架橋ポリ管の曲げ配管

マンションや戸建ての給水・給湯配管は、ほとんどがポリ管で施工になってきました。ポリ管は基本的に床転がし配管(樹脂サドルでの固定)になり、メーターからなるべく給水・給湯・ガスなどと交差しないように配管します。継手の数は必要最小限とし、ポリ管の柔軟性を利用して曲げる事で各器具へアプローチします。
そこで今回は、ポリ管の曲げについてまとめます。

曲げ配管

架橋ポリ管を床転がしするには、生身ではなくサヤ管に通して行います。サヤ管は蛇腹のような形状になっているので、難なく曲げる事が可能です。架橋ポリ管を曲げる際に押さえておくポイントはたった1つ、それが『曲げ半径』です。協会で規定している数値は以下のようになっています。

最小曲げ半径及び曲げ箇所数

 

架橋ポリエチレン管 さや管 最小曲げ半径(mm) 曲げ箇所数
水平部 立上げ部 水平部 立上げ部 合計
10 22 450 150 4以下 2以下 6以下
13 22 450 150 3以下 2以下 5以下
16 28 600 250 3以下 2以下 5以下
20 36 900 300 3以下 2以下 5以下

 

出典:架橋ポリエチレン管工業会

この値はあくまでも推奨値なので、これ以下になると流れに支障をきたすというわけではありません。ただ、あまりに小さく曲げようとすると当然の事ながら折れてしまいますので、端材を利用するなどして、どの程度なら折れないか、感覚的に知っておくと良いでしょう。
そしてポリ管は弾性(バネの様な性質)がありますから、曲げ半径を維持し横揺れや浮き上がりがない様、主要箇所をサドルで固定しましょう。支持間隔は直線部が1000㎜以内、曲がり部が300㎜以内と規定されています。

ルートの選定

曲げ半径を理解していても、なかなか図面通りの配管にならないケースがあります。と言うより、図面を描いてる人が現場を知らなさすぎるのがほとんどです・・・いくつか例を挙げます。

する必要のないS字
ポリ管曲げルート選定①

S字でも距離がそこそこあればよいのですが、距離が近ければわざわざS字にする必要はなく、自然な流れで最短距離を配管した方がベターです。

立ち上がりや壁貫通が壁が近い曲げ
ポリ管曲げルート選定②

立ちあがり部分は垂直に曲げる事になりますので、直前に水平方向の曲がりがあると、かなり曲げにくくなりますし、支持も難しくなります。周囲に障害がなければ、大きく回るアプローチで立ちあげやすくしてあげた方がよいです。また、壁を貫通する際には軽量下地を突っ切る関係上、必ず真っ直ぐに貫通する必要があります。ですので、貫通の直前に曲がりがあるなら、同じように大きく回った方が良いかもしれません。

交差直後の曲げ
ポリ管曲げルート選定③

ポリ管にいくら柔軟性があるとは言え、他の管などと交差した直後にサドルで支持をする(スラブにとめる)のは不可能です。立ちあがりの前には浮き上がりを防止するために支持がほしいですから、図のようなルート選定により支持をするための距離をかせぐ必要があります。

上記は代表的な例になり、この他にも現場ごとに図面とは異なるルートを考えなければならない局面が必ず出てきますので、その際には見た目や施工性を総合的に考えたルート選定を行いましょう。もちろん、ルートを変更する際は監督に一言断っておきましょう。

架橋ポリ管の曲げ配管は床転がしには必須であり、必ず行う事になりますから、上記の事柄は最低限押さえておきたいですね。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

これだけは押さえておきたいポリ管のポイント

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です