限らず、職人にとって道具というのは非常に大切なものですよね。

道具を適材適所で使うことで、よりスピーディに配管ができるのは間違いありません。

 

ただ、道具というのも一種の“消耗品”ですから、壊れてしまうこともありますし、完全に壊れていなくてもなんか調子が悪いとかちょっと不具合があるような状態になることも多いもの。

で、忙しい現場ではどうしてもそれをそのまま使い続けてしまうのですが、これは間違いなくパフォーマンスに影響してきます

 

例えば、斜断してしまうバンドソー・柄が曲がったり刃が欠けてるパイプレンチ・バリの出る全ネジカッターなど。

余計な手間が発生しているのを分かりつつも、そのまま使い続けてしまうことも多いのではないでしょうか。

 

作業効率を重視するなら、道具のメンテナンスは考えるまでもなく必須ですね。

参考:全ネジカッター完全攻略!人気機種の比較とおすすめ〜関連品まで網羅

材料の頼み方に少し余裕を持たせる

一歩引いて配管作業全体を考えてみると、最初にこうやろうと決めた内容が全てその通りに進むことは稀で、少なからず変更になることがあるはず

例えば、ルートが変わったり支持方法が変わったりするわけですね。

 

それで、ルート変更や支持の変更が発生した時に、継手やバンドが足りずにいわゆる“材料待ち”になってしまうと、途端に効率は下がってしまいます

なので、材料を注文する時には、少し多めにしたりルートが怪しい箇所は他の継手も頼んだりするのです。

 

ただし、現場が終盤で余った材料を捨てることになりそうなケースや、他業者間で貸し借りができるようなケースではきっちり頼むべきでしょう。

仮設材をしっかりと段取っておく

特に大規模な新築現場では、仮設材の段取りが非常に重要になってきます。

中でも、高所作業車をはじめとする、伸び馬、マイティーベース、セトーなどの高所用仮設材は特に大事。

 

なぜなら、せっかく材料も道具も揃って工程的にも完全にやれるタイミングなのにも関わらず、高所で作業ができなければどうにもならないから。

台車や照明なんかは最悪何とかなったとしても、これだけは無理でしょう。

 

なので、事前の確認はもちろんですが、場合によっては他業種の人から借りたり、急遽足場を組むなどの対応も必要になってくるかもしれません。

材料や道具の段取りとセットで考えておきましょう。

図面は100%信頼しない

「図面を100%信頼しない」などと言ってしまうと、図面を描いている人に失礼かもしれませんが、これは仕方がありません。

多くの場合現場を見ずに図面を描いていますし、他業種の仕様変更などの関係で収まりが変わることもあるからです。

 

そこで、大切なのは、図面と現場を一通り照らし合わせた上で、図面通りに収まらなそうな箇所の目星をつけること

これは経験が少ない配管工にとっては難しいかもしれませんが、ルート上に明らかな障害物があったり、スリーブが無いなどのケースには、最低でも気づけなければなりません。

 

絶大な信頼を置いている監督さんがくれた図面でも、まずは自分の目で確認することを心がけましょう

今回のまとめノート

今回は現場での配管を出来るだけスピードアップし、効率化するための5大要素をお伝えしました。

おさらいすると以下の5つ。

 

  1. 順番を守る(守ってもらう)
  2. 壊れている道具を使わない
  3. 材料の頼み方に少し余裕を持たせる
  4. 仮設材をしっかりと段取っておく
  5. 図面を100%信頼しない

 

これら5つは、できる配管工の人なら無意識にやっている内容かと思います。

結局のところこれらができていれば、配管が“やりやすい”ので、スピードも効率も上がるのは必然なのです。

 

日々の作業のヒントになればありがたいです。

では、良い配管工ライフを!

 

 

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2 件のコメント

  • お疲れ様です!吊りバンドをまとめて先に吊る際のポイントとか手順を記事にしてくれませんか?最近なんか全ネジが長い事が多いんです。。ちゃんと測ってるつもりなんですけども。泣

    • マリオさん、お疲れ様です。
      吊りバンドを先に吊ることって割とありますよね。
      分かりました。これまでの内容も含めてちょっとまとめてみますね!

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