「シールテープとヘルメシールって、一緒に使っていいんですか?」
新人配管工の方から、かなりよく聞かれる質問です。
実際の現場でも、
- テープだけで施工する人
- ヘルメだけを使う人
- 両方を併用する人
など、やり方がバラバラなことも多く、混乱しやすいポイントでもあります。
特に最初のうちは、
「先輩によって言うことが違う…」
「結局どれが正解なの?」
と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、シールテープとヘルメシールの併用について、
- メーカーとしての考え方
- 実際の現場での扱い
- 大型現場と町場の違い
- 私自身が実際に施工時に気を付けていること
を、できるだけわかりやすく解説していきます。
ねじ込み配管のシール剤

ねじ込み配管では、管のねじと継手を密着させるために「シール剤」を使います。
代表的なのが以下の2つ。
シールテープ
ヘルメシール
新人配管工の方だと、
「どっちを使えばいいの?」
「両方使ったほうが漏れにくいの?」
と迷うことが多いと思います。
まず、それぞれの特徴を簡単に説明しますね。
シールテープとは?
白いテープ状のシール材で、ねじ部分に巻き付けて使用します。
ホームセンターでも売っているため、最もよく見るシール材かもしれません。

特徴としては、
- 手軽
- 作業が早い
- 失敗してもやり直ししやすい
というメリットがあります。
ただし、巻き方が悪いと漏れの原因に。
特に新人のうちは、
- 巻く方向が逆
- 巻き数が少ない
- 先端まで巻いて線切ってしまう
などの失敗がよくあります。
ヘルメシールとは?
液体タイプのシール剤です。
ねじ部分に塗って使用します。

特徴は、
- 密着性が高い
- 微妙な隙間も埋めやすい
- 仕上がりが安定しやすい
という点。
その反面、
- 手や工具、配管が汚れやすい
- 乾く前に施工が必要
- 付けすぎると見た目が悪い
- 内側にはみ出たものが閉塞の原因になる
などの注意点もあります。
現場によっては、
「ヘルメだけ」
「テープだけ」
とルールが決まっている場合もあるので、確認が必要です。
併用はOK?NG?

結論から言うと、メーカーとしては基本的に“併用NG”です。
つまり、「シールテープを巻いた上からヘルメシールを塗る」という使い方は、正式には推奨されていません。
理由としては、
本来の性能確認がされていない
適切な締め込みができなくなる場合がある
テープがズレることがある
などが挙げられます。
実際、スーパーゼネコン系の大型現場では、「併用禁止」となっているケースがかなり多いです。
特に、
- 病院
- 大型商業施設
- 官公庁
- 工場
など、品質管理が厳しい現場では注意が必要です。
施工要領書や監督指示で、
- 使用するシール材
- 使用方法
- 巻き数
まで決まっていることも。
そのため、大型現場で勝手に併用するのは避けたほうが安全です。
実際の現場での対応

とはいえ、実際の町場の小さい現場では、併用している人も少なくありません。
特に昔からやっている職人さんだと、
「テープだけより安心」
「漏れにくい」
という感覚で使っているケースがあります。
いわゆる“暗黙の了解”的な部分ですね。
もちろん、だからといって何でもOKというわけではありません。
大事なのは、「その現場のルールに従うこと」。
監督が、
- 「ヘルメだけでやって」
- 「テープのみ」
- 「併用禁止」
と言っているなら、それに従うのが基本です。
逆に、「いつものやり方でいいよ」という現場なら、職長に確認した上で施工するのがベストでしょう。
私が現場で気を付けていること

私の場合、もし併用する場合は見た目にも気を使っています。
ねじ込み後にシールテープがはみ出していると、かなり雑に見えますし、併用が露骨に分かってしまうからです。
特に監督が細かい現場だと、「この職人、大丈夫かな?」という印象を持たれることもあります。
そのため私は、
- シールテープを巻く
- 必要に応じてヘルメを使う
- ねじ込む
- はみ出したテープをカッターで綺麗に除去する
- 最後に錆止めを塗る
という流れで施工しています。
これだけでも、かなり仕上がりが変わります。
新人のうちは特に、「漏れないこと」だけに意識が向きがちですが、実際の現場では、
- 見た目
- 清掃
- 周囲への配慮
も非常に大切。
配管は“完成後に見られる仕事”でもあります。
細かい部分まで綺麗にできる職人は、やはり信頼されやすいです。
特に「施主さん」は施工については詳しくなくても、見た目で判断する人が少なくないですからね。
今回のまとめノート
シールテープとヘルメシールの併用についてまとめると、
- メーカーとしては基本NG
- スーパーゼネコン系では禁止が多い
- 小規模現場では使われることもある
- 現場ルール優先
- 迷ったら監督・職長に確認
これが基本になります。
新人のうちは、「みんなやってるから大丈夫」ではなく、「この現場ではどうなのか?」を確認するクセをつけるのがおすすめ。
その積み重ねが、後々大きなトラブル防止につながりますよ。
配管トラブルを減らしたい方へ
ねじ込み配管は、一見シンプルに見えて実は細かいコツが多い作業です。
- シールテープの巻き方向
- 巻き数
- 締め込み加減
- 漏れやすいパターン
- 現場で嫌われる施工
こうした部分を知らないまま作業すると、漏水や手直しにつながることもあります。
「現場で怒られる前に知っておきたかった…」
そんな内容をまとめた、配管工向けの“トラブル回避資料”をLINEで配布しています。
ねじ込み作業で失敗したくない方は、ぜひチェックしてみてください。


















コメントを残す