鉄管を撤去する時の補助 その2

鉄管をレシプロソー(セーパーソー)で撤去する際の補助その2ということで、「管の切り口が開く方向に押す」以外の点について、まとめておきたいと思います。

まず心構えとして、切断は危険な電動工具を使用するわけですから、切断する人には出来る限り切ることだけに集中してもらえる様、補助する必要があります。それを踏まえた上でのポイントとなります。

☑溜り水の処理

衛生配管には何かしらの溜まり水が入っていることが多いので、バケツやウエスを用意しておき、なるべくこぼさないようにしましょう。切断中に水が出てきたら、下部にバケツを置くなどして対処してあげましょう。水が沢山出る事が予想される時は、管の下側に切れ目を入れて一旦水を抜いたりもしますね。

☑ライトで照らしてあげる

暗い箇所では照明が必須ですが、切断者がヘッドライトでも付けていない限りは、なるべく切断箇所を照らすように照明をセットしましょう。ただし、白熱灯は水がかかると割れてしまいますので、その点を考慮した設置にしてください。

☑邪魔な物をどかす

シャフトや天井裏などでは、他の配管や電気配線が沢山あり、撤去の邪魔になることが多いです。誤って傷つけたり切断してしまうと大変ですので、動かせるものはレシプロソーの刃が当たらないように、
どかしたり押さえたり
して、出来る限り邪魔なものを無くしましょう。一緒に電気配線を切ってしまうのは特に多い事故例です。

☑ねじって外す

ある程度太ものになってくると重たくなりますので、一気に切断すると落下したりする危険性があります。そこで切断者はテクニックを使い、切れる寸前で止めるわけですが、補助者が判断して合図をかけられると良いです。(切れた管を支えるのは補助者ですから)その見極め方としては、配管が切れそうなタイミングで、管のねじり方向に力を入れ、ねじれるようになった時点でストップをかけるというものです。
撤去 首の皮一枚
管がねじれるくらい、つまり首の皮一枚で繋がった状態であれば、手でねじって切ることができます。その際には切断者もレシプロソーを止めていますから、手を貸してもらうことも出来ます。この辺は何度も補助して感覚的に覚えるしかないのですが、切断者によっては勢い余って切断しきってしまう人もいるので、まずは管が落ちないように押さえる事が先決でしょう。

以上のようなことを意識して補助を行えば、切断者も切ることに集中でき、怪我や事故も防げると思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

鉄管を撤去する時の補助 その1
天井裏で作業する際の注意点

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