寸法計算が出来ない継手!? 22.5度

みなさんなら以下のような場合どうしますか??

パイプスペース内の竪管を上階に貫通させようとしたところ微妙にずれていた。(DVLPとMDを使用・管径100φ・スリーブ径150φ)芯が70㎜ほどずれているが出来るだけシンプルに芯を合わせたい

採用した方法

今回、この問題に直面した私達が取った行動は、「MD継手の22.5度を使う」でした。

MD22.5度

これにより結果的には狙った位置に竪管を貫通させる事が出来ました。ただ、もし同じ配管を45度継手でやっていたら、おそらく半分以下の時間で完了していたと思います。

と言うのは、22.5度曲がった場合には“計算できない”(やろうと思えば出来るけど難しい)ため、実物合わせになってしまうからです。実物合わせとなると、一旦ヤトイ管を切って合わせてみたり1人が大体の位置で持ってもう1人が寸法を取ってみたりと、かなり手間の掛かる作業になります。もし45度だったら寸法計算した管を切れば良いだけです。(⇒45度配管のポイント)とにかく、結果は求めるなものになったがとても面倒な配管だったという事です。

22.5度の比を計算してみた

45度配管であれば比率としては芯ずれが1に対して斜めの部分は約1.4です。では22.5度の場合はどのくらいの比になるかを、懐かしの分度器を使って三角形を描いて計算してみました。

22.5度

結果は絵の通り2:5の比、つまり芯ずれが1だとすると斜めの部分は2.5となります。だから何?と言われてしまうかもしれませんが、もし今後22.5度に出会う機会があったら役に立つかもしれませんね・・・

現場で簡単に比を知る方法

現場で22.5度などのレアな継手を使う事になってしまった時のために、簡単に比を知って寸法を測る方法を考えてみました。長めの垂木や全ねじがあれば出来ます。

22.5度 測り方

絵のように継手を平らな床に置き、上面と床に垂木がぴったりとくっつくようにします。赤矢印の部分の高さを100㎜など分かりやすい数字(今回のケースだと芯ずれの70㎜など)として垂木に墨を出します。それに対し緑の矢印部分を測れば良い事になります。

さて、今回のような継手を使うことはかなり稀ですが、実は個人的にはもう1段階角度のゆるい11.25度という継手を施工したこともあります。その時もかなり苦戦しましたが、今回のように深く考えることはありませんでした。すぐに計算は出来なくても、分かってしまえば寸法を測る事は可能ですから、もし今後遭遇した際には参考にして頂ければと思います。

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