仕事は1人でやっているわけではない!

どんな仕事でも「報告・連絡・相談」が重要であることは当たり前であり、社会人になって1・2ヶ月程度の新人君でも分かっていることです。しかしなごら、現場経験が長い人でもこのホウレンソウの重要性を忘れ去っている人をたまに見かけます。そこで私自身を含め今一度ホウレンソウの重要性を再認識するためにも、実際の現場経験を含め基本的なところからまとめてみたいと思います。

※業界や会社によってはホウレンソウを良しとしない場合もあるみたいなのですが、手順を間違えることが許されず危険作業も伴う配管には必要不可欠だと考えます。

そもそもなぜホウレンソウが必要?

今更かもしれませんが、ホウレンソウの必要性についてまとめておきますと、詰まるところが「情報の共有」ですね。一緒に仕事をしているメンバーが情報を共有することで、お互いの作業の進捗情報を把握したり手順をマニュアル化したり、トラブルがあった時に最善策を選択したり出来るわけです。メンバー間でコミュニケーションをとることで、信頼を築き共通の意識を持って作業をすることで1+1が3にも4にもなるのです。

なんかこう頭が痒くなってくるような教科書のような説明で申し訳ないのですが、これは事実であり少なからず現場で実感している方もいるかと思います。

現場での具体的な内容

新築でも改修でも、現場で仕事をする上では最低限共有しておかなければならない情報があります。具体的には以下のような情報が更新された場合にはメンバー間でホウレンソウが必要となります。

  • 道具の場所や貸借り
  • 材料の種類・置き場・在庫数
  • 作業の進捗状況
  • 施工手順
  • 作業時間・動線などの現場ルール
  • メンバーの変更

ざっと思いつくのはこんなところでしょうか。それぞれ詳細については割愛しますが、もしメンバーの一部しか情報の更新を知らなければ混乱が生じることは明らかですね。

また、個人的には上記の中で1番重要だと思うのが「作業の進捗状況」です。理由としては、職長が最善のメンバー配置や工程を調整するためと、メンバー間で作業の足並みを揃えるためです。もしこれがうまくいかないと、メンバー間で作業ボリュームに不公平感が出たり時間内(改修工事の作業時間や排水制限・断水時間など)に作業が終わらなかったりします。一見すごい問題ではないように感じるかもしれませんが、実は超大問題なのです。なぜでしょうか?

作業の進捗状況を共有しないとどうなるか・・・

配管は各メンバーつまり人間が行っていますから、気分・体調・やる気・好き嫌いなど多くを感情に支配されています。更に、いくら私のように配管が大好きでも(汗)または責任感の塊のような仕事人間でも、ボリュームの偏った作業や残業を気持ち良くこなす神様のような人間はいません。

例えば、自分の作業が終わった時点で何も報告せずに材料や道具の整理や次の日の用意を始める。「それ今やることか?今やるべき仕事をやってくれよ」本来とっくに終わるだろう時間になっても一向に完了の報告がないので聞いてみるとトラブっていた。「もっと早く言ってくれよ!そうすればそっちに人数を投入したのに」という感じです。

このような状態が続くと全体の士気が下がるだけでなく、不満を募らせたメンバーが突然現場に来なくなるなんてこともあり得ます。現場的にかなりの大ダメージになる事が分かるかと思います。

というわけで、作業の進捗状況として確実にホウレンソウしたいのが次の2点です。

  1. 作業が終わった(区切りがついた)

  2. 何かトラブルがあった(時間や人数が掛かりそう)

この2点を職長やメンバーとホウレンソウするだけで、忙しい現場でもメンバーのモチベーションを損なうことなく作業を進められるはずです。道具や材料の事も大事ですが、結局は気持ちが前向きで出来るだけ不満がない方が”良い現場”なのです。職長としての立場が多い方もまだ経験の浅い方でも今一度ホウレンソウの重要性を見直すきっかけになってくれればありがたいです。

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