トイレがつまった時って、どこのトイレでも すごく焦りますよね!?
でも安心してください。このページの内容を確認していただけば、必ずつまりを解消できます。落ち着いて1つずつできることをやっていきましょう。
このページでは、3つのステップに従ってトイレのつまりを解消する方法をご案内します。それが以下の3ステップです。
ステップ1)いきなりあれこれやろうとせずに状況を確認する
ステップ2)自分でできることから試してみる
ステップ3)解消しなければプロに任せる
ほとんどのつまりは自分で何とかできます。万が一ダメでも、最終的にはプロに頼めば大丈夫です。(注意すべき点はあります)
では順を追って見ていきましょう。
1.焦っていきなりあれこれやらずに状況を確認しましょう
トイレがつまった! と思うのは具体的にどんな時でしょうか?
それは「流しても水位が減っていかないとき」ですね。この状況で、まず最初に『絶対にやってはいけないこと』があります。
それが、もう1度(何回も)水を流すことです。本当にトイレがつまっている場合には、汚い水が溢れてしまう可能性があるからです。
では具体的にどういったことを確認していくかを見ていきましょう。
1-1 原因として思い当たる節があるか?
最初に確認すべき非常に重要なこととして、「原因として思い当たる節があるか」を考えましょう。例えば以下のようなことです。
- トイレットペーパーが丸々落ちてしまいそのまま流した
- ハンドタオルやハンカチを落としてしまいそのまま流した
- いつもよりかなり多めの便が出た
- 便の後に大量のトイレットペーパーを使った
- ペットのトイレ砂(主に水に溶けないタイプ)を大量に流した
- 子供がぬいぐるみなどのオモチャを流してしまった
他にも考えられますが、とにかく“でかい”または“大量の”ものを流した時につまるわけですね。
ここで、思い当たる節があるという場合は、ステップ2に進み、自分でできることをやっていきましょう。
逆に思い当たる節がまったく無いという場合は要注意です。なぜなら、便器自体のつまりではなく、配管がつまっている可能性があるからです。
この辺りのつまりの分類については、以下の記事にまとめていますので、確認をお願いします。
もし配管がつまっている疑いが少しでもあれば、できるだけ早く管理会社やカスタマーサービスなどに連絡しましょう。
2.自分でできることをやりましょう
ここからは、具体的にトイレのつまりを解消するために、自分でできることを説明していきます。
※もし絶対に自分では何もできない(やりたくない)という方は、ステップ3に進みプロに任せましょう。絶対に自分で何かやらなければならないわけではないですからね。
手軽さと効果を総合的に見て、解消できる可能性の高いものからご紹介していきます。
2-1 ラバーカップ(スッポン)を使う
棒の先におわんみたいなゴムが付いている「ラバーカップ」通称スッポンと呼ばれるものです。
排水部部分の口にラバーを押し当て、棒を掴みながら上下させて使います。ラバーの動きで空気(水)を押し出したり吸い込んだりしてつまったものを取り除く仕組みです。
単純な作りですが、トイレのつまりには1番効果があります。
ポイントと注意点
- ラバーをなるべく便器に密着させる(空気や水が便器とラバーの隙間から漏れると、効果を最大限に発揮できません)
- もしタオルやおもちゃなどで、つまっていたものが戻ってきたら取り除く
- 効果がなくても「2-3 お湯を使う」や「2-4 重曹・酢やパイプクリーナーを使う」の後に効果が出る可能性あり
ラバーカップが家にない場合
もしラバーカップが家になければ、似たようなものを自作することもできますが、材料も手間もかかるので緊急時の対応としては不向きです。そこでラバーカップを手にいれる(簡単な代替品で済ませる)手段を挙げておきます。
- 近くにあればホームセンターや100均で買う
- ご近所さんやお隣さんに借りる
- ペットボトルを使う
底の部分を切り取って使います。切り取った方を便器に突っ込んでフタの部分を手で押さえながら引っ張ることでラバーカップに似た効果を狙います。
2-2 勢いよく水を流す
文字通り、バケツなどを使って単に水を勢いよく流すだけです。水の勢いにより、つまったものを流すのが狙いです。
ポイントと注意点
この方法はやり方によってはほとんど効果がありませんので、以下の内容をよく確認しましょう。
- 水位が高い場合は水をかき出したり、灯油ポンプ(下写真)で吸い出したりして減らしておく
- バケツから排水の口に向けて、なるべく直接水が入るように流す(かなり難しい)
- あまりに大量の水を流すと溢れる
これらによく注意しながらやれば、効果は期待できます。
2-3 お湯を使う
やることはとても簡単で、ヤカンや電子レンジでお湯を作って流すだけです。温度により、つまったものを溶けやすくする効果を狙います。
ポイントと注意点(絶対にやってはいけないこと)
この方法では、注意点と絶対にやってはいけないことがあります。それが、「60℃以上のお湯を流すこと」です。60℃以上のお湯を流すと、便器のヒビ割れや配管の変形・破損などを引き起こし、大ごとになる可能性があります。
次に注意点です。
- 水位が高い場合は水をかき出したり、灯油ポンプで吸い出したりして減らしておく(お湯が取り除きたい対象に届かないと効果がない)
- お湯を扱うので火傷に気をつける
- 水に溶けないものには効果が期待できない
2-4 重曹・酢やパイプクリーナーを使う
重曹やお酢は常備している家庭が多いかと思います。これらを混ぜることにより、酸性洗剤のように発泡し対象物を溶かす効果を発揮してくれます。
ポイントと注意点
つまらせたものが便ではなくタオルやおもちゃなら、この方法は全くの無意味です。それをおさえた上で、ポイントと注意点です。
- 水位が高い場合は水をかき出したり、灯油ポンプで吸い出したりして減らしておく(お酢と重曹が取り除きたい対象に届かないと効果がない)
- 結構な匂いが発生するので換気は考えておく
- お酢を少し便器に溜まるくらい→重曹の順番で入れる
- 最低でも5分以上は放置する
- 最後はお湯(熱すぎないように注意)でよく流す
もし排水管の汚れ取り専用の洗剤がある場合には、そちらを試しましょう。例えば以下の製品です。
2-5 ハリガネを使う
排水口からハリガネを挿入し、つまったものを直接突っついて取り除きます。そもそもハリガネを常備している方は少ないと思いますが、もしハリガネでできたハンガー(下写真)があれば代用できます。
ポイントと注意点
ハリガネといっても、種類はとてもたくさんあります。どのくらいが最適かは難しいところですが、やはりハンガーに使われているくらいがベストです。
- 先を丸めておかないと便器を傷つける可能性がある
- 硬すぎると曲がりに対応できない
- 柔らかすぎるとつまっているものを突っつけない(当たっても気づかない)
つまっているものを直接突っつくので、うまくいけば対象がなんであろうと効果が期待できます。
2-6 時間を置いて水位を確認
つまったのが水に溶けるものであれば、放置しておくだけで自然に流れる可能性があります。
便・大量のトイレットペーパー・ペットのトイレ砂などは期待できます。すごく急いでなければ、少しの時間置いてみるのも手です。
3.どうしても解消できなければプロに任せましょう
自分でどうにもならない(そもそも自分では何もやりたくない)と思ったときは、プロにお願いすることになります。その場合の選択肢としては、以下のようなものがあります。
- 知り合いに水道関係の仕事をしている人がいれば来てもらえないかお願いする
- 管理会社(大家さん)やカスタマーサービスに連絡を取り対応してもらう
- 自分でネットで調べて修理業者に依頼する
知り合いや管理会社が契約している業者であれば心配ないと思いますが、問題が起こりそうなのは自分でネット(その他タウンページなど)で調べる場合です。
特に水回りのことに詳しくない方なら、万が一にも悪質業者に出会ってしまわないために、以下の点に気をつけると良いです。
①電話対応の良し悪しから判断する
業者に対応をお願いする場合、まずは電話で依頼することになります。専門のオペレーターなのか、実際に作業をする人なのかは時と場合によりますが、会話していて明らかに違和感を感じたら絶対にやめた方がいいです。
コミュニケーションがうまく取れないような人(業者)だと、実際に来てもらっても意思の疎通がうまくできずトラブルになる可能性が高いです。
焦っているとこの辺りの判断が難しいかもしれませんが、この点だけは最低限のラインとして冷静に判断しましょう。
②料金の説明がしっかりとしている
料金体系はホームページにも載っている部分も多いとは思いますが、1番気になることですから、心配な点は全て聞いておきましょう。
例えば便器を外すことになったらいくらかかるのか、すでに自分が試したこと以外にどんな手段があって、それをやるとしたらいくらかかるのかなどです。
金額の幅が大きすぎたり、曖昧な回答しか得られない場合は注意しましょう。
③不安が大きければ大手、でも高額は覚悟する
まったく聞いたことのない業者に頼むのはこわいとか、とにかく速く確実につまりを解消したいという時は、ある程度名の知れた大手(規模の大きな会社)にお願いした方が良いです。
なぜなら、規模が大きければ作業員も多いので緊急時の対応も速いですし、最悪でもボッタクリのような対応をされる可能性が低いからです。
具体的な名称は挙げませんが、テレビCMでよく見るような会社がそれにあたります。
ただし、料金はそれなりにお高く設定されていますから、特に深夜帯の対応などは予想以上に高くつく場合があることも覚悟しておきましょう。
配管がつまっている場合
もし配管がつまっている場合には、プロでもそう簡単に直すことはできません。箇所によっては、修理業者が1人で来てどうこうできるレベルではないのです。
機械を使った洗浄を行ったり、壁・床・天井を開口して配管を交換したりといった、結構大掛かりな工事になることもあります。
ただ、心配しないでいただきたいのは、個人宅で流したものが原因でメインの配管がつまるのは、まずありえないということです。もしメイン管がつまるとすれば、建物がかなり古い上に他の工事や地震の影響を受けたり、長年管の洗浄をしていなかったりする場合です。
ですから、個人がメインの配管のつまりにより、何かの責任を負わされることはないと考えて良いでしょう。
万が一メインの配管がつまっている場合には、集合住宅だと下階の人が上階の影響を受ける可能性があります(下記の記事を参考)から、緊急時の連絡先確認や上階の人にトイレ使用を控えてもらうなどの対応も頭の片隅に入れておきましょう。
最終的には、管理会社を通して改修工事の得意な業者や管洗浄業者に対応してもらうことになるかと思います。
今回のまとめノート
トイレのつまりは遭遇してしまうと誰でも焦るものです。しかし、慌てずに順を追ってできることをやれば必ず解消きます。具体的には以下の3ステップです。
ステップ1)いきなりあれこれやろうとせずに状況を確認する
ステップ2)自分でできることから試してみる
ステップ3)解消しなければプロに任せる
この3ステップを経て解消できなかった場合にはもはやなすすべはない、と言っても過言ではありません。
このページの内容をもとに、より多くのトイレつまりが解消できれば嬉しいです。
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