フラッシュバルブ 水が出ない・止まらない時どうする?

公共施設や共用のトイレに採用される洗浄方式といえば何でしょうか? そうです、「フラッシュバルブ」方式です。フラッシュバルブは、一般家庭で多く採用されるロータンンク方式とは異なり、以下のようなメリットがあります。

  • タンクが必要ないため省スペース
  • 水を溜める必要がないためすぐに何度でも流すことができる

病院・役所・テナントビル・ショッピングモールなどのトイレは、まず間違いなくフラッシュバルブ方式を採用しています。つまり、住居でない限り施工するトイレはほとんどフラッシュバルブ方式ということです。

そんな施工機会の多いフラッシュバルブですが、改修・新築に関わらず、水が出ない(勢いが弱い)または止まらないというトラブルに遭遇することがあります。それも意外に多いです。

そこで今回は、これまでの職人経験も踏まえ、フラッシュバルブの水が出ない・止まらないケースについての対処方法をご紹介したいと思います。

1.水が出ない

水が全く出ないことは稀ですが、勢いが弱かったりチョロチョロしか出なかったりすることはよくあります。それぞれのケースについて説明していきたいと思います。

1-1 全く出ない

水が全く出なければ、まずは確実に”給水されていること”を確認します。止水栓部分を残して本体を外し、止水栓を少しずつ開にしてみて、水が出ることを確認します。

もし給水が確実に行われているにも関わらず水が全く出なければ、フラッシュバルブ本体のレバーや弁が破損している可能性が高いです。特に、レバーを下げたりボタンを押しても、スカスカで抵抗が感じられない場合は怪しいです。

ちなみに、私のこれまでの経験上では、水が全く出なければ最終的に交換となっています。

1-2 勢いが弱い

流れはするけれど勢いが弱いという場合は、「水圧自体が弱い」ということも考えられます。例えば、団地の同じフロアの各部屋で現象が確認されれば、まず間違いなく水圧の問題です。そうなると、給水方式など設計上の問題になりますから、監督さんに任せましょう。

その他に考えられるのは、ストレーナーのつまりです。この点は次の「1-3 チョロチョロしか出ない」の部分で説明します。

1-3 チョロチョロしか出ない

水は出るけど、チョロチョロだという場合には、「ストレーナーがつまっている」可能性が高いです。ストレーナーは水に含まれる不純物を除外する網ですから、それがつまっていると当然のことながら、出る水の量も制限されてしまいます。

ストレーナーは、本体に内蔵されている、ピストンバルブという部分に付いているメッシュ状のものです。本体の上部は外せるようになっており、ピストンバルブを簡単に取り出すことができます。取り出したら、メッシュ部分を水で流したりブラシでこすったりして不純物を取り除きます。

もう1点、ピストンバルブ以外の本体部分を洗浄する手段をご紹介します。それは、ピストンバルブを取り出した状態で、止水栓を水が溢れない程度に開閉する方法です。止水栓の操作がシビアですが、これをやればほとんどのケースでゴミを取り除くことができます。

上図の部分を外すとピストンバルブがあります。外す時は本体が傷つかないように”イギリス”などを使用しましょう。

2.水が止まらない

改修工事でよく見られる現象が、水が止まらないというものです。特に建物が古ければ、それだけフラッシュバルブにも給水管にもガタがきていると思われますから、原因を見極めて素早い判断を行いましょう。

2-1 勢いよく出続ける

もし普通に流した時と同じくらいの勢いで流れ続けてしまう場合は、本体が完全に壊れているか、弁によほど大きなゴミがつまっているかです。

ゴミがつまっている場合は、本体を傷つかない程度にカンカン叩いてみると取れることもあります。叩いてみて少しも改善しなければ、水が出ない時と同様に、本体からピストンバルブを取り出して、ゴミがつまっていないかを確認しましょう。

2-2 チョロチョロ出続ける

水がチョロチョロ出て止まらないという現象は、1番よく遭遇するかもしれません。この場合、やはり最初に考えられるのは、ピストンバルブの部分にゴミがつまっていることです。水が出ない時と同様に、ピストンバルブ部分や本体を洗浄してあげれば、ほとんどのケースで水は止まります

また、もしピストンバルブに劣化がみられる場合や、ストレーナーが破れているなどの場合は、潔くピストンバルブを交換した方が良いでしょう。

それから、フラッシュバルブで重要な役割を果たしている、”バキュームブレーカー”が原因の可能性もあります。バキュームブレーカーにも弁が付いていて、空気を出し入れしている部分がつまっていると、それが正常に動作しないからです。

まとめ

配管工として衛生配管に携わっていれば、フラッシュバルブの施工は避けては通れません。そして何度も施工していれば、必ず今回のような水が出ない・止まらないトラブルに遭遇します。

これは”絶対”と言ってもいいです。そんな時に、何が原因かを素早く見極め、余計な手間と時間をかけずに解決するためにも、今回の内容を役だてて頂ければと思います。くれぐれも、なんでもかんでも分解して元に戻せなくなるような事態は避けるように注意しましょう。

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です