配管作業にとって「ヤトイ管」はなくてはならない存在です。
このヤトイ管は、適当な長さの仮の管を使用して、配管の通りを見たり、継手の口を養生したりするのに使用します。
ヤトイ管を適切に使用することで、綺麗で速い配管の手助けになるのです。
ただ、ヤトイ管は便利であるだけでなく、使用時の注意点がいくつかありますので、整理しておきたいと思います。
継手にしっかりと挿し込んで(ねじ込んで)使用する
塩ビ管であればしっかりと挿し込み、ねじ配管であればしっかりとねじ込み、とにかくグラつきがない状態で使用します。
グラつきがあると、ヤトイ管を見ながら通りを合わせたのに、ヤトイ管を外したら継手が曲がってるなんてこともあり得ます。
排水の勾配がからむ時などは特に注意が必要です。極端に描くと以下のような感じになります。
ヤトイである事を明記する
床や壁を貼る前に中に配管を仕込んでおく場合には、床や壁の貫通部によくヤトイ管を入れておきます。
この時に必ずヤトイ管であることを明記します。
そうしないと、床や壁が仕上がった時にのり付けを忘れたりして、漏水事故になる可能性がありますから。
配管途中で使用するヤトイ管も、使ったらなるべく早く取ってしまった方が無難でしょう。
出来るだけ後から使える長さで切る
ヤトイ管と言えども使用材料であることには変わらないです。
中途半端な長さで切って捨てることになるのであれば、他の箇所で使える長さで切ればムダがなくなります。ねじ込み配管では次にねじ込む管をヤトイとして使用したりしますね。
上記のことを頭に入れておけば、ヤトイ管による失敗はほぼなくなるでしょう。ぜひ配管時の参考にしてくださいね。
では、良い配管工ライフを!
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