【空調ドレン配管】エスロンACドレンパイプを使ったテクニック7選

この記事では?
ACドレン配管で使えるテクニックや施工時のポイントが分かります。

 

空調ドレン配管といえば、天井カセット型のパッケージエアコンがあればほぼ必ず必要になる配管です。

つまり、空調機から出る水を排水する配管であり、目立たないですがとても大事な役割のある配管なんですね。

 

それで、この空調ドレン配管に使用される主流となっているのが、エスロン(SEKISUI製品)の「ACドレンパイプ・継手」

今回はその利便性や、実際に現場で配管する際に使えるテクニックを7つをお伝えします。

 

ACドレンパイプ・継手とは

ACドレンパイプ・継手は、 積水化学工業株式会社製の空調ドレン用管材です。

従来の空調ドレン配管にのように保温を必要とせず、塩ビ管と同じような要領で施工ができるため、近年では非常に採用例の多い管種になります。

 

基本的な接続方法は接着剤を使ったのり付けで、その手順はDV継手と同様なので特殊な道具も必要ありません。

鋼管によるねじ込み配管や配管後の保温をする場合に比べると、配管自体も簡単ですし工数もめちゃくちゃ削減できるので現場では重宝しますね。

 

パイプには発泡断熱層があるため、通常の塩ビ管の「ワンサイズアップ」です。

例えば、ACドレンパイプの50Aの外径はVP65Aの外径と同じになります。

 

継手も当然それに合わせて作られており、種類が透明と不透明の2つから選択できます。

 

完全に露出配管ならば不透明が採用されると思いますが、隠蔽であれば接着状況が一目見て分かる透明タイプを使うのが主流です。

基本的な施工手順がDV継手とほぼ同じなのですが、ACドレンパイプ・継手ならではのテクニックや注意点がありますから、次章でお伝えしていきますね。

ACドレンパイプ・継手を使った配管のテクニック7選

ACドレンパイプ・継手を使用した配管はDV継手とほとんど変わりませんが、違う点もいくつかあります。

通常の接着と同じ感覚でいるとまずいこともありますから、確認をお願いしますね。

 

VPと比較してワンサイズアップ

ACドレンパイプ・継手は普通のVP・DV継手と比較すると「ワンサイズアップ」になります。

つまり、外径が以下のようになっているということです。

  • ACD 25A → VP30A
  • ACD 30A → VP40A
  • ACD 40A → VP50A
  • ACD 50A → VP65A
  • ACD 65A → VP75A

これが頭で分かっていても、結構「あっ、間違えた!」となってしまうことがあります。

例えば、吊りバンドやUバンドのサイズを間違えたり、スリーブのサイズを間違えたりしてしまうわけですね。

 

これ実際、間違えると超ウザいので注意してください。

だってもし頑張って何十個と吊ったバンドが全部サイズ間違いだったら、絶望してしまいますよね。

 

だから「ワンサイズアップ」にはくれぐれも注意してください。

 

接着時は保持時間を多めに

ACドレン継手はパイプの止まりにスポンジ的なものが付いています。

そしてパイプも普通のVP管に比べて表面が柔らかくなっているのです。

 

そのせいかどうかは明確ではありませんが、のり付けの際に抜けてきやすいと感じます。

なので、接着時の保持時間をいつもより多めに確保した方が無難です。

 

特に角度が悪い状態だと確実に抜けますから、保持を緩めた後も抜けていないかを念入りに確認してください。

 

接着剤は管の先端と継手のスポンジ部にも塗る

メーカーカタログの施工要領にも記載があるのですが、ACドレンパイプと継手特有の手順があります。

それがパイプの断面(管端)と継手のスポンジ部にも接着剤を塗布すること。

 

なぜなら、発泡断熱層の部分から水が侵入し、漏水の原因になってしまうからです。

 

なので、以下のようにムラなく塗るのを忘れないようにしましょう。

 

VPは専用の変換継手が必要

既にお伝えした通り、ACドレンパイプは普通のVPのワンサイズアップです。

なので、VPと接続する場合は専用のアダプターが必要になります。

 

アダプターを使う場面としては、ピットからVPで立ち上げた配管に接続したり、耐火二層管の竪管に対して枝を伸ばしたりする時です。

アダプターが無ければ絶対に接続できませんので、この点は忘れないようにしてください

 

MDも専用の変換継手が必要

VPの場合と同様に、MD継手を使う場合にも専用のアダプターが必要となります。

ワンサイズアップのMD継手で接続したら反対側の口径が大きくなってしまいますし、発泡断熱層の部分から水が侵入してしまいますからね。

 

ただし、サイズはACドレンの口径で40Aと50Aのみなので注意してください。

竪管が鋼管の場合はMD継手による接続もあるかもしれませんので、頭に入れておきましょう。

 

とりあえず吊って後で切って枝取りするという方法

ACドレンパイプ・継手はVPと同じような感覚で配管できますから、歯抜けで配管したり吊ってある天井配管を切断して継手を入れたりするのは割と簡単にできます

しかも口径が最大でも65A(主流なのは50A)ですから、パイプソーを使っての切断も比較的楽です。

 

ひとまずメイン管のルートに沿ってバーっと吊っていき、枝の箇所で切断しながら接着していくというやり方もできます。

言葉での説明では少しピンとこないかもしれませんが、実際にやってみると配管スピードが全然違ってきますよ。

 

これは空調ドレン配管が空調機に沿ってルート取りされ、比較的曲がりが少なくブン伸ばしが多いからというのもありますね。

なので、くねくねしたルートには不向きですのでご了承ください。

 

継手の種類が限られるので注意

ACドレン継手に限った話ではないのですが、接着用の特殊な継手(FS-VPなど)は種類が限られるということです。

例えば「異形の45度Y」はチーズと比較すると種類が極端に少ないですし、径違いソケットはそれぞれ1段落とししかありません。

 

スゴい困るということは少ないですが、一通りどんな種類があるかぐらいは見ておいた方が良いでしょう。

状況によってはルート変更せざるを得なくなったり、配管が収まらまくなったりするかもしれませんからね。

今回のまとめノート

空調ドレン配管に多く採用されるようになってきた、ACドレンパイプと継手。

今回はその配管に関して、施工時に押さえておきたいポイントやテクニックを7つお伝えしました。

おさらいすると、以下の7つ。

 

  1.  VPと比較してワンサイズアップ
  2. 接着時は保持時間を多めに
  3.  接着剤は管の先端と継手のスポンジ部にも塗る
  4.  VPは専用の変換継手が必要
  5.  MDも専用の変換継手が必要
  6.  とりあえず吊って後で切って枝取りするという方法
  7. 継手の種類が限られるので注意

 

これらを頭に入れて配管すると、ミスが減りスピードもアップしますのでぜひ参考にしてみてください。

では、良い配管工ライフを!

 

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