地下ピット内の作業を快適にする3つの知恵

建物には必ずと言ってよいほどある地下ピットですが、新築にしても改修にしても、多くの場合でピット内での配管作業が発生します。中には配管のためのピットもありますから、当然のことでしょう。

配管作業において地下ピットは、地上と比べて決して条件が良いとは言えません。むしろ、天井が低かったり雨水や湧水で水が溜まっていたりと、悪条件の方が多いです

そこで、悪条件の中でもできるだけ配管作業を快適にするために、3つの事柄に絞ってまとめてみたいと思います。

ピット作業に慣れている方は、既に実施している内容かもしれませんが、確認の意味でもこのページの内容を読んで頂けば、新たな発見があるかもしれません。ピット作業に不慣れな方は、このページの内容は必ず役に立つと思いますので、最後まで目を通して頂けるとありがたいです。

ピット内作業を行う前に

本題に入る前に、ピット内作業は「資格が必要な作業」だと言うことを、確実に押さえておかなければなりません。なぜなら、ピット内には一歩間違えれば死につながるような危険があるからです。つまり酸素欠乏や硫化水素中毒ですね。

この辺りは今回のテーマから逸れるので詳細は触れませんが、とにかく1人でいきなりピットに入るのではなく、必ず親方(有資格者)や監督の指示に従いましょう。

1.照明は必須

まず第一に、ピット内は「暗い」です。大規模な新築の免震層などになれば仮設照明がありますが、それでも作業するには厳しいです。用途に合わせて適切な照明を選択しましょう。

1-1 ヘッドライト

極端なことを言えば、ヘッドライトのみで作業は可能かもしれません。なぜなら、ヘッドライトは頭の向きに合わせて照らしてくれるので、見たい箇所や手元を照らせば配管だけをするには十分だからです。

しかし、ヘッドライトだけでは1日中使っていたら電池が持ちませんし、一部しか照らせないので暗い部分につまずいたりぶつかったりして怪我をしかねません。

ですから、図面を広げて細かい数字を確認する、少しの時間シャフトなどの暗い箇所を確認する、といった使い方が良いかと思います。

なお、最近はとても明るいヘッドライトが数多く販売されていますが、明るすぎるヘッドライトの使用はお勧めしません。なぜなら、人と話すときにも眩しくて会話になりませんし、明るすぎて逆に手元が見えずらくなるからです。明るさの数値で言うと、250lumen前後が妥当ではないでしょうか。

☑️オススメ 「ジェントス LED ヘッドライト 【明るさ230ルーメン/実用点灯8時間/防滴】 ヘッドウォーズ HW-999H

ヘッドライトは、軽さ・程よい明るさ・使用可能時間の3点が重要です。私もこれまでに5種類くらい試しましたが、最終的にこの製品に落ち着いています。

ずば抜けてこれがすごいという性能があるわけではないのですが、この価格とセット内容でハードな現場で問題なく使用できているのには驚きます。

使用頻度が”たまに使う”くらいの方であれば、十分すぎるほどの性能かと思います。

1-2 ランタン(充電式)

充電式のランタンは、電動工具を取り扱っているメーカーであれば、同じ電池を使用できる製品が数多く販売されています。

充電式の利点は、何と言っても電源コードを段取る必要がないため、手軽に持ち運べることです。移動が多い場合や、数時間程度で作業が終わる場合などにはお勧めです。逆に丸1日~数日腰を据えて作業するような場合だと、頻繁に電池交換が発生するためコード式の方が良いかと思います。

☑️オススメ 「日立工機 14.4V 18V共用 コードレスワークライト 充電式」

ここ最近私が使っているのが、日立工機のコードレスワークライトです。元々14.4Vのインパクトを使っていましたので、本体のみを購入しました。

普通の懐中電灯のような照らし方や、角度と明るさ(3段階)を自由に調整できるので、様々な方向への照射が可能です。弱モードで使用すれば、丸一日は余裕で使用できます。

難点は価格が高いことですが、ハードな現場使用に耐える作りですから、このくらいは納得できます。

1-3 コード式照明

ある程度まとまった時間、同じ場所での作業が予想されるなら、コード式の照明を段取った方が良いでしょう。どこかに固定できるようなクリップやクランプが付いているものがお勧めです。

最近は減ってきましたが、白熱電球を使っているタイプの場合、水がかかると割れてしまいますから、くれぐれも注意してください。

☑️オススメ 「高儀 EARTH MAN クリップライト100W」

最近の照明はほとんどがLEDになりましたが、まだ価格は下がっていません。それもあって、現場では相変わらず白熱電球のクリップライトが活躍しています。

カバーが骨組みだけなので、広範囲を照らすことができ、本体から電源が取れるのもありがたいです。クリップ付きなので、好きな箇所に取り付けて使用できます。

もし白熱電球のが気に入らなければ交換することが可能です。何よりも安いので、1つは持っておいて損はないと思います。

2.工具や材料はカゴに入れる

地下ピットは、建物の構造上、入り口が狭く中に入りにくかったり、横移動のための人通口が狭かったり(ほとんどが600φ前後)と、移動が困難な場合が多いです。ましてや道具や材料を持っての移動は困難を極めます。

そこでお勧めしたいのが、買い物カゴです。スーパーの買い物カゴがベストですが、スーパーから取ってくるわけにもいきませんので、ホームセンターや100円ショップ(300円〜500円商品)などで購入しましょう。

カゴはマンホールや人通口も通すことができますし、整理して入れれば電動工具も結構な量が入ります。例えば、ハンマードリル・全ねじカッター・インパクト・ランタンくらいは余裕です。

ただし、あまりに重くなると取っ手が壊れますから、片手で持ち運ぶのがキツいような重さを入れるのはやめた方がいいですね。

☑️水が溜まっていたら?

現場によっては、水が結構溜まっていても作業しなければならない場合もあります。

もし水が10㎝~ひざ下くらいまで溜まっている場合には、カゴではなくバケツが有効です。それも、左官バケツくらいしっかりしたものが良いです。

道具や材料をバケツに入れれば、濡らすことなく水位によっては浮かした状態で使用できます。

3.移動をスムーズにするための手段

高さのあるピットなら良いのですが、下が土でほふく前進しなければならないような場合もあります。そのような時に有効な手段をご紹介します。

3-1 シート類や段ボール

下がぬかるんでいたり土だったりする場合は、そのまま作業すると、自分も材料も道具もグチャグチャになります。

そこで、通り道や作業箇所に、ブルーシート・ドラゴンシート・ピラマットなどや、なければダンボールでもいいので、敷いて作業するとある程度汚れを防ぐことができます。

3-2 庭仕事用の車?

床がある程度平で硬い場合には、フィールドカート(ガーデンチェア)が有効です。

座りながら移動して庭仕事をするためのものですね。ピット内でずっとしゃがみながら作業をしていると、脚にうまく血液が循環しないため、痺れるだけでなく腰痛の原因にもなります。

収納が付いているタイプもあって便利なので、移動の多い長時間の作業が予想される場合などには、選択肢として考えても良いかと思います。

まとめ

地下ピットは、作業環境としては決して良い方ではありません。ですが、今回の記事にあるような内容を実施して頂けば、意外に快適な作業ができるはずです。

記事内で紹介した製品は、どれもそこまで高額なものではありませんし、持っていればピット内作業以外でも使えますから、どれもお勧めです。

少しでも日々の配管作業を効率化できるヒントになればありがたいです。

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