押さえておきたい継手の芯引き DV継手編

配管作業において、寸法取り〜加工の間にほぼ確実に存在する事の1つに「芯引き」があります。

寸法を全て切り寸で取るなんて事は出来ませんから当然の事ですね。
※寸法取りに関する内容はこちらを参考にしてください
寸法取りの基本

 

DV継手の芯引き

今回は代表的な配管の1つである塩ビ管の、のり付けに使用するDV継手について、最低限憶えておくとよいものを抜粋してまとめます。

なお、耐火二層管の継手はDV継手に被覆がかぶっているだけですから、同じ芯引きを適用することが出来ます。

 

また、今後そう変わることはないと思いますが、現時点でのデータである事をご了承ください。

 

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最低限憶えておきたいのは?

DV継手は排水の配管においては最も使われているものの1つですから、かなりの種類があります。

私もこれまでに実物を見た事ないようなマニアックなものもあるものの、憶えておきたいのは以下の3つです。

 

  • DL
  • DT
  • 45°L
    ※サイズは呼び径40㎜〜100㎜の同径継手

芯引き表

3つの継手の芯引きをまとめると以下になります。

DV継手の芯引き表のイメージ

※DTは厳密には3種類の芯引きがありますが、違っても1㎜なので統一しました

ここで注目したいのは、DLとDTの数字が同じ事です。つまり、DLの芯引きを憶えておけば、DTに対応できる事になります。しかもこの方法はなんと異形のDTにも適用可能です。

例えば100✖50を例にとると以下のようになります。

100×50DT継手の芯

①は50Aの芯引きになり、②は100Aの芯引きになるわけです。



その他のよく使う継手

上記3つの継手以外にも、割と頻繁に使う継手があります。

  • LL(ロングエルボ)
  • TY(テーワイ)
  • Y(ワイ)

 

ただ、やはりこれらの継手の芯引きを全て憶えているという人は、これまでに出会った事がありません。特にTYなどは1つの継手で3種類の芯引きがありますから、異形も含めるととんでもない組み合わせの数になりますしね・・・

 

というわけで、DV継手の芯引きについてまとめてきましたが、絶対に憶えなければならないものではありませんから、まずは確実な施工を最重要に作業を行いましょう。もちろん、憶えていれば作業が速くなる事は間違いありません。

 

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7 件のコメント

  • こんばんは!最近このブログ見させてもらったのですがとても参考になる事ばかりで全部の記事読みました!質問なのですがこの塩ビのDTの芯引きはわかったのですが、これがねじ込みの継手で40×20とかになると芯引きのやり方はどうなるのでしょうか?!そのへんの記事も見てみたいです(笑)

    • 駆け出し配管工さん、コメントありがとうございます!大変嬉しいです!
      ねじ込みの継手に関しては、白ガス管用・スケジュール管用・コア入り継手など種類が多く一筋縄ではいかない事も多いのですが、やはり工夫できる部分もあります。私自身もまとめておきたいと思っていたところでしたので、出来るだけ分かりやすく早く記事にしたいと思います。
      よろしくお願いします!

      • 返信ありがとうございます!
        いつも新しい記事まだかまだがとちょくちょく覗いちゃってます(笑)
        あと、ねじ込みフランジで全長が芯芯800mmだとした時に片方のパイプを300mmなどにして残りをフランジとパッキンをみて引き算して全長芯芯800mmにする計算の仕方など、いい方法などの記事も見たいです!いつも間違えて結局フランジねじ込んだものにパイプにその寸法でネジを切っています、、やはり計算でだしたほうがパイプも無駄にならないのでそのへんもしりたいです!よろしくお願いします!

        • 確かにフランジが入るとちょっとややこしくなりますよね。
          しかも現場では、駆け出し配管工さんのおっしゃる通り、全長で寸法を取って間にフランジを入れる事が多いです。その辺りのやり方についてもまとめたいと思います!

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