ねじ込みによる配管は古いものになると、シール剤の固着やサビにより外すのが困難な時があります。
私も現場(特に改修工事)でそんな場面に数多く遭遇しましたが、色々と工夫することで何とかねじ込みを外すことができます。そんな工夫についてまとめてみました。
ヤトイを使い力を増幅
太さにもよりますが、1番簡単なのはパイプレンチを大きくすること。300㎜のパイレンより450㎜のほうが力が入るのは当然です。
ただ、スペースが、限られていたり大きなパイプレンチがすぐに用意できない場合には、下図のように「ヤトイ」を使用します。
適当な長さのステンレスパイプや足場パイプを、柄に挿し込んで長くすることでモーメントを増幅するわけですね。
ただし、細い管は一方向から強い力をかけすぎると、潰れる可能性があるので注意してください。
トーチ&ハンマーを使う
古いシール剤が固着している場合には、トーチランプで継手と管の接続部分を炙ってやると、割と外しやすくなります。
更にある程度太い管であれば、継手を炙りながらハンマーで叩いてあげると、サビが落ちると共に振動でシール剤が剥がれやすくなるのです。
ただし、炙る際には周囲に可燃物がないか十分に注意するべき。
また、ハンマーで叩く際も振動で他の腐食箇所が折れたりしないかなど、十分に確認してくださいね。
どうしてもムリなら切る(割る)
最終手段としてどうやっても外せない時は、パイプまたは継手に切れ目を入れて割ることができます。
ただし、ねじ部を傷付ける可能性があり、ある程度の熟練者でないと難しいかもしれません。なるべく避けたほうがよい方法です。
ちなみに、ガストーチで炙り、更にヤトイを使って力を増幅させれば大概のねじ込みは外せますので、最終手段を使わなくて済むように頑張ってみてくださいね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
こんにちは。
毎日のように見させて頂いてます。
どんごりさんは
改修工事でバルブが固くて
閉まらないとき、どのようにして
閉めてますか?
特にペンキが塗装されてあるバルブが
固くて閉まらず日々苦労しています、、。
お手透きの際で結構ですので
ご教授頂けると嬉しいです。
ベビーマリオさん、コメントをありがとうございます!
ハンドルの部分も塗装されているのですか!? それはイカツイですね。。。
バルブの種類にもよりますが、私の場合は以下のような順で確認していきます。
①グランドを緩めてみる
②軽くコンコン叩いてみる
③パイレンをかける
バルブが残しになる場合には②、③はあまりハードにできないので、なかなか難しいところですね。
バルブが硬くて回らないのはサビがかんでいる場合が多いと思いますが、今回はペンキも悪さをしていそうですね。
もし毎回バルブが硬くて作業に大きな支障をきたす(どうにもできない場合も出てくる)ようであれば、他の部分を閉めて作業するなど、手順自体を見直すことも選択肢として考えられるかもしれません。
月並みな回答ですみませんが、よろしくお願い致します。
お忙しい中、ご回答ありがとうございます!
ハンドルも塗装されてるんですよ、、。
ありがとうございます。
教えて頂いたことをもとに
やってみます!
はじめまして。通りすがりの水道屋です。
硬いねじを緩める方法として一度締めこんでみる、というのも有効ですよ。
以前4インチのVB管をばらしたときに、ヤトイはもちろん炙っても全然ダメで監督の閃きで一度締めてみたら?という意見にバカ言ってんじゃねーよと思いつつやってみたらすんなり回って簡単に外せました。
それ以後、例えば井戸を使用している住宅のアングル止水栓から蛇口を外すときなど、怪しいときは一回締め方向に回してから外しています。お役に立てれば幸いです。
通りすがりさん、コメントをありがとうございます!
そう言えばこれ、私も経験あります!
その時は確か13のメッキ管だったと記憶しています。
締め方向に回すことで、シール材の縁が切れるようなイメージですかね。
なぜ緩め方向に回らないのに締め方向に回るかは謎ですが・・・
貴重な体験談をありがとうございました。
今後も気になる点がありましたら、ご意見をいただけると嬉しいです。
よろしくお願い致します。
お返事いただけていたんですね!ありがとうございます。
さや管についてググってたらまたこちらに辿り着いてました。
色々勉強になって助かります。
こちらこそありがとうございます!
お言葉嬉しいです。
今後ともよろしくお願いします。