一歩間違えれば大事件!!

私の仲間内で改修工事と言えば団地やマンションがメインですが、病院の改修工事も結構多いです。規模の大きさも様々で、工区を細かく区切って順次行うケースもあれば一旦診療を停止して一気に行うケースもあります。

今回は私が経験したとある病院の改修工事で起きてしまった、一歩間違えれば大事件になりかねない事故をご紹介します。

病院が稼働しているケース

まず今回対象となった改修工事の概要を説明しておきますと、かなり大きな規模の総合病院の病棟(11階建)を縦切りに何分割かし、各工区をスケルトン改修(空調機など一部再利用)するものでした。その際に工事箇所以外は普通に稼働している状態でしたので、当然のことながら様々な制約がある中での作業となりました。多くの患者さんや職員の方が行き来していますから材料や道具の運搬、養生や掃除には細心の注意が必要です。

そんな緊張感のある(はず)の現場で起こった事件・・・それは『電気屋さんが人工呼吸器系統の電源を一時的に切ってしまった』ことです(焦)

5分程度で復旧はしたようですが、その間に補助電源が作動したことに看護師さんが気が付き、クレームが入ったことで事が発覚しました。もし補助電源がなかったら(作動しなかったら)と考えると、ゾッとしますね。最終的には話が施主側のお偉いさんまで伝わってしまったようですが、私も応援の立場でしたからそれからどうなったかは不明です。少なくとも出禁とか入替えとかいう話にはなったようです。

確認を徹底することの大切さ

今回の事故が起こってしまった原因を考えてみると、単なる確認不足では済まされない気がします。電気屋さんも病院が稼働中で注意しなければならないことは十分に承知していたでしょうし、さすがに人工呼吸器系統と分かっていて切ったとは考えにくいです。

職人さんや監督の小さな「○○だろう」「まあいいか」が積み重なって起こった気がします。「塵も積もれば山となる」は良い意味に使われることが多いですが、今回はちょうどそれが悪い意味で当てはまる気がしますね。

それから、あくまでも想像ですが、新規の職人さんが自分だけの判断(思い込み)で電線を切ったという事も考えられます。とにかく電線でも配管でと“何かを切る”時は自分1人の判断ではやってはダメということですね。

電源(電線)に触るのは電気屋さんだけではない

我々配管工でも生きている管を切断してしまい、大ごとになってしまったりしますが、電線は関係ないでしょうか?いえいえ、そんなことは決してありません。一度点検口から天井の中を覗けば無数の電線が張り巡らされていますね。古い建物のシャフトなんかだと、給水配管の保温に電線が巻き込んであったりします。

そんな中で既存管を撤去するならかなり注意しなければダメですし、または天井裏に昇って作業する時にも、踏みつけたり引っ掛けて切断してしまうことだってあり得ます。もし電気屋さんが現場にいなければ、復旧が困難なケースもあるでしょうから、むしろ電気屋さん以上に注意が必要かもしれませんね。

ということで、今回の事故は“最悪のケース”(人工呼吸器が停止してしまう)には至らなかったので何よりですが、私も改めて注意しなければなと身の引き締まる思いがしました。皆さんも電線にはご注意を!

天井裏で作業する際の注意点

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4 件のコメント

  • 質問なのですが、ねじ込み配管をする時に私は先にシールテープを巻いてからヘルメを塗るんですが人によってはそれじゃダメだ逆だ!と言われる事があります。どちらが正解でその理屈も分かれば教えていただけるでしょうか?泣

    • マリオさんコメントありがとうがざいます!
      私の経験からお話ししますね。

      まず明確な「正解」というものはありませんが、確かにヘルメ→シールテープ→ヘルメとすることが多いです。ただ、それ以上に現場のルール(監督からの指示)や統一性によりシールテープは使うななどと言われることも少なくありません。(ヘルメとシールテープを併用すると漏水時にメーカーの保証が効かないらしいです)

      それで、個人的には併用OKならやはりヘルメ→シールテープ→ヘルメとします。それはシールテープを巻きやすいのとねじ込み時にシールテープが滑って継手と供回りするのを防げるからです。それから防食効果のあるヘルメを弱いネジ部に直接塗っておきたいというのもありますね。

      こんな感じで参考になりましたでしょうか。よろしくお願いします!

  • 丁寧な回答ありがとうございます!
    ヘルメ→シールテープ→ヘルメをネジ部に満遍なく塗るっていう事ですよね?それで通水してしばらく経ってもヘルメカスが出たってことないですかね?(><)

    • マリオさん、おっしゃる通りです。
      やはり満遍なく適量を塗るのが良いです。

      適量というのもなかなか感覚的で難しいのですが、そこは繰り返していくうちに分かるようになると思います。
      ただし、塗りすぎるとそれだけで細い管だと閉塞してしまうこともあるので注意が必要です。

      新築工事でも改修工事でも基本的には配管後にフラッシングをしますから、その時にヘルメやシールのカスはほとんど流れてしまうと思います。
      改修工事では古い配管に錆がかんでいることが多く、いつまでたっても小さなゴミ(実際には錆)が出てくることがあり、マンションなどではお客さんからクレームが入ることも少なくありません。

      個人的にはもししばらく経ってヘルメカスが出たとなると、偶然が重なったとしか思えないというのが正直な意見です(汗)

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