コンクリート面への穴あけ

改修工事では、新規配管のルートが壁を貫通する事がよくあります。その場合、貫通部に何らかの手段で穴を開ける必要がありますが、コンクリート面だと結構手間がかかります。私達は改修工事では自分達で穴あけする事が多く、現場の状況に合わせ、ハンマードリルなどに専用のキリを付けて穴あけする乾式)か、穴あけ専用の機械を使用するか(湿式)または両方使うかを選択しています。双方の特徴を理解した上で判断する事が重要ですので、その特徴を整理しておきます。

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配管での床・壁への穴あけを極める![コンクリート・ボード・木・金属]

 

乾式

何よりもまず、専用のキリさえあればハンマードリルに付けるだけで穴あけが出来てしまう手軽さがあります。

KIドリル※K.I. DRILL

機械をセットしたりする手間がないため、ある程度の細さと厚みであれば、断然速く穴あけが可能です。キリは結構高価ですが、大事に使えば長持ちしますし、専用の機械(ダイアモンドコア)に比べれば微々たるものです。短所としては、人の力で押さなければならないため、50Aを超す太さ鉄筋に当たってしまった場合などに相当な時間を要しますし、穴が開く瞬間にコンクリート面が大きく崩れることが多いです。

また、コンクリートの粉塵がすごいので、防具やしっかりとした養生が必要になります。基本的に開けられる厚みはキリの長さまでなので、それより厚い場合には湿式を選択する事が多いです。

湿式

こちらは短所から挙げますが、第1に機械が大変高価です。

ダイヤモンドコア※石原機械工業

そして機械の使用に関しては、ある程度の技術が必要であり、それだけ手間もかかります。逆に長所としては、機械をしっかりとセットできてしまえば、力をほとんど使わずに鉄筋なども余裕で切ってしまいますし、乾式の様に粉塵が舞うこともありません。(代わりに水とコンクリート粉が混ざった”のろ”の処理は必要です)
そして機械の力・刃の強度が強いですから、太い口径や400㎜程度の厚さでも難なく穴あけする事が可能(延長アダプターを使用)です。

また、乾式の様に振動ではなくコンクリートを切っているため、穴が開く瞬間に崩れることもなく、穴の内面もとても綺麗です。ちなみに、どちらの方法もかなりの騒音が発生しますので、住民の方などへの事前連絡が不可欠でしょう。

以上のようなことを、現場での判断材料にして頂ければと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

乾式の穴あけ 注意点とコツ

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