配管工の中には筋トレ好きの方も少なくないと思います。
その筋トレで胸を鍛える代表的な種目である「ディップス」ってご存知ですか?
(内容は後ほどご紹介します)
この種目をやるのには平行棒があると良いのですが、実際、平行棒って学校の校庭以外にあまり見つけられませんし、いちいちそこにやりに行くのも面倒です。
というわけで、塩ビ管で作ってしまいました!
今回はその全貌をお届けします。配管工なら30分、そうでなくてもDIY好きなら1時間くらいで作れますので、興味がある方はぜひ確認してください。
ディップスって・・・?
ディップスは胸や腕の筋肉を中心に鍛えることができる、筋トレの種目です。平行棒に捕まって体を上下させる運動です。
一言でいえば、「体の向きで見て上下方向に動く腕立て」です。普通の腕立ては、体の向きで見ると“前後方向”ですね。
少し本題とはそれますが、このディップスの動きを強化しておくと、配管時にも役に立つことがあります。
例えばバイス台でのねじ込みの際に安定しますし、マンホールからの出入りなんかはまさにディップスの動作をすることも多いです。
慣れていない方はいきなり全体重をかけると腕や肩を痛める可能性がありますから、もしやるなら最初は足をついた状態からにしましょう。
塩ビ管ディップスバーの作り方
では本題の作り方です。今回は、私が単に握りやすい太さということで、40Aを使用しました。30A以下になると強度的に不安です。
そしてプッシュアップバーとしても使いたかったので、あえて低めに作りました。
床からの高さが、およそ300㎜です。それじゃ低すぎてディップスできないやんけ! という突っ込みは勘弁してください(笑)
必要な材料と道具は以下。
- 塩ビ管 VP40A:1本(4m)
私は低めに作りましたが、高さを出す場合には半切りをもう1本追加した方が良いと思います。 - DL:4コ
TS継手でも良いですが、値段も高いですし、飲み込み不足になってしまったらいびつなものができあがってしまうので、DV継手にしておくのが無難です。 - T:4コ
- 緩衝材(厚さ5㎜×幅50㎜程度のスポンジやゴム)
必ずしも付けなくてもいいです。 - 塩ビ管カッターまたはパイプソー
切断できればなんでも良いです。 - 塩ビ管用のり
- 両面テープまたはボンド
塩ビ管はVUですと強度が不安なのでお勧めしません。HIVPとTS継手を使えばさらに頑丈に作れますが、金額がかなり上がりますね(汗)
では作成手順です。
形のイメージはプッシュアップバーです。
①各パーツに必要な配管の切断
握る部分の長さと高さは自由ですが、私の場合は以下としました。
- 握る部分 → 500㎜ × 2本
- 縦部 → 200㎜ × 4本
- ベース部 → 片側150㎜ × 8本
強度・安定感・全体の大きさを考えて自由に決めてください。
②各パーツをのり付け
切断した管をのり付けしていきます。特に難しい部分は無いと思いますが、縦部とベース部の長さが似ている場合は気をつけましょう。
③緩衝材を取り付け
緩衝材は取付けなくても機能しますが、ガタガタうるさいのと、滑り止めの意味も含めて土台部分の四隅(1つで)に付けることをお勧めします。
私の場合、最初にスポンジ素材のものを両面テープで貼り付けたのですが、すぐに剥がれてしまったので、セメダインを使ってガチガチに固めました。
配管の可能性は無限大!
ここ最近、配管を使って作られている家具を売っている店やネットショップを見るようになりました。使用される管種は主に鉄管(白ガス管や黒ガス管)で、強度が高い上に質感も味があるので、ジワジワと人気が出てきているようです。
タレントのヒロミさんがやっている、テレビのリフォーム企画でも紹介されていたことがあります。
鉄管に限らず、今回ディップスバーを作った塩ビ管やSUS管などと継手を使えば、アイデア次第でありとあらゆるものを作れます。
どんなものが作れるんだろう? と思った方、私が以前から気になっている「i-inai」さんをご紹介して閉めたいと思います。
配管家具やインテリア雑貨を、現役配管工が作っています。めちゃめちゃカッコいいです。私のお気に入りは照明です。
今回のまとめノート
配管を使うと様々なものを作ることができます。管や継手もホームセンターで手に入りますし、現場で端材や余りをもらってくることもできます。
今回はディップスバーという少しマニアックな自作の筋トレグッズをご紹介しました。
筋トレ好きの方はもし興味がわいたら作ってみてください!
では、良い配管工ライフを!
P.S.
ちなみに・・・
ディップスバーは通販でも売ってます。そこまで高価なものではなく、ちゃんと高さもあります。
普通に欲しい方は以下から確認してみてください!
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