新築工事では、ある程度の感覚で「検査」があります。サブコンの社内検査や中間検査、施主検査など節目節目でやりますよね。
この検査によって、指摘がまったくなかったという経験はあるでしょうか?
私がこれまでにやってきた現場ではあり得ませんでした。職人だけでは100%完璧な施工は厳しいですから、検査で指摘をもらえるのはありがたいこと(もちろん是正は面倒ですが)です。
しかし・・・稀に
「その指摘事項は嫌がらせですか?」
と思うような、是正してもまったく意味がないと感じるものもあります。
今回はこれまでに私が経験した内容から、選りすぐり3つをご紹介します。
1.吊りバンド タンバックル周りのマーキング
おそらく吊りバンドを使わない新築工事というのは存在しないのではないでしょうか。それほど頻繁に使う吊りバンドでも、この指摘をされたのは後にも先にも1度(新築の都営住宅)だけです。
内容としては以下です。
- タンバックル下部からの全ネジの出が5㎜程度になっていないものは全ネジを交換(出が少しとかタンにぶつかっているものも全て)
確かに、全ネジの先端がタンバックル内に入っていたり、全ネジが長すぎて配管の荷重が掛かっていないものは変えるべきだと思いますが、それ以外は変える必要ないと思います。 - タンバックルのナット部とバンドのナット部に貫く形で全てマーキングする
下イラスト参照。
誰が後から見るんだよ! 誰が後からナット回すんだよ! んでもしマーキングがズレてたとして、だから何なんだよ!! ︎ 犯人探しでもするの?
と思いながらも、一応やってみることにしました。
が、途中からあまりにイライラしてしたので、若手監督に全て押し付けてしまいました(汗)
2.PQ継手 錆止めの塗り方
ねじ込み配管では、ねじ込み後に必ず錆止めを塗りますよね。塗る箇所としては、ネジ部・パイレンをかけた箇所・その他傷のある箇所(旋盤の跡など)です。
錆止めは塗りムラや不足があれば、その部分から錆びてしまうのは事実です。ただ、綺麗に塗るということに関しては、あまり意味がありません。
この時の指摘内容は「PQ継手は水色が見えないように全て錆止めを塗る」です。
私は思いました。「保温するだろ! 錆止めがもったいない・・・」
当然、最終的にはキレイに保温され、その後の検査を経て無事に竣工となりました(あたりまえ)。
ちなみに、消火配管で保温もされずに完全露出なら、逆に綺麗に厚く塗るべき(特に屋外)だと思います。自分が施主だったら嬉しいですし、ネジ部は本当に錆びやすいですから。
3.器具を固定するビスの向き
配管工人生の中で最強の指摘がこれです。器具付けの一環で、トイレのペーパーホルダーやタオル掛けなどを取付けることがありますよね。
これらの取付けの際にはプラスのビスを使用すると思います。 そのプラスビスの向きについて指摘がありました。
意味ありますかね・・・? 私は無いと思います。
もしかしたら何か根に持たれるようなことをしてしまったのかもしれません。その時は私もまだ経験が浅く、おかしいと思いながらも対応したのを覚えています。
今回のまとめノート
いかがでしたでしょうか。なかなかイカツイ指摘内容だったと思います。
正直に言ってこの経験は、耐え忍ぶということ以外、何の身にもならないと思います。ですが、そういうことを指摘されるケースもあると頭に入れておくだけで、いざ自分が出くわしても頭に血が登らず少しは冷静でいられるかもしれません。
あくまでも事例として認識をお願いします。
では、良い配管工ライフを!
3番目の指摘は、訳わからんですね。
調整代や遊びの部分を指摘されるとムカつきますよね。
でかつるさん、コメントありがとうございます!
そうなんです・・・
本当におっしゃる通りですね。
「ビス一本締めたこと無いの?」
と聞きたくなりました。
あの時は運が悪かったんだと思うようにしています。
初コメよろしくです。鳥取でリフォーム&解体しています。民間メインです。
更新、毎日楽しみにしています。
アングル止水のシールテープのはみ出しは指摘されたことがあります。
ゆうちんさん、コメントありがとうございます!
そう言えばありますよね〜、シールテープの指摘。
思い出してみれば、はみ出したシールテープは全てキレイに取るとか、器具付け露出部はヘルメ使用禁止だとかがありました。
でも確かに、自分の家がそうなってたら「施工した職人さんやるねぇ!」て思うかもしれません。
これからもよろしくお願いします!
消化配管・・・×
消火配管・・・〇
よくある変換ミスですがw
1111さん、ご指摘ありがとうございます!
完全にやらかしました(汗)
気を付けます!
ありがとうございました。