マンションや団地の改修工事では、共用部の排水管を更新するなんて工事はよくあります。既存のメイン横引き管から竪管までを撤去して、新規に配管をしたりするわけです。よほど小規模でなければ、数回に分けて切替工事を行いますので、既存管と新規配管の接続作業が必ず発生します。
その際には、必ず「排水制限」をかける必要がありますが、この点に関してはまとめた記事がありますので参考にしてください。
⇒排水制限の徹底
しかしながら、いくらしっかり排水制限をしても、流してしまう(わざと流す)人はいます。悪気があるないは置いておいて、今回は流されてしまった時のための対策をご紹介します。
デカバケツで受ける
デカバケツに限った話でなく、バケツで受けるのは基本です。
撤去時には流されなくても少なからず水は出てきますので、バケツは確実に用意しておきたいところです。
大きければ大きいだけ量を受けられますが、その分運搬が大変になります。デカバケツは直接受ける以外に、ポリスリーブの受けとしても使えます。
ポリスリーブで流す
継続的に流されてしまう可能性があったり、バケツで受けきれないケースではポリスリーブが便利です。
(透明のよく雨どいの仮設排水などに使用されるものです)
撤去後は新規配管の接続直前まで、ガムテープか何かで貼り付けておけばまず外れることはありません。出口は桝かデカバケツにでも流しておけば良いでしょう。あくまでも“ポリ”ですので、破らないように注意しましょう。
一時的に蓋をする
新規配管接続までの時間が短く、一時的に落ちる水を防ぎたいのであれば、MDのソケットプラスCOなどで蓋をしてしまうのも手です。ただ、その間に流されてしまうと溜まりますので、蓋を外す時にも慎重にやる必要があります。
メーターから水を止める
これは奥の手です。
あまり大きな声では言えませんが、住人が外国人だったり、ボケてしまっている場合にはまったく排水制限の話が通じていない可能性があります。中には居留守を使って話を聞かない人もいます。
そんな時に危険を感じたら、メーターから水を止めてしまえば、それ以降は継続的に流される心配はありません。ただし、これは監督を含め相当な覚悟を持ってやる必要があるでしょう。
以上のような対策を行っておけば、例え結構な量を流されても対応可能です。
排水管更新の際には参考にして頂けるとありがたいです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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