タジマのスケール『剛厚セフGステンロックダブルマグ25』を徹底レビュー!

配管工たるもの、スケール無くして仕事をすることはできませんよね。

これは経験年数30年を超えるベテランでも、入って3日の新人でも同じこと。

 

なので、できるだけ使いやすくて壊れにくく、デザイン的にもカッコいいこだわりのスケールを見つけたいところです。

私もこれまでに様々なメーカー、価格帯の商品を使ってきました。

 

その経験を踏まえて今回ご紹介したいのは、タジマの『剛厚セフGステンロックダブルマグ25』という商品。

今現在使っていますので、徹底的にレビューしたいと思います。

 

ぜひスケール選びの参考にしてください!

タジマのスケールのラインナップをおさらい

タジマのスケール(コンベックス)には、実に様々なラインナのはップがあります。

どれも職人の“ツボ”を押さえた魅力的な商品が多く、ついつい欲しくなってしまうものばかり。

 

全て紹介しきれないので、私の独断と偏見でいくつかピックアップさせていただきます。
※今回の剛厚ステンシリーズは除きます。写真をクリックするとAmazonの商品ページへ。

 

ハイロックシリーズ

最もスタンダードなタイプで幅広く使えるシリーズです。

テープ幅や長さ、目盛りの仕様、本体の色など豊富な種類の中から選ぶことができます。

価格も抑えられていますので、職人だけでなく家庭用としてもおすすめです。

 

剛厚シリーズ

テープ部分が厚く折れにくいのが特徴の剛厚シリーズ。

長距離を測ることも多い配管工にとっては、テープ部分が折れやすいのはストレスのもとですが、剛性のあるテープがそれを解消してくれます。

本体部分の弾性樹脂の有無や、ダブルマグ(後ほど説明)など、好みに合った仕様を選ぶことができます。

 

スパコン・剛厚スパコンシリーズ

配管のみならず土木・型枠・左官など屋外での作業向けに特化したシリーズ。

テープ部を完全にナイロンコーディングすることにより、目盛りの寿命を大幅にアップ。巻取りのバネにもステンレス用しています。

剛厚タイプは、さらにテープ部分が剛厚仕様になっています。

レビュー記事へ

 

アルミニストシリーズ

本体がアルミダイカストケースでメッキ仕上げという極上の作り。

見た目が良いのはもちろん、ステンレスバネを採用し爪に焼きを入れるなど、可能性も兼ね備えています。

現場で使っていれば目立つのは間違いないでしょう。

 

「剛厚セフGステンロックダブルマグ25」のイマイチな点

私が現在使っている商品の正式名称は「剛厚セフGステンロックダブルマグ25」というタイプで、テープ(ラベル)や本体の主な仕様は以下となっています。

 

  • メートル目盛り
  • テープ幅25㎜
  • テープ長5m
  • マグつき爪
  • 本体にもマグがついているダブルマグ

 

それで、まず第一にこのスケール、値段だけ見るとびっくりします。驚かないでくださいよ。

5,673円(19/4/27 Amazon調べ)です!!

 

すごいでしょ・・・? ただ、この価格は妥当だと感じています(詳細は次章にて)。

その他に使っていて気になる部分は以下。

 

  • テープ部の強度は他の製品とさほど変わらない
    仕方ないことだが、踏んでしまったり重量物が乗ってしまったりすると、曲りや歪みを生じる。
  • 本体のマグ部分に他の腰道具やら砂鉄やらがくっつく
  • 表面の文字はすぐに消える

 

特に本体のマグはすこぶる強力で、色んなものがくっついてしまいますから、理由がない限りはダブルマグにしない方が良いでしょう。



「剛厚セフGステンロックダブルマグ25」のおすすめな点と使用感

「剛厚セフGステンロックダブルマグ25」は、一言でいえば“強い”スケールです。具体的には以下。

 

  • 弾性樹脂による本体の保護
    全身が覆われて耐衝撃性に優れるとともに、落下時に備えて爪部分もガードされている。

  • テープ部が剛性力1.3倍(同社比)の剛厚ステン仕様
    サビに強く長く出しても折れにくい。

  • ステンレスバネを採用
    サビに強いので水場や外部での作業にも最適。

 

この点を踏まえて、使用感から順にお伝えしていきますね。

 

全体的な使用感

テープを出し入れした時の滑らかさや、バネによるテープの巻取り方は何ら問題なく、スムーズでストレスは感じさせません。

この記事を書いている時点で使い始めてから7ヶ月経過していますが、ハードな現場が続く中で大きな損傷なく使うことができています。

 

もともとタジマの剛厚タイプが好きだった私としては、しっかりと立って折れにくいテープ(ラベル)が、長物への罫書きや天井配管のレベルを測る時に非常に使い勝手が良いですね。

 

買って1週間くらいの時に、地墨を出していたらテープを踏んづけられてしまいまして少しよじれてはいますが、テープの出し入れや計測に支障はありません。

そしてタジマのスケールならではの落下防止用ベルトホルダーは、安全帯からの着脱が片手でワンタッチでできていい感じ。

 

ただ、たまにロックを外すプラスチックの部分が割れてしまうことがあったので、強度の高いメタル製を別で購入しました。

 

追加で金額がかかりましたが、タジマのスケールを使い続けるならアリだと思います。

この辺はもっと長期間使ってからレビューしますね。

 

総評として、★4つ(5つ中)というところ。ステンレスバネ+剛厚テープで申し分ないのですが、もう少し使ってみて劣化が無ければ★5つになる予想です。

 

価格について

さて、今回の「剛厚セフGステンロックダブルマグ25」ですが、価格が高いのは事実

しかも、私のようにメタル製のベルトホルダーを追加購入しようものなら、半人工くらいが一撃で吹き飛びます。汗

 

ただ、“高い”かどうかは、結局は長く使えるかによります

例えば2,000円のものが4ヶ月で使えなくなるとすると、1年で6,000円必要になります。

 

一方、6,000円のものでも2年使えるなら、1年あたり3,000円ですみますよね。

ものすごく単純計算ですし、実際の現場状況によって寿命は違ってくるでしょう。

 

ですが、これまで数々の製品を使ってきた経験からすると、大体この例に近い値に落ち着くもの。

高車に轢かれたり10mの高さから落下させたりしない限りは、数あるスケールの中でも寿命が随一であると断言できます。

 

その証拠に、シリーズは違いますが以前私が使っっていた剛圧スパコンは1年半くらい使いました。

長く使えば結果的には安くなりますから、1つのものを大事に使い続けられる人にはぴったりですよ。

 

本体マグの使い方

爪の先にマグが付いている商品は多くありますが、本体にもマグが付いているのは珍しいですね。

腰にぶら下げている道具がくっついてきたり、砂鉄やビスなど色んなものがくっつりたりするので、人によっては全く不要な機能かもしれません。

ですが、本体にマグが付いていると、それなりに便利な使い方ができますから、いくつかご紹介します。

 

色んなところにくっつけておける

当たり前ですが、マグですから鉄にはくっつきます。これは見方を変えれば「くっつけておく」ことができるということ。

例えば、スタッド・鉄管・鉄骨・高所作業車などですね。

 

「度々寸法を測るけれどちょっと手から離して置いておきたい」なんて時に、くっつけておくことで転げたり落としたりすることなく次もサッと使えるわけです。

これが以外に便利で、私が高車で天井配管をする際には、ほとんど正面にくっつけて作業しています。

 

ちょうど排水配管の時に水平器を全ネジや鉄管にくっつけておくのと同じイメージですね。

磁力がめちゃ強力なので、ちょっとやそっとで落ちることはありませんが、付けっぱなしにしてしまわないよう注意しています。

 

鉄管の罫書きができる

配管を加工する際に、「定尺の管に複数のピースを罫書いて切断する」というのはよくあることですよね。

その際に、普通は何回もスケールを当てながら罫書いていくと思うのですが、ダブルマグなら鉄管にスケールを“くっつけたまま”にしておくことができます。

 

つまり、爪のマグと本体のマグで鉄管にスケールを固定しておき、寸法の位置に複数の罫書きができるのです。

ただしこのやり方の場合、簡単な寸法(200㎜を5本など)でないと計算が面倒になりますからおすすめできません。(電卓片手にやると結構使える)

 

dongori
本体マグの有無だけで1,000円近く値段が違うので、不要な方は本体マグ無しを選びましょう。



今回のまとめノート

スケールは配管工にとって欠かせない工具のうちの1つです。今回は、タジマのスケール「剛厚セフGステンロックダブルマグ25」のレビューをお伝えしました。

正直なところ価格には驚いてしまうかもしれませんが、水場や外部などハードな現場仕事において驚異的なタフさと寿命を実現してくれるのがこのスケール。

 

もしあなたが、こだわりのものを大事に使い続けるタイプなら、決して損はしないはずです。

次に買うスケールを検討中の方や、自分に合ったスケールを探しているという方は、ぜひ参考にしてくださいね。

 

では、良い配管工ライフを!

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