配管工のように道具や材料をたくさん使う仕事をしていると、“フタ”のあるものを扱うことがかなり多いことに気が付きます。例えば有機溶剤関係には必ずフタがありますし、電動工具のケースもそうですし、ビスやアンカーの入っている箱など扱うもののほとんどにフタが付いていると言ってもいいくらいです。今回はこのフタに関する心構えというかお願いというか、とにかく憶えておいて頂きたい点をまとめます。
とにもかくにもフタは閉める!
超当たり前の事ですが、フタというのは中身がこぼれないようにしたり、密閉したり乾燥や雨・ゴミなどから中身を守ったりするためにあります。そして開けたフタは必ず閉めるものであり、これはどう考えても当然のことです。
しかしながら、作業中はこのフタを閉めるという行為がとても疎かになりがちなのです。特に工程に追われていたり、せっかちな人はフタを開け閉めするだけの行為がかなり煩わしく感じるものです。
そしてフタを閉めないことによって、焦っている時に限って様々な失敗をしてしまい、結局は無駄な時間を要してしまったなんてこともあるわけです。
やりがちな失敗
ここで私が選ぶ作業中にやってしまいがちなミス(あるある)ベスト3を挙げておきます。あまり身のない内容なので読み飛ばして頂いても構いません(笑)
第3位:電動工具の中身をぶちまける
インパクトなどの電動工具は中身だけ出して持ち歩くことも多いかと思います。そこでフタをカチッと閉めずに置いておいたケースを後からそのまま持ち上げてしまって、中のビットやら充電器やらがガチャっと出てきてしまうなんてことがあります。
第2位:ビスケースをばらまく
これは定番で、ビスがたくさん入ったケースをひっくり返して、いろんな隙間に入ってしまったビスを拾うのにかなりイライラすると言うやつです(汗)
第1位:塩ビのりをこぼす
これは本当にタチが悪いですね。塩ビ管ののり付け時に、フタをしてないのりをひっくり返してこぼしてしまうことです。のりは完全に拭き取ることは出来ませんし、こぼす場所によっては大惨事になります。
フタに関するオススメ
今回1番お伝えしたかったと言ってもいい、作業中に実践できる「フタに関するオススメ」をご紹介します。
☑️ヘルメのフタ
ねじ込み配管で大変お世話になっているヘルメシール。フタの周りに着いたヘルメってすぐカチカチになりますよね?これを定期的に取り除いてフタをしてあげるだけで、中身が硬いお餅みたいになりにくくすることが出来ます。もちろん長時間離れる場合や不安定な所に置かざるを得ない場合などには、キッチリとフタをしましょう。
☑️ビスケースの養生テープ
良くてビスを買うときに入っているようなプラスチック製のビスケースは、大きさも程よいし結構使い勝手が良くて現場でも重宝します。
ただ、何度も開け閉めしていると弱くなってきますから、古くなったら取り替えるか養生テープなどで止めておくのが得策です。
☑️hitachi インパクトケース
私はhitachiのインパクトを使っていて、ビットを表側にたくさん入れているのですが、これが度々溢れてイラついていました。最近この表側のフタを含めて取っ手部分が、かなりしっかりとした作りに改良されたケースを見つけ、購入して愛用しています。
中のレイアウトは多少異なるものの、既存のインパクト(14.4V)や充電器やビットは問題なく収納できます。ケースだけならそこまで高くはないので、同じような悩みのある方や壊れてしまった方など、ぜひ検討してみてくだい。(※他のメーカーのものが入るかは未確認です)
というわけで今回は、配管工が毎日お世話になっているであろう「フタ」についてまとめてみました。「開けたら閉める」のは当然なのですが、実際の配管時には1回1回開け閉めしていては非効率なことも多いですから、そこら辺はさじ加減が分かるようになると良いかと思います。最低でも”最後に閉める”のを忘れなければ大丈夫ですね。
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