貫通処理の概要をまとめてみました

みなさんは「貫通処理」と聞くと何を思い浮かべるでしょうか?穴埋め、防食テープなどが代表例かと思います。貫通処理はモルタル埋めのように後からやる事と、防食テープのように貫通時にやる事に分かれます。特に貫通時にやる事は後から出来ないため、忘れると修正に大変な手間を要する事もありえます。そこで今回は配管の貫通処理について簡単にまとめておきたいと思います。

後からやる事

順序が逆のような気もしますが、まずは後からやる事を説明します。なぜなら後から出来るので、最悪忘れていたとしても何とかなるからです。よくやるのは以下のようなものです。

  • 穴埋め(モルタル)
  • シール(コーキング)
  • パテ(耐火パテ)
  • 保温材を通す(基本的に保温屋さんの仕事)

 

露出箇所か隠蔽箇所かによって仕上げにかかる時間は異なるものの、とにかく重要なのは隙間なく穴が埋まっていることです。

貫通時にやる事

そして重要なのが配管を貫通させる時にやる事です。これは後からやるのは至難の技なので忘れずに確実にやりたいです。

  • 防食テープ巻き
  • フィブロック
  • スリーブ内に継手が入ってしまう場合の錆止め(鉄管で穴埋めしない場合)

もしこれらの処理を忘れてしまった場合、すぐに気がつけば一旦バラしてということも出来るでしょうが、その先の配管がのびてしまっていた場合には無理でしょう。そうなるとどうにかこうにか時間をかけてやるしかなくなります。例えば防食デープであればスリーブの両サイド(上下)に分かれてテープを1枚ずつ縦に貼っていくとか。

もしどうしても厳しい時は、穴埋めの代わりに硬化型のパテにできないか、フィブロックのように貼るタイプではなく後入れ差込み型のものにできないかなど、監督さんに相談しましょう。くれぐれもその場しのぎで、さもやってあるように見せ掛けるようなことだけはやめた方がよいです(汗)万が一バレた時にもっと面倒なことになりますので・・・

配管は簡単なもの以外は1人でやるということは少ないと思います。他の人が加工してくれたりスリーブの両サイド(上下)に分かれて貫通させることもよくあります。他のペアがすぐ横でまさに貫通させているかもしれません。そんな時に1人が忘れていてももう1人が気が付けば、横にいる人がふと見て気が付けばそれで万事オッケーです。とにかくその時なら大丈夫なのです。

自分の作業に集中しながらも、”貫通”というキーワードにはちょっと敏感になっておき、貫通させる(させているのを見かける)時には確実に処理したいですね。作業の参考にして頂けるとありがたいです。

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2 件のコメント

  • 設備2ヶ月の新参なのですが、質問があります。
    排水の枝管にマモノを差し込む際いつも失敗してしまいます。

    固定をすれば入ると思うのですが、毎度毎度はやってられません。

    何か入れるコツなどがあれば是非教えてください

    • サカクさん、コメントありがとうございます!

      のり付けで良いですよね?私も最初はよく失敗しました。まず何よりも重要なのは「向き」です。継手とパイプの向きが合っていないと、どんなにのりを塗ってもどれだけ力を入れても入りません(汗)たとえ入ったとしてもジワジワ抜けてきたり漏れることもあります。

      そしてもう一つはサカクさんがおっしゃるように継手(またはパイプ)の固定ですね。太さにもよりますが、太くなるほど1人でしっかり固定(支持なしで)するのは困難になってきます。

      ですから、理想は2人でやるのが1番なのですけど1人でやらなければならない時は、私の場合ロープを使用します。

      つまり簡単に言いますと、継手やパイプをロープで縛り自分で引っ張りながら押す、または体で押しながら引っ張るのです。慣れてくれば100Aくらいは1人で出来ると思います。それより太いのはやはり2人ですね・・・

      簡単ではありますが、こんなところでいかがでしょうか。よろしくお願いします。

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