ボード屋さんとの絡み

新築現場では様々な職種の職人さんがいますから、配管作業をする際にも必ず他業種との絡みが出てきます。その中でも、本日はボード屋さんとの絡みについてお伝えしたいと思います。(今回はのボードについてです)ボードは当然ですが、下地となる軽量が組まれた後に貼られますので、逆に配管作業は軽量が組まれる前または、軽量組みと同時くらいのタイミングで行う事になります。そして、その後のボード貼りに絡む箇所は大体が「決まった逃げ方」をして、ボードが貼らられるのを待つわけです。

決まった逃げ方のポイント

☑高所作業車が昇れるスペースを確保する

ほとんどの場合、高所のボードは高所作業車で貼りますので、壁から1m程度は昇降スペースとして開けておいた方が良いです。もちろん、配管もそこで止めておく必要があります。

☑長めの吊バンドは外しておく

高所作業車が昇れるから吊りバンドはいいだろうと思っていると、勝手に外されたりひん曲げられたりするので、外しておいた方が良いと思います。

☑貫通部の配管は加工しておく

可能であればですが、貫通部の配管は事前に測れますので、加工までしておきボードが貼られたらすぐに配管出来るようにしておくべきでしょう。ボード貼りの後に寸法取りからになると結構面倒です。

貫通待ち

配管を貫通させる際のポイント

☑最小限の径で穴を開ける

貫通部は配管を通してそれで終わりではなく、後で述べるような処理を行いますので、必要以上に大きく開けてしまうと、その処理が大変になってしまいます。

☑貫通部の処理を忘れない

ボードを躯体まで貼るのは、防火区画の壁が多いので、貫通部の処理は耐火パテを詰めたり、保温材を貫通させてアルミテープで仕上げる事が多いです。自分でやらなければならない場合は、何度も高所へ昇らなくて済むように、配管時に一緒にやってしまった方が良いです。

以上の様なポイントを意識しておけば、ボード屋さんとのトラブルはそうは起こらないと思います。但し、実際の現場では、全体の工程をよく確認し、軽量組みやボード貼りのタイミングを考えて、余計な待ちや切羽詰まった作業にならない様な配慮を忘れないでください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

新築現場で重要な「逃げ配管」
穴開けあれこれ ボード編

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