改修工事などで、コンクリート面に配管を貫通させる場合、ハンマードリルやダイヤモンドコアで穴を開ける必要があります。穴を開ける方法については、現場をよく見て決定する必要があります。
⇒コンクリート面への穴あけ
今回はハンマードリルに専用のキリを付けて開ける方法(乾式)について注意点やコツについて整理したいと思います。
ハンマードリルの選定
コンクリートに穴を開けるわけですから、結構なパワーが必要です。これは人間の押す力のことではなく、ハンマードリル自体の力のことです。つまり、まず充電式のものだと径が細く厚みもそれほどでない場合にしか
対応できません。場合によっては10分、15分と回しっぱなしになることもありますので、コード式を用意した方がよいでしょう。
また、ハンマードリルは長時間動作させ続けるとかなり高温になり、オイルが噴き出すこともあるため、理想は2台を交互に使うなどの対応が出来るとよいですね。ちなみに、『打撃+回転 ⇔ 回転のみ』という切り替え機能がないものは、鉄筋などにぶつかった際に対応できなくなりますので、避けた方がよいです。
鉄筋などにぶつかった際の処理
鉄筋を貫くのはなるべく避けるべきですが、どうしてもぶつかってしまうことがあります。鉄筋にぶつかったかどうかは、コンクリートの粉の出方が少なくなるので怪しいと感じたらすぐにペンライトで除いて確認します。鉄筋にぶつかったら、まずハンマードリルを回転のみに切り替え、グリスなどの潤滑剤を吹きかけながら回します。鉄筋を切るのは相当時間がかかりますので、定期的にグリスを吹きかけた方がよいでしょう。
※鉄筋を打撃+回転で回し続けると、キリの刃がすぐ駄目になります!
より綺麗に穴を開ける
ハンマードリルは打撃を与えますので、貫通する瞬間にどうしてもコンクリートが大きく崩れることがあります。それを避けるためには、予め厚みを測っておき貫通する10㎜手前くらいからドリルをゆっくりと回すように意識します。(最後は回転のみにしてもよいくらいです)絶対に崩れないようにしたい場合には、貫通させずに逆側から回転のみで開けるようにします。
粉塵に注意
とんでもない量のコンクリート粉塵が出ますので、まず周りにその粉塵が飛ばないように養生する必要があります。そして、自分自身も必ずマスクを着用して作業しましょう。防塵マスクでもよいくらいです。
実際に穴開けの際には、上記のようなことを思い出し、参考にして頂ければと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
⇒コンクリート面への穴あけ
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