あなたは自分の目指すべき職人像があるでしょうか?
何をするにしても目標とする人や理想像があると、作業にもモチベーションが上がりますよね。
例えばそれは尊敬できる先輩や親方かもしれませんし、もしくは独立して会社を作り、バンバン仕事を請けて稼いでいる知り合いの社長かもしれませんね。
もちろんそれも良いのですが、今回はもっとシンプルかつ簡単に、自分の目指すべき職人像が分かる方法をご紹介します。
実に簡単ですから、この後ちょっと時間をとってやってみてください。
目指すべき職人像が見える方法とは?
目指すべき職人像が見えるその方法とは、ズバリ「どんな職人に自分の家を建ててもらいたいかを考える」ことです。
家は人生の中で最大の買い物ですから、誰しも強いこだわりを持って選びたいですよね。
そして、それを建ててくれる職人は、素晴らしい腕と人間性の持ち主であってほしいと思うはず。
それは建物が、注文住宅でも建売でもマンションでも同じことです。
つまり、自分の家を建ててもらいたい職人は、結局は「信頼できて安心して任せられる素晴らしい職人」と言えますよね。
理想像と完全には一致しなくても、大部分は共通すると思います。
先日もこんなツイートをしました。
洗濯パンを設置する時、トラップの開口が小さくて広げるのはよくある話です。その際に床下に落ちた切粉を掃除しない人がいるのですが、マジで理解できません。チリトリが入らないから?隠れるから?もし自分の家が同じ事をされていたら悲しいと思います。そういうところに職人としての違いが出ますね。
— どんゴリ@配管工のお役立ちノート (@dongori_momoki) January 14, 2021
もし何かの機会に自分の家の床下をみた際に、建築時のゴミだらけだったらどんな気分でしょう?
私だったらすごく腹が立ちますし、そんな職人が建てていたのなら他にも欠陥があるのではないか・・・とすら思ってしまいます。
明らかに、目指すべき職人像とはかけ離れているわけです。
なお、考える時のポイントとしては、自己分析的な要素は排除し、あくまでも施主の立場になること。
現状の自分を重ねてしまうと、「これはちょっと厳しすぎるかぁ~」とか、「こんな神様みたいな職人いないっしょ!」 などの雑念が出てきてしまうからです。
自分が職人であることは一旦忘れて、シンプルにイメージしてみましょう。
目指す職人になるためにやるべきこと
ここからは、自分が目指す職人になるためにやるべきことをお伝えしていきます。
まずはとにかく自分の家を建ててもらいたい職人がどんな人なのか、具体的に思い描いてみましょう。例えば以下のような感じ。
- 経験は5年以上はあってほしい
- できればタバコは吸わない人が良い
- 近隣に配慮できる人がいい
- やり過ぎなくらい養生はしっかりしてほしい
- 手抜きをする人は言語道断!
- こちらの要望に対して出来る出来ないをハッキリ言ってほしい
- 自分の腕に自信と誇りを持っている
- 安全管理を疎かにしない
- 時間にきっちりしている
他にもたくさん考えられますので、とにかく出せるだけ出し尽くす方が良いですよ。
具体的な内容が挙げ終わったら、この後は簡単です。
各項目が目指すべき職人になるためのタスクリストになるわけです。
最初から全て達成しているなんて人はいるわけがありませんから、それなりの量になると思いますし、中にはかなり難しいタスクもあるかもしれません。
それでも、簡単なものからでも少しずつ達成していけば、職人として人間としてレベルアップするのは間違いありません。
また、プラスで個人的におすすめの方法があります。
もし妻や親など家族がいるならば、同じように「どんな職人に家を建ててもらいたいか」を聞いてみてください。
客観的な意見を聞けたり、自分では気づかない新たな発見があったりして面白いかもしれません。
職人じゃない“シロウト”の人の意見は、雑念が入っていない貴重な意見ですから。
これだけは絶対に避けよう
本題とは少し逸れるかもしれませんが、最後に「これだけは絶対に避けなければならないこと」をお伝えしておきますね。どうしても伝えておきたいからです。
それは、事故です。
当たり前ですが、特に命に関わる事故は最悪です。
もしあなたが家を建てる立場(施主)だったら、事故のあった家に住みたいと思いますか? 私なら絶対に嫌です。
私は職人として何よりも重要なことは「事故を起こさないこと」だと意識しながら常に作業しています。
いくら不器用でもコミュニケーションが苦手でも何とかなりますが、事故を起こせば職人として働けなくなる(最悪は命を落とす)こともあり得ますから。
まさに安全第一なのです。
なので、「事故を起こさない」をリストの1番最初に加えてくださいね。
参考:建設現場で怪我をしないために絶対にやめるべき3つのこと【安全管理】
まとめ
理想の職人像があると、それを目指して頑張ろうというモチベーションにつながります。
この記事にある内容を元に、ぜひあなたの目指すべき職人像をハッキリとイメージしてみてください。
目指すべき職人像は「自分の家を建ててほしい職人」を考えることで見えてきます。
そしてまずは安全第一を念頭に、考えた項目を達成していけば、職人としても人間としても確実にレベルアップしますよ。
では、良い配管工ライフを!
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