【HTVPをTS継手で接着】油断すると必ず失敗するのり付け最高峰!

給湯用の塩ビ管であるHTVPについて、TS継手を使った接着の手順やポイントがわかります。

 

給湯配管の代表格であるHTVPですが、その接続はHTDV継手またはHTTS継手を使った接着が主流です。

この接着に関して、オーソドックスなVPと同じように考えていると痛い目を見ます。と言うか確実に失敗します。

 

そこで今回は、HTVPをTS継手を使って接着する際のポイントをまとめておくことにします。

 

塩ビ管を接着する手順をおさらい

塩ビ管といえば、グレーのVPとDV継手を使った接続を思い浮かべる人も多いでしょう。

特に排水配管では不燃材の被覆で覆われた耐火二層管がく広く使われていますね。

 

HTVPでのポイントをまとめるに当たって、まずはオーソドックスなVPの接着手順を整理しておきます。

 

  1. パイプを真っ直ぐに切断して面を取る
    斜断すると飲み込みが変わってしまう
  2. 継手・パイプそれぞれ接続面の汚れを拭き取る
    ゴミや水気は漏れの原因になる
  3. 飲み込み長さに合わせてパイプにマーキングする
    確実に飲み込ませないと漏れの原因になる
  4. 接続面に接着剤を素早く均一に塗る
    塗りムラは漏れの原因になる
  5. 継手とパイプの向きを一致させ、一気にマーキングまで挿入する
    向きが一致していないと入らない
  6. 数秒〜数十秒保持し、戻りが無いことを確認したらはみ出た接着剤を拭き取る

 

この一連の手順は慣れてくれば当たり前のようにできますが、どれか1つ欠けても漏れの原因になるため注意が必要です。

特に接着時のゴミと水気には、私自身もかなりストイックに施工してます。

 

この後の章からは、上記の手順を前提としてポイントとなる内容を書いていきますね。

HTVP+TS継手のポイント

HTVP+TS継手による接着には、普通のTS継手やHI継手とは大きく異なる点があります。

それが主に以下の2つ。

 

  • メーカーによって継手が違う
  • とにかく入りにくい(特にメーカー違い)

 

これらの点について取り上げていきます。

 

メーカーによる継手の違い

なぜ統一できなかったのかが甚だ疑問なのですが、HITS継手はメーカーによって違いがあります。

例えば以下のような点です。

 

  • 作っている継手の種類→異形チーズやレジューサーなど
  • 色や素材感、形状
  • パイプの飲み込み長さ→同じ径の継手でも違うケースがある

 

それで、上記を踏まえて特に注意しなければならないのが「注文時の在庫や納期」

なぜなら、特殊継手(異形チーズやレジャーサー)は指定メーカーに在庫が無く、納期がかかることが多いからです。

 

また、継手が揃わない場合に、継手を複数使っていわゆる“2段おとし”や“3段おとし”になる可能性もあります。

ちなみに、メーカーによって明らかに色合いが違うことがあり、特に露出配管では見た目が統一できない可能性がありますから注意しましょう。

 

とにかく入りにくい

普通のVPとDV継手であれば、慣れた人なら150A程度までは1人で接着できます。

ですが、HTVPとTS継手ではそうはいきません。とにかく入りにくいのです

 

特にパイプと継手のメーカー違いで相性が悪いと、おか(地面上)で渾身の力を込めてやっても入らないことがあるくらい。

250Aとかじゃないですよ。普通に20A程度の細物〜75Aのようなサイズでです。

 

なので入らないことを見越して、いつもより念入りにパイプの面を取ったり、のりを多めに塗って最後に縦塗りしたりするのは常套手段。

「入らないかも」という危機感を持ちながら意識的に集中してやれば、ヨボヨボのおじいちゃんとかアル中で手が震えてるとかでなければ大丈夫でしょう。

 

とにかく入りにくいという認識を持って接着に臨むことが大切です。

ちなみにですが、継手の種類によっても飲込み長さが違うので注意しましょう。

 

同じ口径でもエルボ・チーズ・フランジ・レジューサーなどによって飲み込み長さが違うということです。

HTVPの接着に有効な道具など

最後に、入りにくい接着時に有効な道具や金物関係についてご紹介しておきます。

天井配管や狭小箇所など、更に配管しにくい場所で有効ですから、ぜひ参考にしてください。

 

マジック

まずは接着に直接関係はないのですが、マジックについてお伝えしたいことがあります。

それはマジックの「色」と「質」について。

 

現場ではオーソドックスな黒のマッキーなどを使うことが多いかと思いますが、HTVPはワインレッドなので、これでマーキングしてしまうととにかく見にくい・・・

そこでおすすめ、と言うか必ずそうしていただきたいのが、ラッカー系の明るめの色(白やピンクなど)のものを使うこと。

 

飲み込み以前にマーキングが見づらいと入ったかの確認ができないため、施工時に必ず用意しましょう。

 

チェーンブロック(レバーブロック)

狭小箇所やメーカー違いなど、あらかじめ更に入りにくくなることが想定されるなら、チェーンブロック(レバーブロック)を段取りましょう。

大きいものだと扱いづらいので、耐荷重150kg程度の小ぶりなものが良いです。

 

本体を引っ掛ける方も引っ張る方も金属製のフックになっているで、実際使うときは次にご紹介するナイロンスリングを使うことが多いかと思います。

 

ナイロンスリング

チェーンブロックを使って直接パイプと継手を引っ張ると、傷がついたり変形したりする可能性があります

これはフックを引っ掛けた一部分に負荷がかかってしまうためです。

 

なので実際にはチェーンブロックに加えてナイロンスリングを使った方が良いです。

継手に巻き付けたりパイプに引っ掛けたりして、そこにフックをかけて使うわけです。

 

ナイロンスリングの長さについてはどのくらいがベストというのはありませんが、長ければそれだけ距離は伸びるものの扱いづらいという印象です。

 

各種吊りバンド

天井配管で長いパイプを接着する場合など、どうしても力が入れにくいケースがあります。

DVや耐火二層管継手なら「全ネジをフック状にして引っ張る」などもできますが、入りにくいHTではそうはいきません。

 

そこで吊りバンドをガッチリ締めてそれを手がかりにするわけです。

この吊りバンドにナイロンスリングを引っ掛けるとかもありです

 

もちろんこの方法は他の管種の塩ビ管でも有効ですから、ぜひ活用してみてください。

今回のまとめノート

今回は塩ビ管の中でも最も接着がしづらい、HTVP+HTTS継手の施工についてまとめました。

この接着はナメているとは必ず失敗すると断言できます。私も数々失敗してきました。汗

 

ですので、実際に施工する際には今回の記事のポイントや道具を参考にしてください。

では、良い配管工ライフを!

 

Twitterでもコアな情報発信しています。フォローしてもらえると泣いて喜びます!

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。