マンションや団地の改修工事では、必ず使うことになる消耗品や用意しておくと重宝するアイテムがあります。
もちろん、配管や器具に関連する材料は重要ですが、今回ご紹介したいのはそれ以外です。
※絶対に用意しておきたいパッキン類や配管の補修材料については、以下の記事を確認してください。
→改修工事 これだけは揃えておきたい給水管・給湯管の補修材料
これまでの改修工事の経験から、次の3つに分けてまとめたいと思います。
- 必ず使うことになる消耗品関係
- 便利グッズ
- いざという時のための道具・材料
まとまった改修工事をやる方には役立ちますので、ぜひ最後まで確認をお願いします。
1.必ず使うことになる消耗品関係
大規模修繕の一環で配管更新を行うようなマンションや団地は、築うん10年と結構古い場合が多いです。古い建物は間口が狭く天井が低いことが多く、それに加えて荷物がたくさん置いてある部屋もあります。
そんな部屋でガツガツ配管の撤去や施工をやるわけですから、必ず1つや2つ壊れるものがあります。
それが、電球や蛍光灯です。
トイレや洗面所の照明やミラーキャビネットに取付けられているものです。改修工事では、天井を落としたりミラーキャビネットを外したりすることも多く、さらには配管の撤去やアンカー打ちの振動なども加わり、照明が破損することが結構あります。
いまだに昔ながらの電球(いわゆる白熱灯)を使っているお宅もありますし、ミラーキャビネットにはほぼ蛍光灯が使用されています。
口金のサイズは「E26」が一般的ですから、事前に用意しておくのはこのサイズだけで良いと思います。
2.便利グッズ
部屋内の工事では家具の移動がつきものです。加えて、洗濯機や洗面台などを外した場合に、室内に置いておけず一時的に共用廊下などに出しておくこともあります。
家具移動の補助ツール
ほとんどの家具は2人いれば問題なく移動できますが、中には2人でも厳しい(数人がかりでも怪しい)ものもあります。これは家具自体の大きさや重さに中身の重さも加わっているからです。
そんな時に役立つのが「カグスベール」などの家具移動ツールです。容量を得れば大型のものでも難なく動かせるので、用意しておいて損はありません。
ドアストッパー
器具を外に運んだり、道具や材料を持って行き来したりするのに、玄関ドアが開けっぱなしにできると楽です。
もちろん強風や誰もいなくなる場合の安全には気を使いますが、頻繁に出入りするなら開けておいた方が、撤去材で傷つけるリスクや器具を落として壊すなどを防げます。
ドアを閉じないようにするには、クサビやドアストッパーが便利です。特にドアストッパーはドアと床との隙間が広い場合にも使えるので良いです。
ただ、ドアストッパーを付けていないお宅もあるので、その時に使えるように用意しておくと良いかと思います。そんなに高いものではありませんしね。
3.いざという時のための道具・材料
改修工事には、クロスや床の傷付け、誤った電線の切断などがつきものです。
クロスや床については、撤去材で突き破るなどなければ全面貼り替えはまずあり得ませんから、ちょっとした補修をすることになります。その際にはコークボンドや床補修セットが必須です。
補修自体はというと、大工さんや監督さんにお任せすることがほとんどですね(汗)その方がうまくいきますし。
そしてもう1つ多いのが電線関係の補修です。
電線を誤って切断してしまったり、元々いい加減に補修してあったものが壊れたりと、考え得るシーンは少なくありません。
それ以外にも、洗面化粧台のミラーキャビネットが、裏で電線に直結びされているケースもあります。これだと外す時には切断して戻す時にはつなぎ直す必要があるわけです。
そこで必要になってくるのが、圧着スリーブや圧着端子・ワゴ・ストリッパ・ビニールテープなどです。
どれも余ったとしても他の現場で使えますから、どこかのタイミングで揃えておきましょう。
注意)電気関係は資格が必要なことがありますから、まずは監督さんに相談しましょう。
今回のまとめノート
マンションや団地の改修工事では、様々な“配管とは直接関係ない作業”が発生します。それは、荷物や家具の移動だったり、傷つけてしまったクロスや床の補修だったりします。
その都度必要なモノを買ってくるというのも決して不正解ではありませんが、必ずすぐ手に入るとは限りませんから、ある程度は起こりうることを予想して揃えておく方が無難です。
今回は必要になってくるであろうものを、以下3つの項目に分けてまとめました。
- 必ず使うことになる消耗品関係
- 便利グッズ
- いざという時のための道具・材料
どれもそんなにかさばるようなものではありませんから、ぜひまとまった改修工事の際には揃えておくことをお勧めします。
では、良い配管工ライフを!
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