VB管や白ガス管などの鉄管については、未だにねじ込み配管が根強いですね。ねじ込み配管の際、メンテナンスを考えたり一部分を改修するケースでは「ねじ込みフランジ」を使うことが多いかと思います。フランジを使えば管の一部やバルブを脱着出来ますし、地獄配管になっていても問題ありません。今回はこのねじ込みフランジの中でも、使う機会が多い白ガス管用と管端防食継手(PQ)についてまとめたいと思います。
寸法取りとねじ込みのポイント
ねじ込みフランジの寸法取りに関しては、過去にまとめた記事がありますので、そちらを参考にして頂けたらと思います。
上の記事の中でも触れていますが、フランジ手前の管をねじ込む時に最後まで決めずに少し“逃して”おくことがポイントです。また、フランジ間に多少隙間が空いていてもボルトナットで引っ張ることが出来ますが、面が並行でないと必ず漏れると思った方が良いです。
もう1点寸法取りのポイントとして、PQ継手はフランジ自体も芯引きが必要です。PQ継手は管の端を保護する仕組みになっていますから、その分厚みがあるわけですね。
注意点
ねじ込みフランジを使う際に注意したいのが、フランジ・パッキン・ボルトナットの種類です。基本的には監督さんの指示に従う内容ですが、最低限以下の内容は確認しておいた方が良いですね。
- 何Kのフランジを使うか
- ボルトの長さ(ワッシャーの有無)
特に①は最初に確認しておかないと、Kによっては径や厚みが違いますから、異なるK同士は結べませんし後々変更なんてことになれば前(後)の管から切り直しになってしまいます。ボルトに関してはよほど短くない限りは後から1本ずつ交換することは可能です。とにかく最初の確認が肝心なんですね。
最後にもう1点。袋や段ボールに入っていない裸のフランジや短管をねじ込んだフランジを、何の養生もせずにパッキン面を下にして置く人をよく見かけます。これは私からすると目を疑う行為で、フランジというのはパッキン面が命ですから絶対にやめた方が良いです。パッキン面に傷が付いていたりゴミがかんでいて漏れたという話をよく聞きます。初歩的な事ですが重要ですから忘れないようにしたいですね。
というわけで今回はねじ込みフランジについてまとめてみました。少しでも作業の参考にして頂けるとありがたいです。
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