水圧テストの時に、「あぁ、しまった! 〇〇段取っとくの忘れた! テストかけられない・・・」という経験がありませんか?
私は何度かあります(笑)いや、笑い事じゃないですね。
水圧テストは配管(給水・給湯)という作業においては欠かせないですし、無事にテストを完了しなければ配管工としては落ち着けないですよね。
そんな重要なものであるにも関わらず、段取りがおろそかになってしまうのも事実です。
なぜかと言えば、水圧テスト以前に配管を終わらせることが優先であり、配管に集中しているからですね。
というわけで今回は、水圧テスト時に段取っておきたい、超基本的な管材料Best 4をお伝えします。
順位は私の独断と偏見ですので悪しからず。
第4位.テストプラグ
給水・給湯配管の末端には必ず器具が付きますから、器具付けまでは養生しておかなければななりません。ましてや、水圧テストをかけると分かっていれば、テストプラグを付けておいた方が良いですね。
どうしてもテストプラグがなければ、PQ継手のプラグやフレキニップルにキャップナットなどでも良いです。
ただし、テストプラグにも種類によって良し悪しがありますから注意が必要です。テストプラグ部分から漏れてしまっては意味がありませんので、できるだけ鉄製やアルミ製を使いましょう。
値が張りますが、何度も使いまわすことができます。
ちなみに、集合住宅の改修工事や部分的な修理の時は、止水栓までねじ込んでしまうことも多いです。
第3位.フレキ
フレキはテストポンプと配管の接続にはもちろん、長さや数が必要になるのは「バイパス」です。
給水と給湯はもちろん、複数の系統のテストを一気にかけたい時などに使います。10mくらいの巻きを用意して現場で加工しても良いのですが、フレキナットやツバ出し器も必要になりますから、300㎜程度の加工済みのものを用意した方がベターです。
長さが足りなければ、次にご紹介する両平行ニップルでつぎ足すことができます。
なお、径は13A、20Aという代表的な2種類がありますが、どちらかといえば13Aの方が使いやすいでしょう。そもそも20Aの方がかさばりますしね。
水圧テストまでに、使いそうな本数や長さをざっと測り、段取っておくのが理想です。
第2位.ニップル関係
先にお伝えしたフレキを接続するには、「ニップル」が必要です。種類としては以下です。
フレキニップル 13A・20A
配管末端の継手である、水栓ソケットや水栓エルボにねじ込み、フレキを接続します。それぞれテーパーねじと平行ねじになっていますから、テーパーねじを水栓ソケット側、平行ねじをフレキ側に接続します。絶対に逆に接続してはダメです。
左:フレキ側 右:水栓ソケット側
フレキニップル(異径)13×20・20×13
20Aの口に13Aのフレキ(13Aの口に20Aのフレキ)を接続できる便利なニップルです。私の場合、これがなくて困ったことが多々あります。
末端部の配管は25Aや20Aが多く、バイパスを組む時に継手(ソケット・レジューサー)に直接ねじ込んで使うケースが多いからですね。
もし足りなければ、監督さんや他業者の人に貸してもらえないか確認しましょう。大体、1つや2つは持っているものです。
両平行ニップル 13A・20A
フレキ同士をつないで延長することができます。バイパスを組みたいけどフレキが短くて届かない! なんて時に便利です。
現場で必要な長さを加工するよりは、両平行ニップルをいくつか持っておいて、必要に応じてつなぎ合わせた方が良いです。
第1位.パッキン
笑ってしまうくらい当たり前のことですが、パッキンがないと話になりません。フレキやニップルが完璧に揃っていても、パッキンがなければ終わりです。漏れますから(笑)
というわけで、13A・20Aの平パッキン(フレキ用パッキン)を、こんなに使わないだろ! というくらい持っておいた方が無難です。落としたり貸してあげたりするうちに足りなくなってしまうこともあるからです。
配管工だと、小銭入れや作業着のポケットに常に何枚か入ってたりしますから、実際には足りなくて困るケースは少ないと思います。
今回のまとめノート
水圧テストは配管工にとって避けては通れない道です。ただ、必ずやるとは分かっていても、いざテストしようとなると、超基本的な管材料が無くてストップしてしまったり工期が延びてしまうこともあり得るのです。
そんなつまらないことにならないためにも、今回は「確実に段取っておきたい超基本的な管材料Best4」をお伝えしました。
本当に超基本的なものではありますが、ぜひ今一度水圧テスト前には確認をお願いします!
では、良い配管工ライフを!
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