【配管の切断工具】特徴を理解して最適なものを選べるようになろう!

配管をする時の手順の中で、作業時間を大きく短縮できるのが「加工」ではないでしょうか。

なぜなら、あらかじめ寸法取りしておいたものを一気に加工したり、性能の高い電動工具をうまく使ったりする事で、作業の効率化ができるからです。

 

そしてこの加工に不可欠なのが、管を切断する工具の使用。

どんな管種でなんの継手であろうと、「管を切断する」という作業は必ず発生しますよね

 

そこで今回は、配管の切断工具(電動工具)について、よく使用する5種類を取り上げその特徴を整理します。

ぜひ現場や状況に適したものを選ぶ材料としてください。

 

配管の切断工具①:バンドソー

私の中では、キングオブ切断工具と言える、非常によく使う工具です。

固定した切断対象を、帯状の刃が回転することによって切断する仕組みになっています。

 

機種によって切れる管径が異なりますが、小さくても100A、大きければ200A程度まで切断することができます

 

バンドソーのメリット

  • 火花を出さずに切断できる
  • 切断対象がしっかりと固定できる
    特にチェーンで締付けるタイプは動かない
  • 高速回転しないため刃が焼けない
    切断する材質に合った刃を選ばないとすぐダメになることもある
  • 機種によっては取外してポータブルで使える
  • 作動させたら放置しておける
    切断が終わると電源が切れる仕組みになっているタイプもある

 

バンドソーのデメリット

  • 切断速度は速くない(チップソーなどに比較して)
    そもそも刃の回転速度が速くないためこの点は仕方ないですね
    特に太物のサス管などになると顕著
  • 古くなってくると斜めに切れることがある
    台座や刃をガイドする部分の歪みなどが原因です
  • 重たいので持ち運びが大変
    機種によっては1人で持てない

 

配管の切断工具②:チップソー

ギザギザ刃がついた円盤状のディスクが高速で回転することで、様々な材質のものを切断できる電動工具です。

刃を自分の力で管に押し当て、切断し終わるまで力を入れて押し続ける必要があります。

 

力一杯刃を押し当てると刃に負担がかかってしまい寿命が短くなってしまうのと、電圧がかかりすぎて電源が落ちてしまいます

なので、刃がスムーズに入っていく程度の力で押し、一定間隔で力を緩めるのがポイントです。

 

チップソーのメリット

  • とにかく切断スピードが速い
    特に新品の刃はサクサク切れますが、闇雲に力を入れるのはNGです
  • 鋼管もバリバリ切断できる
    連続で切断し続けると刃が焼ける原因となります
  • 内面がライニングされている管も切れる
    耐火二層管やライニング鋼管への高速カッターの使用は禁止されていることが多いですが、チップソーは許可されるケースが多いです

 

チップソーのデメリット

  • 切断時に火花や切粉が飛ぶ
    ファイヤーガードを置くなど火花と切粉の養生を徹底しましょう
  • 連続で切ると刃が焼けることがある
    適宜刃の温度を冷ました方が良い
  • 高温になるのでライニングが焦げることがある
    刃が古くなり切れ味が悪くなってくると顕著です

 

配管の切断工具③:サンダー(ディスクグラインダー)

手持ちできる大きさで、100〜125㎜のディスクが高速回転することで対象物を切断します。

本体を手で持って動かしながら切るという性質上、怪我も多いので十分に注意して使用する必要があります

 

くれぐれもスイッチをONにしたまま電源コードを挿さないように注意してください。

そして切断の度にコードは抜いておきましょう。

 

サンダーのメリット

  • 本体価格が他の電動工具に比べて安い
    コー式なら何千円レベルで買えます
  • 小さくて軽いので持ち運びに便利
  • 刃を変えればあらゆるものを切断できる
    切断砥石、ダイヤモンド・面取り用など用途に応じて取替え可能。内面カッターも取付けられます
  • 本体を動かしながら切断するので管径に制限がない
    管を回しながら切れば300㎜とかでも可能

 

サンダーのデメリット

  • 刃の交換に資格が必要
    高速回転する他の工具も同様です
  • 使い方を誤ると大怪我につながる
    刃で指を切る、割れた刃が飛んでくる、スイッチをONのまま電源コードを挿してしまう、切粉が眼に入るなど、怪我の危険性が高いです
  • 粉塵が結構出る
    本体を持って切断する格好なので、粉塵を浴びやすい

 

配管の切断工具④:レシプロソー

胴長の本体に細長い刃を取付け、その刃が鋸のように動くことで切断します。

機種によっては刃の動く速度や、切断対象に押し当てる強さを調節(オービタル機能)できるものがあり、切断対象の種類によって切り替えることができます。

 

レシプロソーのメリット

  • 火花を出さずに切断できる
  • 比較的安全に切断できる
    スイッチを常に指で操作できる点や、刃が回転系ではないことから。とは言え適正使用は必須
  • 切断対象を選ばない
    本体が入ればほぼ何でも切れる
  • 細物〜太物まで切断できる
    刃の長さや入れ方を変えることで可能

 

レシプロソーのデメリット

  • 鋳鉄管やステンレス管(厚肉)を切るのには適していない
    切れなくはないが時間がかかり、刃もなまってしまう
  • 刃が焼ける
    刃の同じ箇所に負荷をかけ続けたり錆が溜まっていたりすると焼けやすい

 

配管の切断工具⑤:高速カッター(切断砥石)

チップソーと同じような構造ですが、ひと回り小さく前面や刃の部分のガードが無いなど、少し作りが簡素になっています。

現場では塩ビ管や耐火二層管を切断するのがメインになるかと思います。

 

高速カッターのメリット

  • 切断スピードが速い
    細物の塩ビ管や耐火二層管などに最適
  • 替刃が比較的安価
    特に砥石は安い

 

高速カッターのデメリット

  • 粉塵が出る
    耐火二層管の被覆はものすごい粉塵が出る
  • 鋼管への使用は現実的でない
    チップソーに比べて切断能力が低く、高温になりやすいため

 

今回のまとめノート

管の加工に伴う切断は、どんな現場でも少なからず発生します。

なので、このページの内容を参考にしていただき、適切な切断工具を選択することで、より効率的に加工して作業時間を短縮できると思います。

 

もちろんご紹介した以外の切断工具もたくさんありますが、まずはよく使う今回の5つを押さえましょう。

ぜひ日々の配管にお役立てくださいね。

では、良い配管工ライフを!

 

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