TS継手による配管のポイント

DV継手と並んでよく使用されるビニル継手に「TS継手」があります。TS継手は基本的には給水配管に利用される事が多いですが、空調機器のドレン配管やピット内のポンプアップ配管などの排水配管に利用される事もあります。今回はそんなTS継手による配管のポイントについてまとめたいと思います。

事前準備

TS継手にはDV継手と同様に芯引き表が存在します。しかし残念ながらTS継手は芯引き表通りにいかない事がほとんどです。なぜなら“すべて飲み込まない事がある”からです。(以下の表は積水化学工業より)

TS継手 エルボ

こんなことを言うとメーカーの人や現場監督に怒られてしまいそうですが、TS継手には元々かなりのテーパーが付いていて飲み込みにくいだけでなく、実際の現場では気温や天候、のりと継手との相性、配管場所の状況(狭小箇所や高所)などによって飲み込みが変わってしまうのです。

それを踏まえて事前にやっておくべきなのが「おかでいくつかのり付けしてみる」事です。※おかとは何もない地面の事です。

のり付けしてみると、どんなに頑張っても5㎜入らないとか、面をすごい取ってベタベタにのりを塗れば何とか入るなどが分かってきます。それらの情報を元に単純に芯引きした寸法からどの程度差し引けばよいかを導き出すのです。

配管時の具体的な手順

よほどの太物なら別ですが塩ビカッターで切れる程度の太さ(50A程度)なら、長めに切っておいて配管しながら調整していくのがお勧めです。これは寸法を細かく測っていく手間を省くだけでなく、飲込みの事をそんなにシビアに気にせずに配管していくことができます。例えば以下のアイソメを見てください。(20AのHIVP配管)

アイソメの例②

左下から配管を進めていくとして、寸法が470の部分は500mm程度の管にエルボをのり付けしたものを、左下からの配管にのり付けしてしまいます。その後、通りを見て切断します。寸法520の部分についても同様に550mm程度の管を使用して行い、末端の位置を見て切断します。この方法は一見するとややこしいように感じますが、実際にやってみるとその速さが分かりますので、ぜひ一度は試してみてください。

また、塩ビカッターで切れないような太物になってくると、1番確実な方法は2人で配管をすることです。2人ならそれだけ力を入れることが出来ますし、万が一飲込まなかった場合に抜くことも可能です。確実な配管を目指すならまず2人確保することを考えましょう。

まとめ

というわけで、ここまで色々と書いてきましたが何よりも1番お伝えしたいのは、TSは本当に飲込みにくいという事です。私も最初にのり付けした時のことを鮮明に憶えていますが、10mm入りませんでした・・・ですから、TS継手による配管をする時には、それだけ飲込みにくいものだということを念頭に、注意深く配管すれば大きな失敗は防げると思います。少しでも配管時の参考にして頂ければありがたいです。

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