「そろそろ現場が終わるけど、次の現場が決まっていない・・・」
「今月は体調崩して1週間も休んじゃったから給料ヤバい!」
こんな風に、職人(私の場合は配管工)の仕事って割と不安定ですよね。
特に一般的なサラリーマンも経験している私からするとそう思います。
参考:両方経験した僕がサラリーマンと職人(配管工)を比較してみた
ですが、職人みんながそうなのかと言えば、決してそんなことはありません。
現場が途切れることなくバリバリ働いてる人もいますし、選べるくらい仕事の依頼がある会社(職人さん)だってあるわけです。
ではその違いはどこにあるのでしょうか?
今回は、配管工になってから1度も現場を切らしたことがない私(10年以上)が、そのために必要だと感じている3大鉄則をお伝えします。
職人(配管工)が不安定だと思われる理由
よく、職人(配管工)の仕事は不安定だと言われることがあります。
これは、次の現場が始まるまでに間が空いてしまったり、閑散期に全く仕事がなくなってしまう会社もあったりするからだと思います。
給料が不安定
職人の多くは、日給制や日給月給制なので、基本的には現場に出た分だけお金になるということ。
なので、現場が“薄い”月の給料が極端に低かったり、日勤と夜勤のダブルヘッダーが多い月はめちゃ高かったりするわけですね。
かくいう私も日給月給制でお給料をいただいていますが、この点については正直なところあまり良くは思っていません。
先日もインフルエンザにかかってしまい、丸々1週間休んだためその月の給料は激減しました。
現場が無い場合はもちろん、病気や怪我をして現場に出られなければ、全く給料をもらえないわけです。
組織が小さい
業界的に、従業員が1人〜数人程度の規模の小さな会社や個人事業主(一人親方)も多く、資金繰りがうまくいかず給料を払えなくなってしまったという話も耳にします。
酷いケースだと、社長(親方)が自分の私利私欲のみを優先したあげくに、社員に給料を払わずに逃げてしまうこともあるそう。
事実、私の知り合いの職人さんにも給料を数ヶ月分もらえなかったことがあるという人もいますし、現場が無くて会社の蓄えを切り崩してなんとか給料を払っているという人もいました。
そして未だに、元請けだけが甘い蜜を吸って、下請けにはそのしわ寄せがくるという構図も無くなってはいないようです。
福利厚生などが乏しい
給料の面で言えば、ボーナス・退職金・有給休暇・傷病休暇・育児休暇など、一般的なサラリーマンには当たり前のことが無いに等しいです。
そして社会保険に未加入の会社も多いので、保障が薄いだけでなく会社(一人親方を含めて)自体が大手の現場に入れず、まとまった現場が無いという話も聞きます。
社会保険に加入していても、今度は逆に保険料が高くて会社的に大きな負担となったり、社員的には手取り額が少なくて不満が出てしまったりするんですね。
これらのことを考えると、職人の仕事は不安定と言わざるを得ないかもしれません。
それでも、現場を切らさないことは十分に可能なので、そのための鉄則を次章からお伝えしていきます。
鉄則1:職人として最大限いい仕事をする
すごく当たり前のことですが、職人として最大限いい仕事をするのは絶対です。
これは、排水配管を100%きっちり少しの狂いもなく決められた勾配にするとか、便器を完全にブースの中央に取付けるなどではありません。
その時々で“満たすべきこと”を理解してメリハリのある作業をし、求められている基準より1段階上の品質をより速く仕上げるということ。
例えば、埋設や隠蔽配管の見た目にすごく気を使うのは無意味ですし(もちろん機能は100%確保)、逆に露出配管は見た目も“評価”のポイントとなってきますから、養生などに時間をかける必要があります。
また、もらった図面通りの配管を、だいたい妥当な時間をかけてやるよりは、支持の不足やより良いルートなどを話し合いながらも、思っていたより速く終わらせること。
そうすれば、お願いしている側も「速い上にきっちりやってくれる」と思いますし、自分にも時間的な余裕が生まれますよね。
間違ってはならないのは、毎日のように残業してかかる日数を短縮するのは、よろしくないということ。
なぜなら「頑張ってるなぁ」と思われたとしても、それは単純に時間をかけてるだけですし、メンバーの士気も下がってしまうからです。
本当に“腕が良い”職人とは、限られた時間の中でベストパフォーマンスを発揮し、予想を上回る速さで作業をこなす人なのです。
鉄則2:コミュニケーションが全て
職人気質とか頑固一徹みたいな言葉を聞いたことがあるかもしれません。
年配の職人には、「無口でぶっきらぼうだけど技術や知識はスゴい!」みたいな人も多いもの。
ただ、これからの時代はそれだけでは絶対に生き残れません。
なぜなら、施工方法や安全管理などについての新しい取り決めや技術が日々進歩し、仕事を依頼する施主の目も非常に肥えてきていることで、多彩なコミュニケーションが必要となっているから。
例えば、建築業界全般で若手が不足していると言われていますが、「仕事は見て盗め!」とか「最初の1年は配管なんか触らせねぇ!」などと言う親方にどれだけの若者がついてくるでしょうか。
また、ちょっとしたことですぐ怒ったり怒鳴ったりする職人に対して、また仕事をお願いしたいと思うでしょうか。
それ以外にも、施主や監督の無理な要望に対して、即座に代替案を出したり不可能なことは出来ないとはっきり言えなければなりません。
他にも様々な場面が考えられますが、確実なのはコミュニケーション能力が不可欠だと言うこと。
そう考えると、これからの時代コミュニケーションの取れない職人は淘汰されていくか、ぞんざいな扱いを受けることになってしまうでしょう。
鉄則3:職人として1番大事なのは安全
職人として現場で作業をする上で、最優先すべきことは何でしょうか?
それは工期でも品質でもなく「安全」です。
ちょっと考えてみて欲しいのですが、スピード優先で作業して工程が前倒しにできたとしても、ケガをしてしまったら結局は時間もコストも損をしてしまいますよね。
また、最高品質のものをお施主さんに引き渡せたとしても、もしその現場で死亡災害が起きていたとしたら、決して良い気分はしないはず。
ケガの状況によってはその後職人を続けられなくなってしまうこともあるわけですから、とにかく安全だけは何よりも優先して確保すべきなのです。
仕上がった壁に高所作業車をぶつけて壊そうが、漏水させて現場を水浸しにしようがどうにかなりますが、腕一本、足一本落としてしまったら取り返しがつきません。
大手の現場では、安全注意事項を毎日毎日繰り返し口すっぱく言いますが、それでも事故が無くならないのは、焦り・近道行動・手順の省略などによるヒューマンエラーが原因です。
それを肝に銘じて、常に100%の安全を確保して作業を行いましょう。
補足:マッチングサービスやツールを利用する
ここまで、職人として現場を切らさないための3大鉄則をお伝えしてきました。全てを完璧に満たせば、まず職人としての仕事は安定すると断言できます。
しかしながら、実際にはそううまくいくことの方が少ないかもしれませんから、いざという時(現場が切れた時)のために手を打っておくのが無難。
現場が切れてしまい困っている時や、もっと仕事を増やしたい時などに、「マッチする仕事を紹介してくれるサービス」があります。
サービスを利用すると?
紹介してもらえる仕事内容は、水道工事に限らず害虫駆除・エアコン工事・電気工事など多岐に渡ります。
このサービスを利用すると、一般個人のお客さんや企業からのお仕事依頼を、マッチする職人(一人親方・会社)に紹介してくれるのです。
紹介料だけは取られますが、サービスの利用料や初期費用や月会費などは無料で、専任の担当者がついてサポートしてくれます。
スケジュールや時間帯の希望を細かく設定できますから、今のところ現場が埋まっていても問題ありません。
最短で登録したその日から紹介してもらえますし、閑散期や現場が切れてしまいそうな時の保険にもなりますから、登録しておいて損はありませんね。
→登録はこちらからできます。
※無料で最初の3件を紹介してもらえます。
職人と建設現場をつなぐアプリ「助太刀」
マッチングサービスとは異なりますが、仕事を頼みたい人と仕事を探している職人とを繋ぐ、マッチングアプリがあります。
「助太刀」というアプリでして、ダウンロード後すぐに始められます。
もちろん、現場を探すだけでなく、工事を発注し作業にぴったりな職人さんを探すことも。
また、「助太刀Pay」という独自の決済システムを導入しており、工事代金の即日受取りを可能にしています。
興味のある方は、使っているスマホのアプリストアからダウンロードしてみてください。
「助太刀」で検索すると出てきます。
今回のまとめノート
職人(配管工)の仕事は、その給料のもらいかたや現場の流動性などから、どうしても不安定と言わざるを得ません。
それでも、現場が途切れてしまうことなく、引く手あまたの職人さん(会社)がいるのも事実。
今回はそんな現場が途切れない職人になるために押さえておくべき3大鉄則をお伝えしました。おさらいすると以下の3つ。
- 職人として最大限いい仕事をする
- コミュニケーションが全て
- 職人として1番大事なのは安全
それから、補足として紹介したマッチングサービスも便利なのでもう一度載せておきますね。
ぜひ参考にしていただき、現場を安定させてガッツリ稼ぎましょう!
では、良い配管工ライフを!
いつも勉強させて頂いております。
タイミングが合えば是非一緒に仕事を
させて頂きたいと常に思っております。
ベビーマリオさん、お疲れ様です。
そう言っていただけてとても嬉しいです!
ありがとうございます。
私も配管を愛する熱い配管工の方々と仕事ができる日がきたら、めちゃくちゃ素晴らしいと思います。
そのためにも日々精進し、良い情報をアウトプットできるよう努めています。
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