配管工といえども、ここ最近ダクトの施工をする機会が増えたので、この機会にダクト(スパイラルダクト)の施工についての施工方法をまとめます。
とは言え、私が施工するのはマンション部屋内の換気扇や吸気、レンジフード廻りがほとんど(100Φ~150Φ)。
ですので、今回はその範囲に限定させて頂きますね。
スパイラルダクトの材質
現場で使用されるスパイラルダクトは、その用途や箇所によって使用するダクトの厚みや材質が異なってきます。
厚みは0.5〜1.6㎜で、よく使われるのは以下の4種類。
- 亜鉛めっき鉄板
- ガルバリウム鋼板
- ステンレス鋼板
- 塩ビ被覆鋼板
それぞれの加工方法に大きな違いはありませんが、厚みや材質によって切断しにくいしやすいという違いは出てきます。
また、当然のことながら厚くなるほど重くなりますから、運搬や配管時の手間は増しますね。
スパイラルダクトの施工方法(切断〜接続)
スパイラルダクトは厚みや加工の仕方によって種類がありますが、一般的にマンションの部屋内で使用されているのはメッキ加工された薄肉の管(亜鉛めっきの鉄板)です。
薄肉のため150Φの定尺(4m)でも軽々と持つ事が出来ます。
高速カッターやサンダーで切断するのが通常で、切り口のバリでよく指を切りますので注意しましょう。
換気扇やレンジフード廻りの配管は必ず天井配管ですので、吊バンドや巻きバンドに吊り込む配管が基本となります。では施工手順です。
- 継手を管に挿入する(事前に継手にブチルテープを巻く場合あり)
- ピアスビスで2点~3点とめる
- 接続部にブチルテープを巻く
- アルミテープを巻く
現場によっては、ピアスビスを使わなくてよい事もありますし、ブチルテープを巻くタイミングは継手に巻く方法と継手挿入後に接続部に巻く方法があります。
補足:使用する材料の説明
ブチルテープ
伸縮性のあるテープで、短めに切ったものを伸ばしながら巻きつけます。使用するのはオーソドックスな黒色のものと、難燃性の黄色のものです。
アルミテープ
ピアスビスやブチルテープ及び接続部が完全に隠れるように巻きつけ、指で押しつけてよくなじませます。テープを剥がした時に端で指を切る事がありますので注意しましょう。
ピアスビス(ドリルビス・テクスビス)
ビス止めする場合は、大体4㎜×首下16㎜程度のピアスビス(テクスビス)を使用します。
今回のまとめノート
スパイラルダクトの施工は個人的にはそこまで難易度は高くないと感じています。
ただ、当然のことながらつなげばよいということではなく、微妙な勾配をつけたり天井との間隔が近すぎて思うように配管できなかったりと、注意すべきポイントや工夫などが存在します。
まずは基本的な施工手順を確実に身につけましょう!
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