【水漏れ対応】蛇口のパッキン交換で実に押さえたい基本の3つとは?

基本的な蛇口はこのパッキンを押さえておけば大丈夫!

下写真のようなごく一般的な蛇口は、3つのパッキンが使われています。

 

蛇口本体から水が漏れる場合、これらのパッキンが劣化していることがほとんど。

ということは、どの部分から漏れているかを確認できれば、パッキンを交換してあげることで直せるわけです

 

パッキン交換はいくつかの工具を用意し、要領さえ分かってしまえば、一般の方でも可能。

というわけで今回は、一般的な蛇口に使われているパッキン3種とその交換方法をご紹介します。

 

蛇口のパッキン交換に必要な工具

 

モンキーレンチ

最初に必要な工具をご紹介しておきます。まず欠かせないのが「モンキーレンチ」です。

有名な工具なのでご存知の方も多いかもしれませんね。

サイズが色々とありますが、小さすぎ(大きすぎ)なければ何でもオーケー。

と言いながらも、パッキン交換に使えなければダメですので、サイズの目安としては、口幅が30㎜まで開けば問題ないですよ。

 

おすすめなのは、持ち手が短くてコンパクトかつ口幅が大きく開くタイプ。私が仕事で使い続けている「HY-38S」という商品は特に使いやすいです。

真ん中のスクリューになっている部分を回して口の幅を調整するのは、どのモンキーレンチでも同じです。

 

プライヤー

2つ目がプライヤー(ウォーターポンププライヤー)です。こちらはつかむ部分がギザギザになっているので、滑りやすいものもつかんで回すことができます

これも特にこだわる必要はありませんが、持ち手の部分が、マイナスドライバー付きや、今回紹介するケレップ(コマパッキンが付いている部分)を取り出せる形状になっているものもあります。そ辺りにも注目してみると工具選びが面白いです。

 

写真はケレップ取り出し機能付きのプライヤーです。

ちなみにケレップはピンセットでも、つまんで簡単に取り外せますよ。

その他、自分で水回りの修理などをする際にあると便利な工具に関しては、以下の記事にもまとめています。

参考:【水回りの作業に役立つ工具】これだけは揃えておきたいもの5選!

 

水回りだけにしか使えない簡易的なものではなく、しっかりとした他の作業にも使えるものをご紹介していますから、1度読んでおくことをお勧めします。

蛇口のハンドル部分に入っている三角パッキン

triangle

三角パッキンはハンドルの付け根部分の六角になっている箇所に入っています。専門用語では「グランド」と呼ばれている部分。

グランド部分を外す前に、ハンドルが邪魔になってしまいますので、まずはハンドルを外します。

 

中央の小さい丸(カラービス)をウォーターポンププライヤーでつかんで回しましょう。

 

しっかりと平行につかんで回すのがコツ。硬いこともあるので、ハンドル部分を手で押さえながら回してください。

この部分が外れたら、ハンドルを上に抜きます。左右にカタカタ動かしながら外すと簡単です。

 

次にグランド部をモンキーレンチで回して外すと、三角パッキン(横から見ると三角)と金属のワッシャーが入っています。

 

これを外して新しいものに交換するわけです。

古いパッキンが取りにくい場合は、先の尖ったもの(マイナスドライバーやカッターなど)で突っつくと取れるかと思います。

 

ポイント

パッキンを交換して再度締める時に、完全に思いっきり締めないようにしましょう

これは強く締めすぎるとハンドルを回すのがきつくなるためです。感覚としては、あと1/4周程度は回るくらいが良いですよ。

Uパッキン

U-Packing

水が出る部分を左右に動かすことができる(クルクルと回転する)と思います。この付け根部分にもパッキンが使用されています。

六角になっている袋ナットを外すと中からパッキンと樹脂製のリングが出てきます。

 

このパッキンは断面がUの字になっているため、Uパッキンと呼ばれているのです。

交換の際には開いている方を蛇口の本体側に向けてパッキンをセット。

 

真っすぐに入れ込まないとパッキンがよじれてしまうので、少しだけ器用さが求められます。決して逆向きに入れないように注意してください。

 

なお、樹脂製のリングはよほどボロボロでない限りは交換しなくても大丈夫です

私のこれまでの経験上、このリングがダメになっていたことはありませんので。

コマパッキン

"KOMA" Packing

蛇口の心臓部とも言えるのが、コマパッキンです。

コマパッキンは、ケレップと呼ばれる部分の先端に付いており、これが上下することで水を出したり止めたりできるのです。

 

蛇口を完全に閉め切っているはずなのに水が出てくる時は交換のサイン。

注意したいのは、このパッキンを交換するには水道メーターから水を止める必要があるということ

 

とは言え、自宅の水道メーターの場所さえ分かれば、バルブを閉めるだけです。メーターの場所については、以下の記事を参考にしてください。

参考:いざという時のために知っておきたい自宅の水道メーターの場所とは?

 

水が止まったことを確認できたら、「1.三角パッキン」でお伝えしたグランド部分を外し、三角パッキンを外します。

蛇口を開き方向に回していくと、スピンドルというスクリューのようなものが外れます

 

注意したいのは、上写真のようにスピンドルとコマパッキンが一体になっているタイプもあること。

このケースでは、下部のプラスビスを外し、パッキンのみを交換します(ビスが結構硬いです)。

 

それ以外の場合は、スピンドルとケレップが分離しますので、スピンドルを外すとケレップの先端が見えます。もしくは、スピンドルを外すときに一緒にくっついてくることも。

ケレップとコマパッキンは一体で販売されているのが普通ですから、一体で交換してしまいましょう。

 

その後新しいものを挿入し、外した時と逆でスピンドル→グランド部の順に締めれば、交換は完了です。

最後に蛇口が閉まっていることを確認してからメーターを開けます。メーターを開けた後は、全ての蛇口で水を出して異常が無いか確認するのを忘れないように!



便利でお得なパッキンセット

この記事でご紹介した3つのパッキンは、どれも安いですし簡単に手に入ります。

ただ、一つ一つ買うよりは、今回の3つのパッキン(プラスα)がセットになった、便利でお得な商品もあります。

 

セットで購入しても安価ですから、いざという時のためにこちらを用意しておくことをおすすめします。

コマパッキンに関しては、ケレップ付きと単体が両方入っているのも嬉しいです。

今回のまとめノート

Three packings of faucet

今回は蛇口に使われている3種類のパッキンと、その交換方法をお伝えしました。

とても基本的な形の蛇口を例にしましたが、蛇口の形が変わってもそれぞれの箇所で使われているパッキンは同じ

 

そして交換方法も変わりませんので、この記事の内容でハンドルをひねれば水が出るタイプの蛇口のほとんどに対応できます。

内容を全部覚える必要はありません。もしご自宅の蛇口が水漏れしているなと気付いた時に、この記事を思い出して確認していただければありがたいです。

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