配管工(職人)は本当に体資本だと思いますが、みなさんは体調管理についてどのような点に注意しているでしょうか?
酒・タバコに関することから、睡眠時間の確保など、色々と思いつくかと思います。
今回は、私がこれまでの配管工としての経験から、体調管理項目として重要だと思うことを3つご紹介します。
どれも大切なことで、順位を付けるのは難しいのですが、1つずつ実践していくための目安になるかと思い、Best3としました。3位から順番に以下となっています。
- 第3位 手や指のケア
- 第2位 適正体重の維持
- 第1位 毎日の早寝早起き
では順番に見ていきましょう。
第3位 手や指のケア
配管工に限った話ではないですが、職人というのは手先を使うことが多いです。配管においては手を使わない作業というのは思いつきません。
手以外の箇所、例えば腰や脚が痛くても何とかだましだまし作業できますが、手や指が痛いとハッキリ言ってほとんど仕事になりません。
私自身、指を切ってしまい縫ったことがあるのですが、抜糸後に仕事復帰してからも、2週間程度は痛みで仕事になりませんでした。
そんな大事な手や指のケアというと、具体的にどんな項目が思いつくでしょうか?
私がご紹介したいのは、適切な保護具の着用、冬の手荒れ対策、握力の強化です。
適切な保護具の着用
配管時の手袋着用は基本です。ただ、手袋は薄手から厚手、材質の違いなどかなりの種類がありますから、こればかりはどれが自分に合うか一概には言えません。
色々と試してみるのが1番です。参考までに私が使っているものをご紹介しておきます。
まずは手の平側がラバー、手の甲側がうすいメッシュ素材になっているフィット感のあるものです。ナットやワッシャーなど小さな物もつかみやすいです。
続きまして、昔ながらのイボ付き軍手です。撤去や荷揚げには重宝します。
冬の手荒れ対策
冬場は乾燥しますから、水に関わる人の宿命として手は必ず荒れます…。
手荒れは、軽度なうちにケアすればそこまで悪化するとはありませんが、放置しておくとパイレンも持つのが辛いほどに悪化してしまいます。
手荒れに1番効果があるのは、やはり保湿クリームです。肌に直接塗るものですから相性もありますが、よほど敏感肌の方でなければ市販されている有名どころの商品で問題ありません。
また、すり傷・切り傷・赤切れになったら、寝る前に軟膏を塗って上からバンドエイドを貼っておけば、一晩でかなり回復します。
握力の強化
意外かもしれませんが、握力を強化することが手や指のケアにもつながります。
というのも、握力がアップすればそれだけ工具を使ったり、継手やパイプを扱ったりする時に安定するからです。つまり、大小問わずケガをする可能性が減るということです。
握力の強化にオススメなのは、難しい器具やトレーニングより、昔ながらのグリッパーです。
第2位 適正体重(体脂肪率)の維持
最近階段を上る時に体が重いとか、前かがみの作業がキツいなんてことはありませんか?
それはもしかすると歳のせいでもなく、昨日の晩に暴飲暴食したせいでもなく、単に太ったのかもしれません!
太っている、つまり適正体重(体脂肪率)を超えると、当然のことながら仕事のパフォーマンスにも影響してきます。具体的には以下のような事がらです。
- 階段を上る、材料を運ぶなどの基本動作が鈍くなる
- 狭小箇所での作業がしにくくなる
- ケガをしやすくなる
- 夏バテしやすくなる
- 健康診断の数値が悪くなる
ざっと挙げただけでもこれだけありますから、何も良いことはありません。
体重を維持する方法
適正体重を維持と聞くと、何となく難しいと思ってしまいますが、実践することはとてもシンプルです。
それは「消費カロリー以上に摂取しない」ことです。
我々配管工は肉体労働ですから、デスクワークの人よりは1日の消費カロリーが多いです。かといって好きなものを食べたいだけ食べ、お酒もガンガン飲んでいたら間違いなく太ります。
私もすぐに太る体質なのですが、体重維持にオススメの方法としては、毎日3食必ず食べることと、その量の比率を「朝:昼:夜=5:3:2」にすることです。断言しますが、この比率でごく一般的な食事をしている限りは太りません。
最近の体重計
自分の体重を知るには体重計に乗るしかありませんが、毎日ジムやスーパー銭湯で計るわけにもいきませんから、持ってない方はできれば購入しましょう。
最近の体重計はコンパクトなのに機能が豊富で、体脂肪率はもちろん筋肉量や内臓脂肪まで分かってしまいます。
そこまで高くないものでも体脂肪率くらい計れますので、しっかりと維持していく意志のある方は買って損はないです。
第1位 毎日の早寝早起き
職人に限らず人の健康の基本となるのが、「毎日の早寝早起き」です。これは規則正しい生活と適切な睡眠時間の確保の意味も含んでいます。
早寝早起きが健康に良く、時間管理の基本でもある事は昔から実証済みですが、実践できている人は少いのではないかと思います。
どうすれば早寝早起きができるのか
私はここ2、3年、夜10:00就寝・朝5:00起きを続けています。休みの日でも遅くとも6:00には起きます。 (夜勤などの日は別ですが)そのおかげで、配管工になって以来、寝坊や遅刻は1度もしたことがありません。
早寝早起きをするために最も重要と考えることがあるのですが、それが「早く寝ること」です。
皆さんも次のような経験があるかと思います。
いつもよりかなり早い時間に寝てしまった次の日の早朝に、スッキリと自然に目がさめるという経験が。
早く寝ればそれだけ睡眠時間が確保出来るので、早く起きられるのはとても単純なことですね。
しかし実際には早く寝ることは早く起きるよりも難しいです。
なぜなら、早起きの妨げになることといえば寒さくらいですが、早寝の妨げになることとなると、テレビ・ネットサーフィン・SNS・異性との楽しい時間・飲み会・残業・こってりした夜食など挙げればキリがありません。
それらをすべて辞めるのは無理だと思いますから、例えばどうしても観たい深夜帯のテレビは録画するとか、ベッド(ふとん)ではスマホをいじらないなど、少しずつでも早寝を心掛ければ、やがてはそれが習慣化すると思います。
今回のまとめノート
配管工は体資本ですから、体調管理は必須です。一口に体調管理といっても色々と考えられますが、今回は私が特に重要だと感じ実践している内容Best3をご紹介しました。以下3つです。
- 第3位 手(ゆび)のケア
- 第2位 適正体重の維持
- 第1位 毎日の早寝早起き
どれもやることは難しくはありませんが、続けるとなると強い意志と覚悟が必要です。
それでも続ければ良いパフォーマンスを発揮できるのは確実です。どれか1つでもぜひ日々の生活に取り入れてみてください。
では、良い配管工ライフを!
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