配管をするに当たっては、指示金物が必要不可欠です。指示金物は、配管する場所(天井内、床下、PS内容など)によって適切なものを選択する必要があります。そこで、配管に使用される代表的な指示金物(◯◯バンドと言われるもの)について、整理しておきたいと思います。
吊バンド
主に天井配管で使用します。通常はコンクリートにアンカーを打ち、高さに合わせて全ネジをねじ込んで吊り下げます。配管の種類によって、プラスチック・ゴム・ウレタンなどが付いているものがあり、用途によって使い分けます。
上から鉄管用、SUS管用、防振、スリーパー
また、片受けの形になっていたり、下部が開くタイプなど、配管がしやすいように工夫されているものもあります。
立てバンド
壁ぎわやPS内の配管に使用します。ターボ羽子板やT字脚を固定し、そこに固定します。
吊バンドとほとんど同様の種類があります。
床バンド
主にPS内の竪管に使用します。スラブ貫通部にて、スラブ面にちょうど乗るような位置で固定します。
レベルバンド
主に床下排水配管で使用します。本体をビスやアンカー(Tピンなど)でスラブ面などに固定し、ナットにより高さを調節して固定します。勾配の調節が容易です。
サドルバンド
主に壁や床に直接配管を固定する場合に使用します。そのままビスやアンカー(Tピンなど)で固定できるので、施工は比較的容易です。
Uバンド(Uボルト)
重量や太さがある程度大きい配管に使用します。エル型アングルやスペースマンなどを、壁や床に固定し、そこに取り付けます。吊バンドや立てバンドと同様に様々な種類があります。
上から防振、スリーパー
また、指示金物については、種類の選定以外に材質(メッキ・ドブメッキ・ステンレス)にも気を使う必要があるかと思います。
※改修工事では、腐敗して支持の役割を果たしてないものを、よく見ます。
実際の現場では、配管ルートを見てぱっと指示方法が思い付くようになると良いですね。私も頑張ります!
最後まで読んで頂きありがとうございました。
P.S.
指示金物取り付けにはやはりこれが便利です。
⇒吊バンドレンチ
バンドに関係する記事は以下より。
⇒UボルトとUバンド
⇒サドルバンドによる支持のコツ
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