防水皿(防水皿付きトラップ)の施工

厨房やトイレなど、水をバンバン流して床を清掃する様な箇所については、必ず防水処理が行われます。その場合には水が流れるように側溝や排水目皿(トラップ)が設置されます。
防水皿今回はその際に使用される防水層用トラップの施工についてまとめます。(下階の天井配管で拾うパターンです)

種類と役割

防水皿としての機能は同じでもトラップや目皿の形などによってかなりの種類に分けられます。わん形トラップ・Pトラップ・仕上がり面が目皿のタイプ・COのタイプなど様々で、使う事が多いのは俗に「T5B」「T3B」「COB」と呼ばれているタイプかと思います。防水皿は防水層(押さえコンクリート+防水処理)に埋まる形となり、防水層と目皿のかすかな隙間からしみ込んでしまう水を皿で受けて配管へ流す役割を担っています。

基本的な施工方法

基本的な施工方法は、通常のスラブ貫通と変わらず、鉄管等ならば暴食テープ巻き、塩ビ管なら特に処理はいりません。ただ、防水皿はねじ込みなので立ち上がりの寸法を取る際に、事前にどのくらいねじが入るか、または長めの管をねじ込んで当てがって切るという手段を用います。
配管を立ち上げたら、エーパッドを貼るなりして穴埋めします。防水皿上の配管つまり目皿やCOなどは仕上がりのレベルに合わせておき、テープで養生しておきましょう。
防水目皿のレベル

施工のポイント

施工方法にて目皿を仕上がりのレベルに合わせると言いましたが、このケースでは仕上がりレベルより少しでも高くなる事は許されません。なぜなら、水は低い方に流れるため目皿に対しては微妙に勾配を付けて仕上げるからです。ですから、そこだけはかなりシビアに合わせるように心がけましょう。

また、穴埋めをする際に、スリーブが防水皿より多きい、もしくは防水皿のレベルをスラブより高くして良いのであれば何の問題もありませんが、通常はスラブのレベルに防水皿の天場を合わせます。従って、スリーブが細ければ表面を若干ハツることになり、その場合図のようにモルタルを流しこめるように道を作ってあげる必要があります。
防水皿貫通部の施工

以上、簡単ではありますが、防水皿付きトラップの施工についてまとめてみました。水場のある建物では何かと施工する機会がありますので、参考にして頂けるとありがたいです。

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