だいぶ前にご紹介した「タジマスパコン」の剛厚版が出ました!スパコンは私の愛用しているスケール(コンベックス)の1つでラベル部分がサビや摩耗に強いのが特徴です。
我々配管工のように道具が濡れやすい、特に汚水や雑排水やサビの混じった水にさらされる可能性が高い場合には、当然のことながらラベル部分の強度が重要です。過酷な使用環境の中では1番の“消耗品”となりかねないスケールですから、できる限り長持ちするコストパフォーマンスの良いものを持ちたいですよね。今回はその肝となるラベル部分やデザインが刷新された『タジマ剛厚スパコン』をご紹介します。
そもそもスケールはどこが壊れるのか?
正確な数は憶えていませんが、スケールは私もこれまでに20個くらいは買い換えたりもらったりして使ってきました。そこでまず、スケールで壊れるのはどこか?を考えてみたいと思い、勝手にランク付けしてみました。
3位 ボディ
ボディはプラ製やアルミ製、ゴムカバーがあるものなど様々です。どの素材でも以外に頑丈で3m~4m程度の高さから落としても、割れたりバラバラになったという記憶はありません。ただ、継ぎ目の部分がバカになってしまったり、ストッパーが効かなくなることが結構あります。
2位 ツメ
ツメが曲がってしまうと正確な寸法が測れなくなります。重量物の下敷きになったり高所から落としてツメ部分に直撃すると曲がってしまいます。マグツメのマグネットがなくなっているということもありますね(笑)
1位 ラベル
1番酷使する部分なので、大事に使っていても劣化していきます。面白いのは、1mくらいまではボロボロなのに、3m以上の部分は新品同様みたいなこともあるのです。それだけ汚い水に触れたり何度も出し入れすることで劣化消耗しているということですね。
私なりの順位はこんな感じでですが、外構メインの方は、「泥や砂利が詰まってラベルが出し入れできなくなる」なども多いかと思います。
スパコンと剛厚のいいとこ取り
前置きが長くなりましたが、ようやく製品の紹介に入ります。まずこの剛厚スパコンにはラベル幅やツメの磁石の有無、目盛りの種類(メートル or 尺)による展開がいくつかあります。私が使っているのは25㎜幅のものです。
重要となるラベル部分は25㎜幅以外に19㎜幅があります。このラベルが、スパコンの特徴としてサビや摩耗に強い作りになっていて、更には剛厚ですから長く伸ばしても途中で折れにくく、安定した使い心地を実現できるわけです。
このラベル部分の強さには当然のことながらツメのことも考えられていて、その厚さ1.6㎜とかなり頑丈にできています。加えて中のバネもサビに強いステンレス製を使用しています。いくらラベルだけ強くても巻き取りができなくなったらどうしようもないですしね。
そしてデザインはすごくシンプルで、本体には余計なものは一切付いていないといった感じです。カラーはスパコン特有のイエローグリーンで、ここは好みが分かれるところかと思いますが、個人的にはどハマりしています。カッコイイです!もちろん落下防止のセーフティワイヤーを取り付けることは可能ですので安心してください。
注意したいというか押さえておかなければならない点として、長さが5.0mだということと、ラベルの色は黄色だということです。
ですので5.5mとか7mないと嫌だ!とかラベルは白じゃなきゃ嫌だ!という人には向きませんね(汗)それから、どうしてもこういったこだわりのあるものというのは高いです・・・しかし本当にその金額が”高い”かどうかは機能や使い勝手によりますから、現在のスケールに不満のある方や元々スパコンを使っている方などは、思い切って見ても良いかと思います。(実際、現在使っている私からするとむしろ安いと感じるくらいです。)
何を重要視するか
さて、ここまで剛厚スパコンを紹介してきてなんなのですが、実際に道具を選ぶ際には“自分の中で何が重要か”という気持ちには素直になるべきだと思います。例えば今回の剛厚スパコンはスケールとしては高額ですが、私的には金額以上の価値がありますし、使い勝手にはとても満足しています。自分の使うシチュエーションを考え、ラベル部分の強度を最重視したわけです。
ということは裏を返せば、もしラベル部分の強度を重視しないのなら他にも選択肢はたくさんあるということです。考えられる最重視するポイントとしては、重さ・価格・本体の強度・ラベルの幅・ラベルの長さ・ホルダーの形状などです。
もし自分の中で1番大事なポイントが決まっているならば、それに従えば納得いくものが選べると思います。もし私と同じような仕事内容の配管工の方は、ぜひ今回の『タジマ剛厚スパコン』を試してみる価値はあると思います。スケール選びの参考にして頂ければありがたいです。
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