「1級管工事施工管理技士」の資格を取得したい方は必ず確認をお願いします。
私はプロフィールにもある通り、配管工(施工管理の方を含む)としての主要資格4つを全て1発合格しました。
その中のひとつ、1級管工事施工管理技士について、合格するために必要な勉強法をお伝えします。
私はこの方法で、実際の試験中、2回全問を解いてもまだまだ大幅に時間が余るくらいの感覚で、余裕で1発合格しました。
あなたにも必ずできる方法です。
結論:1級管工事施工管理技士は暗記です
先に結論を言ってしまいますが、1級管工事施工管理技士の合格に必要なのは「暗記力」です。
なぜなら、試験問題の内容はもちろん毎年変わりますが、問題文や回答(択一式の回答内容)はほぼ同じであり、結局のところ「数ある問題の中から何が出るか?」次第だからです。
つまり、過去数年分(5年程度)の過去問題を一通りマスターしてしまえば、本番でもほとんどが同様の問題であるため、反射的に回答が分かるということ。
もちろん、全てが見覚えのある問題ではないかもしれませんが、全問正解する必要はありませんから、毎年必ず出る問題や数年置きに出る問題さえ押さえておけば確実に合格基準はクリアーできます。
具体的な勉強方法
では具体的にどのように勉強するのかですが、「過去問」を繰り返し解く。これのみです。
最初は何を言っているかさっぱり分からなくても、解説も合わせて読んでいれば、徐々に理解できるようになっていきます。
完全に理解できなかったとしても、この問題の場合はこの答えというように、パッと分かるようになるのです。
あくまでも目的は「資格の取得」であって、知識を現場でひけらかすことでもなければ、誰かに教えるわけでもないのです。
なのでここは泥臭くいきましょう。
そのためにまず必要となるものが2つあります。それが以下。
- 過去問題集
- 4色ボールペン(黒・赤・青・シャーペン)
問題をひたすら繰り返し解く上では、この2つの使い方が鍵になりますので、少し詳しく説明していきます。
過去問題集
これが無ければ話になりません。数年分の過去問題が収録されている問題集です。
過去問題が収録されていればなんでも良いわけではなく、出来るだけ多くの年度が収録されていて、解説も付いていた方が良いです。
なぜなら、収録年数が多い方が傾向を掴めますし、“なぜその答えになるのか”を解説で理解した方が暗記しやすいから。
それらを満たす問題集が以下。
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価格は張りますが、これ1つをひたすら繰り返し解き、問題文を見て瞬間的に解答が分かるくらいに暗記できれば、実際の試験は楽勝だと断言できます。
4色ボールペン
過去問を繰り返し解くにあたって、何かしら重要と思われるポイントに下線を引いたり丸で囲ったりするのはとても有効です。
その際に毎回シャーペンや黒ボールペンだけを使っているとグチャグチャになってしまいます。
そこでおすすめなのが、4色ボールペン、中でもシャーペンが付いているとなお良し。
これは例えば以下のように使用できるからです。
- 1回目:シャーペンでうっすらと書く
- 2回目:シャーペンで割と濃く書く
- 3回目:明らかに大切なポイントは黒ボールペンを使う
- 4回目:完全に暗記のポイントとなる単語を赤で囲う
- 5回目:暗記出来ていると思った問題は青丸・間違えやすい問題は青チェックなど
- 6回目:なかなか憶えられない問題の考察を緑で書いてみる
こんな感じで、繰り返し繰り返し解いたことを視覚化することで、頭に刷り込まれるだけでなく回数をこなした達成感も得られます。
実際に私が使った過去問集がこんな感じです。
結構いきなり蛍光マーカーを使う人とかがいますが、1回目でいきなり重要なポイントなんて分かりませんし、回数も把握しにくいのでお勧めできません。
ちなみに、もし4色ボールペンを新規に購入するのでしたら、「ジェットストリームの4色+シャーペン」1択です。
書き味が滑らかなのは言うまでもありませんが、本体の色やバリエーションも豊富で選ぶのも楽しいですし、名入れサービスなどもあります。
試験に合格後も普段使いするボールペンとして便利ですし、インクが無くなっても替え芯も1本から買えますから、末長く使えるものになるでしょう。
学科試験と実地試験の違い
1級管工事施工管理技士の試験は、学科試験と実地試験に分かれています。
最初に学科試験を受験し、それに合格することで実地試験の受験資格が得られる仕組みです。
実地試験は3ヶ月後くらいなので、学科試験後に勉強を開始すれば十分なのですが、学科試験の合格発表までに1ヶ月ほどかかります。
なので、その間に勉強を進めておくかは、学科試験の手応え次第と言ったところでしょうか。
では学科試験と実地試験とで何が違うのかといえば、「択一問題のみ」か「記述問題あり」かになります。
学科試験は択一問題のみなので、過去問を繰り返し解いて暗記すれば、合格基準点を超えるのは簡単です。
実地試験に関しては記述問題があるものの、結局のところ問題の形式はほとんど変わりませんから、「問題と解答の型」を暗記しておけば良いのです。
例えば記述式はこんな感じの問題です。
特に重要と言われているのが「施工経験」の記述問題ですが、ぶっつけ本番でまとめるのはほぼ不可能に近いため、事前に考えた文章を暗記しておくことが非常に有効となります。
文章が苦手な方へ
どうしても自分でうまく文章が考えられない、文章に自信がないという方には朗報です。
記述問題を添削してくれたり、作成を代行をしてくれるサービスがあるのをご存知でしょうか?
自分が書いた文章に自信がなくても、プロが添削してくれるので安心して試験にのぞむことができます。
ムリに頑張って文章を捻り出さなくても、質の高い回答が手に入るわけです。
詳しくは以下より確認してください。
試験中の心構えと注意点
ここからは、実際に試験を受ける際に、ぜひ押さえておいて欲しい心構えや注意点をお伝えします。
本番は自分の家で過去問を解くような感覚とは異なり、緊張もするでしょうし時間や場所など様々な制約もあります。
なので、ここでお伝えする内容を良く確認していただくことで、当日は気持ちに余裕を持てると思います。
見たことのない問題はスルー
過去問を完璧に暗記していたとしても、全く見たことが無いような新しい問題が出題されることもあります。
もしそのような問題が出たら、ちょっと考えて分からなければ迷わずスルーして次に進みましょう。
なぜなら、そういった問題は回答者のペースを乱すように難しくしてあることが多いからです。
それでペースを乱され、余計な時間を費やすのはもったいないので、「初めて見る問題はスルー」を心がけてください。
ちなみに、私は過去7年分くらいの過去問を見ましたが、本番で全く見たことがないと感じた問題は2、3問だけでした。
100点を取る必要はない
これはほとんどの資格試験に言えることなのですが、合格するために100点(満点)を取る必要はありません。
種類にもよりますが、合格に必要な正解率は6割程度と言われています。
事実、1級管工事施工管理技士の学科試験の合格基準は「60問中36問の正解」ですから、まさに6割です。
実地試験は記述問題ですが、滅点方式で採点され、こちらは合格基準が明示されていません。
が、全て完璧な記述をする必要なんて絶対にありませんし、何問か回答できなかったとしても7割程度の出来を目指せば良いでしょう。
時間に余裕を持つ
試験は時間との戦いです。
なにせ、全ての問題の解答が完璧に分かっていたとしても、時間切れになってしまったら合格は不可能ですから。
なので、試験当日の会場入り時間はもちろん、試験が始まっても時間に余裕が持てるペース配分を心がけましょう。
具体的には、先ほどお伝えしたように見たことない問題をスルーしたり、自信のある箇所から解いたりするのも有効です。
過去問を解く際にも、しっかりと時計を用意して解き終わるまでにどのくらい時間を要したかを測っておきましょう。
そうすれば自分のペースをあらかじめ把握できるはずです。
ちなみに、過去問5年分を暗記できていれば、最初から最後まで2回解いたとしても十分におつりがくるくらい余裕ですよ。
今回のまとめノート
1級管工事施工管理技士は、管工事に関連する資格の中でもメジャーです。
それゆえに、持っているだけで1つのステータスにもなりますし、それだけで給与面にも影響することもあり得ます。
試験勉強というのは、いくら完璧に理解したとしても合格しなければ意味がありません。
なので、とにかく「合格する」ということを意識し、今回ご紹介した勉強方法を活用してみてください。
では、良い配管工ライフを!
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