職人て休み少ない?建設現場が土曜日曜祝日も動く理由を考えてみた

この記事では?
なぜ職人は休みが少ないのか?それは建設現場が土曜日曜祝日も動くから。その理由が分かります。

 

毎日の作業お疲れ様です。突然ですが、あなたは月に何日くらい休めていますか?

「基本的に日曜日だけです」とか「もう3ヶ月休んでいません・・・」

 

など、色んな方がいるとは思いますが、総じて言えることは「職人て休みが少ない」てことでしょう。

その理由は明白で、土曜日や祝日も現場が動くからです。場合によっては日曜日もぶっ通しで動く現場もあるくらい。

 

ではなぜこの時代にこんなことになっているのか、その理由をまとめてみました。

加えて、休みが少ないことによるメリット・デメリットについても触れてみたいと思います。

 

建設現場は天候に大きく左右される

建設現場は天候に左右されることが多いですよね。そりゃ何もない更地に0から建物を建てたり(新築工事)屋外で作業したりするわけですから、雨や風の影響を受ける作業はたくさんあります。

で、もし雨の日に作業が出来なければ、その分違う日に作業をズラさなきゃなりませんから、その選択肢はたくさんあった方が良いと言うわけです。

 

例えば、金曜日に雨が降り作業が出来なかったとして、もし土曜日が休工なら翌週以降にズラすしかありません。

逆に土曜日動いていれば、少し頑張ればその週のうちに遅れを取り戻せるかもしれませんよね。

 

天候による作業中止をある程度考慮した工程にする場合、週に6日動いている方が調整の選択肢も多く柔軟な対応ができるわけです。

雨だけでなく風や雪、日照時間、時には暑さなども作業中止の要件になりますから、現場作業というのは本当に天候に左右されやすいもの。

 

天候の影響は建設現場の工程管理において、必ず考えなければならない要素なのです。

全体的な工期を短縮できる

あなたに質問したいのですが、1週間のうちに5日動く現場と6日動く現場とでは、どちらの方が作業が進むでしょうか?

正解は、「同じ」です。

 

ただ、かかる工期は6日動く現場の方が圧倒的に短縮できます

例えばものすごく単純な例を出すと、全体で60日を要する工事だとすれば、1週間に5日動く現場なら12週間かかりますが6日動くなら10週間で完了します。

 

これは規模が大きく全体的な工期が長い現場ほどその差が顕著になります。

それに加えて、祝日も動くか動かないかで更に差が開くわけですね。

 

工期を短縮することのメリットと注意点

現場が動いてる時間を増やせば増やすほど、最終的な“ケツ”を詰められるというのは考えてみれば当たり前です。

そして全体的な工期が短縮できれば、それだけ施主にも工事する側にもメリットがあります。

  • 施主:より短期間で建物が完成する→設備投資のリターンが無い期間を短く出来る、欲しいものがより早く手に入る
  • 建設会社:1つの工事の期間が短いほど、より多くの工事をこなせる→売上アップ

 

だから工期が終盤に差し掛かってくると、日曜日までも動いたり24時間体制にしたりして、とにかく終わらせようとする現場もあるわけですね。

これはいわゆる「突貫工事」的なものです。

 

ここまでくると逆にデメリットも出てくるので、もしそういった状況になった場合はいつもにも増して気をつけてください。

参考:【突貫工事】品質・費用・手抜きよりずっと怖い最大の問題点とは!?

土曜日曜祝日も動いた方が稼げるという考え方もある

建設現場で働く職人の多くは、1ヶ月の中で現場に出た分だけ給料をもらう形式の人がほとんどだと思います。

いわゆる「日給制」というやつです。

 

例えば、1日の人工(日当)が15,000円だとすれば以下のようになります。

  • 月に19日出勤 → 15,000×19=285,000円
  • 月に25日出勤 → 15,000×25=375,000円

 

1ヶ月に土曜日や祝日が大体5〜8日くらいありますから、それを現場に出るか否かで金額に大きな差が出てくるのが分かりますね。

とすると、日給制の場合はとにかくたくさん現場に出れば、それだけ稼げることになります。

 

そもそも日本では週休二日制が取り入れられる前は他の業種でも土曜日は仕事が当たり前でしたから、単純に週休二日になってしまったのではそれだけ収入が減ってしまいますよね。

かといって日当は簡単には上がりませんから、すぐに土曜日や祝日を全休にするというのはなかなか難しいでしょう。

 

現場に出た日数だけ稼げるとなると、できるだけ出たい(中には休みが無くてもいい)という人は少なくないかもしれませんね。

ちなみにここ最近では、近隣住民との協定やゼネコンの方針から土日や祝日に稼働しない現場も増えてきました。

 

なのでその日だけ別の稼働している現場に行く、という人も多いみたいです。

休めるから嬉しいと思う人もいれば、別現場に行かなきゃいけなくて面倒臭い、休んでも給料が減るから稼働してほしいなど、考え方は人それぞれでしょう。

休みが少ないということの影響

最後に、少し本題とはそれるかもしれませんが、「休みが少ない」ということが人生に与える影響についてお伝えしておきます。

個人的にはどちらかといえばデメリットの方が大きいと思っていますので、具体的な例をあげてお伝えしていきますね。

 

休みが少ない(より多く現場に出る)ことのメリット

まずは”良い影響”をあげると以下のような点があると思います。

  • 現場に出た分だけ収入が増える
  • 肉体労働に対する耐性(体力・筋力・精神力)がつく
  • より経験を積める
  • より社会に貢献しているという自信がつく
  • より多くの現場をこなせる(単発仕事が多い場合)

 

当たり前のことですが、人間はなんでもある物事に関わる時間が多いほど経験を積めて技術も高くなります

もちろんヤル気とか教える人の能力とか、あるいは道具の良し悪しなんかにも左右されるところはありますが、配管に携わる時間が増えるほど学ぶチャンスが増えますよね。

 

だからとにかく多くの経験を積んで技術を身につけて成長したい、と思っている職人にとってはたくさん現場に出ることで経験も稼ぎも増えて、まさに一石二鳥なわけです。

 

休みが少ないことのデメリット

世の中には色んな人がいますが、誰にとっても平等なのが「時間」です。

その時間をどう使うかは個人の裁量によるわけですが、「やりたくないこと」や「仕方なく我慢してやっていること」に費やすほどもったいないことはありません。

 

また、自分が生きていく中で「優先して時間を使うべきこと」というのがあるはずです。

例えば、子供と遊んだり会話したりする時間、家族みんなで食事をする時間、将来のために勉強したり運動をしたりする時間など様々。

 

それで、現場に出ることが人生の中で1番大事だと思っている人は大いに結構なので、なんの問題もありません。

ですが、もしそれ以上に大切なことややりたいことがあるのなら、それにあてる時間が少なくなるというのが最大のデメリットになるということ。

 

1日、2日の話なら良いのかもしれませんが、毎回毎週、そして何年何十年と積み重なると、人生におけるウェイトは非常に大きくなってきます。

よく書籍でも目にすることで、人が死ぬ間際に後悔することの1つに「仕事に多くの時間を使ったこと」があげられるそうです。

 

あるいは、もしあなたが病気で余命が少ないと分かったら、何よりも家族との時間を優先するのではないでしょうか。

なので、子供の行事や家族の記念日をはじめ、やりたいことがある場合には積極的に休むべきです。

 

もちろん現場の状況や収入などとのバランスを考慮した上でですけどね。

参考:配管工だけに依存せず経済的に独立して自由に生きる方法を考えてみた

今回のまとめノート

建設現場は土曜日や祝日、場合によっては日曜日も稼働することもあり、職人は休みが少ないですよね。

それには天候に左右されやすい中での工程管理や、工期短縮・職人の給料形態などの理由がありました。

 

いずれにしても、自分がどんな時間を大切にして優先したいかをよく考えてみることをお勧めします。

家族も仕事も遊びもメリハリのある時間の使い方をして、有意義な人生を楽しみましょう。

では、良い配管工ライフを!

 

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