MDの施工方法を整理 裏技編

鋼管や鋳鉄管などの接続に使用するMD継手について、裏技編ということで、基本的な施工とは違った一工夫やちょっとした技をご紹介したいと思います。先にお断りしておきますが、今回紹介するものの中には普通の施工手順としては推奨されないであろうものも含まれています。ですので、1つのアイデアと捉えて頂き、あくまでも施工に関しては自己責任でやって頂くようお願いします。

フランジを先にセットしてしまう

狭小箇所や貫通部などは、後からフランジとパッキンを挿入出来ないこともあります。その場合の手段として、継手側に先にパッキンとフランジをボルトナットで仮付けしてしまう方法があります。
フランジ 先付け.jpg
ただし、パッキンがクッションタイプの時は管端の薄い部分をカットしておく必要があります。↓↓
クッションパッキン カット.pngボルトを逆向きにする

継手と継手が近接している場合に多いのですが、継手側からボルトを通せなかったり、通せてもボルトがフランジにぶつかってしまう時があります。

そんな時はボルトをフランジ側から通します。ボルト頭のストッパーは効かなくなりますが、手で押さえればナットは問題なく締め付けられます。TYやCOS-Tなどの継手は、元々フランジ側からボルトが
通らない事もあるので、この方法が有効です(元々通らないというのもおかしな話ですが・・・)

パッキンに潤滑剤を塗布する

ある程度太物になると、継手だけでも結構な重さになりますので、挿入角度や向きを調整するのが困難になります。そのため、事前にパッキンと継手に滑剤を塗布しておくと、挿入も楽になりますし、継手とパッキンが滑りますので向きの調整もかなり楽に出来ます。↓↓

耐火二層管との接続

塩ビ管との接続と基本的には変わらないのですが、注意すべきは被覆の入れ方と配管の順序です。それは、MD側のボルトナットを締め付けていくと、パッキンが潰され継手にフランジが近づく事に起因します。

つまり、順序としては、MD側のボルトナットを締め付ける⇒ 被覆の長さを測り切断・挿入⇒ 耐火二層管側の配管となります。後から被覆が入らない場合などは仕方ないですが、先に耐火二層管側をのり付けしたりすると、間違いなくMD側の被覆は隙間が空きます。(隙間はFDPテープで補修すれば問題ありません)

以上になりますが、代表的なものを挙げましたので、他にも色々と技があると思います。
ですので、今後も有効だと思ったものに関しては、またまとめていきたいと
思いますので、よろしくお願いします。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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