皆さんは「床防水面の支持」と言えば何を使っているでしょうか?そして逆に防水面に絶対にやってはいけない支持と言うと何を思い浮かべるでしょうか?防水面とは、例えば屋上であったり厨房であったり下階に水が侵入することが許されない場所です。と言うことは普通の躯体面と同じような出来ません。ではどのように支持するのでしょうか。
絶対にやってはならないこと
最初に絶対にNGなことを書いておきます。それがビスやアンカーを打つなど防水面を貫くことです。これは感覚的に分かるかと思いますが、もし防水面を貫いてしまったら間違いなくそこから水は侵入してしまいます。とにかく「防水面を貫かない!」を肝に命じておきましょう。
また、屋上のウレタン防水面のような場所に、シール剤や接着剤を使って固定してしまうのもまずいです。これは後から移動や撤去しようとした際に、防水面が剥がれてしまう可能性があるからです。
支持の例
ビスやアンカーで固定が出来ないとなると、方法は限られてきます。いくつか例を挙げてみたいと思います。
☑️単に置く
例えば工場や厨房にある置き型流しの排水などは、単にレベルバンドを置くだけというのもよくあります。門型の架台を置いてその上に乗せることもありますね。
工場で後置き型の流し排水を転がす場合などによくやる方法です。
☑️シール剤などで貼り付ける
厨房や食品工場などのシンダーコンクリート内配管で特によく使います。レベルバンドなどを防水層を押さえたモルタルの上やスタイロフォームの上に以下のようなコーキングで貼り付けて転がし配管するわけです。
※理由は定かではありませんが、このコーキング使うことが多いです。
なお、配管後にレベルバンドの足に更にモルタルを盛って”根巻き”することがほとんどですから、固定という意味合いよりは配管のための仮付けのようなものですね。
☑️安定性のある脚を使う
特に屋上での転がし配管の支持に採用されます。こちらは実例を見た方が早いかと思います。
とにかく種類がたくさんありますから、配管に合わせた物を選びましょう。(基本的には監督さんの仕事です)
まとめ
今回のような防水面での配管をする機会は、やはり特に屋上が多いかと思います。基本的には防水面を貫いたり何かを接着したりしなければ大丈夫ですが、支持の方法は色々と考えられますから、今回の記事を参考に監督さんとも相談しながら最適な物が選択できると最高ですね!
コメントを残す