塩ビ管といえば、広く普及しており施工の機会も多いかと思いますが、切断にはどんな道具を使用しているでしょうか?バンドソー、高速カッター、シャーパー(塩ビのこ)、塩ビカッターなど色々と考えられると思います。今回はその中でも“切粉”が出る工具を使う際の最大の注意点をお伝えしたいと思います。
最大の注意点
今回はあくまでも切断時の注意点ですので、のり付けまでは関係しない事をあらかじめお断りした上で、最大の注意点とは・・・
『切粉をよく落とす』です!
実はこの切粉、甘く見ていると後々とんでもない悪さをしでかす可能性があります。ストレーナーなどに詰まって水の出が悪くなるくらいだったらまだ可愛いもんですが、これまでに私が経験した中で1番のヤバかったのが、吸排気弁の弁蓋に挟まり水が勢いよく出続けてしまった事です。つまり、弁蓋の間にちょっとした切粉が詰まり閉じなくなったのです。
※前澤給装工業株式会社
最初に監督から連絡を受けた時には耳を疑いましたが、本当にそんな事があったのです。そしてその建物の構造とドレン配管のルートの都合上、シャフトから部屋内へ水が伝わり、更に下階へどんどん水が伝って行きました・・・その後どんな悲惨な事態になったかは想像がつくと思います。
その他の注意点
切断をより正確なものとするためにも、切粉以外の注意点も簡単に挙げておきたいと思います。
- 真っ直ぐ切る
- 面を取る
- 冬季は割れに注意する(塩ビカッター)
- 切粉の詰まりに注意する(バンドソー)
⇒バンドソーの刃を長持ちさせるメンテナンス
どれも基本的な事ですが、今一度整理しておきましょう。
塩ビ管の切断に便利な工具
最後に塩ビ管の切断に必携の工具をご紹介します。
シャーパー
刃の種類や機能はそこまで変わりませんが、柄の部分は様々であり自分のお気に入りを見つけられると良いと思います。例えばオーソドックスなものでも、角度が付いているものなのかストレートなのかによって使い勝手が全く異なってきます。
私のお勧めは床や壁のきわまで切る事ができる以下のものです。
塩ビカッター
製品によって切れるサイズが異なります。実際には塩ビカッターを使うとなると50Aまでが限界でしょう。
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