器具付けでは特にですが、縦型のモーターレンチ(通称イギリス)を使うことが多いかと思います。
そもそもなぜこのイギリスを使うのかと言いますと、排水トラップや蛇口などの大口の袋ナットを回すためでもあり、メッキ加工されたピカピカの水栓類を傷付けずに締めるためでもあります。
このイギリスは形に特徴があり、まずモンキーレンチと比べると口開き寸法が大きく、当たり面も比較的大きくできています。また、柄の部分が短くなっているので、大口のモンキーレンチのように力が入りにくくなっているのですが、それが故に狭小箇所での小回りが利き、水栓などを痛めないようになっているわけです。
器具付けでは間違いなく止水栓類をねじ込むと思いますので、プライヤーは論外として、モンキーの掛け口がない、つまり六角部がない蛇口などを何らかの工具でねじ込まなければなりません。六角部のないものに、モンキーである程度の力を加えると、どうしても跡が残ってしまいます。跡がついてしまうと、厳しい現場や細かいお客さんの場合、最悪のケースでは交換になることもあります。
その点、このイギリスはかなり傷が付きにくい構造になっていますので、器具付けには欠かせない道具の一つなのです。常に腰袋に入れておく必要はないと思いますが、配管工としては必ず1つは持っておくことをお勧めします。(絶対に器具付けをしない方はいらないかもしれません)
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